自宅に車を止め居酒屋に向かった。時間は7時過ぎだった。「こんばんはぁ」とドアを開け中に入る。「おっ!?源ちゃん来たねっ!桜ちゃん待ってるよ」と言われ席へ向かった。「お帰りぃ」「ただいま…もう注文した?」「うんした」すると後ろから不意に「源二っ」と声を掛けられそっちを見た。「あれっ!?孝一さん!?」「久しぶりっ」「いつ帰って来たんですか?」「今日だよ」「大阪出張お疲れ様でした」「ホント疲れたよ…所でそっちの子は?」「俺の彼女の桜です」「初めまして中村桜って言います」「ご丁寧にどうも…田中孝一です…源二お前いつの間に…」すると奥から「ひどいよね孝ちゃん…私って女がありながら違う子と付き合ってんだよ」と直美が言った。「ハハッ直は源二郎口説いてたもんな」と孝一が言った。席に着いて一杯呑んだ。いつもの常連客がいる。俺はいつ切り出そうかとドキドキしていた。上着のポケットの中に指輪の箱が入っている。俺は「ちょっとトイレ行ってくる」と行って席を立ちトイレに入り鏡を見て気持ちを落ち着かせた。
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