桜は熱燗が来るとそれを持って敏さん達の所に行った。何を言ってるのか聞こえなかったが、お礼をしている事が雰囲気から解った。その間に俺はいくつか注文した。すると敏さんが「おい…源ちゃん」と俺を呼んだので敏さん達の所へ行った。「源ちゃん…桜ちゃん大事にしてやんなよ?」「はいっ分かってます」「こんないい子そうそういないぞ?…俺が結婚してぇぐれぇだ」と言った。「敏さんいい奥さんいるじゃないですかぁ」「あ~っアレううん」と言って手を振ってしかめ面をした。「敏さんダメよ…口説こうとしちゃ…桜ちゃんは源ちゃんの彼女何だから…」とママも参戦した。「いけねっ…ママに言われちゃ手ぇ出しちゃマズいな」と言って自分の額を叩いた。「源ちゃんおかずできたから温かいうちに食べて」と言われ俺達は席に戻った。「あれっ!?この刺身は?」「サービスだって家の人が…」「いいの?」「おぅ遠慮しないで食べてくれ」「ありがとうございます…頂きます」と言って食べた。「マスターこれ美味いっ」「そうだろう?さっきまで泳いでたヤツだよ」と言った。
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