「この後の予定は?」「別に何もないですよ」「じゃぁさ…借りてきた映画一緒に見ない?」「何の映画ですか?」と聞かれ「ちょっと待って」と言い俺は手を拭いてから、DVDを取りに行き持って来た。「これ何だけど…興味ある?」と見せると「あっコレ私も見たかったヤツだ…」「人気あったから中々借りられなかったけど、昨日やっと借りれたんだ」「見たい…私も借りたかったの」「じゃあ見ようか」「はいっ!」食器を片付け終えてからジュースを用意して、2人並んでその恋愛モノのDVDを見た。…左腕に桜の温もりを感じた。俺達は手を繋ぎ画面を見つめる。桜は涙をこぼした。ティッシュを渡すとそれで涙を拭いた。やがて映画が終わった。桜を見ると泣いたせいで顔がグチャグチャになっていた。俺も気持ちが昂ぶっていて思わず桜を抱きしめた。「桜…好きだ」と伝えると「私も…源二郎さんが好きです」と言った。見つめ合うと桜は目を瞑った。俺は迷わずキスをした。そして唇を離し囁く様に「俺と付き合ってくれる?」と聞くと「…はい…私で良ければ」と答えた。こうして俺達は付き合い始めた。
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