「ママ…敏さん達結構呑んでる?」「うん…そうねぇ…」「じゃぁそろそろ始まるかな?」「多分ね」「始まるって何が?」と桜が聞いた。「あの入り口のオジサン達見てたらわかるわよ」と言った。桜は何だろうとゆう顔をした。それから5分程すると敏さんが「じゃぁ今日は源ちゃんが彼女連れて来たし、そろそろやるかっ」と言って、入り口に飾ってある三味線を取って音合わせをしだした。すると敏さんの隣りにいた一さんが立ち上がった。他の常連さんが「いよっ!!待ってました」と言って拍手をした。敏さんが弾き始め一さんがいい声で、民謡を詠い始めた。一曲終わると皆が拍手した。桜は目を丸くして「すご~いっ」と言った。「あの2人民謡の色々な大会とか出てるらしいよ」「へぇ~っ凄い上手いねっ」と驚いていた。今度は敏さんがじょんがら節を弾いた。終わると桜は「三味線生で初めて聴いたけど迫力あるね」と嬉しそうに言った。そして「ねぇ源二郎さん熱燗頼んでいい?」と聞いた。「いいよ」と言うと「ありがとう」と言って熱燗を頼んだ。
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