章夫は貴子のパソコンで操作していると、
「そろそろいくよ、時間厳守でよろしく」
と、歓迎会の幹事である、教頭から声がかかった。
「島田先生、車でいくでしょ?乗せてってほしいんだけどいいかな。」
「いいですよ、でも三浦先生、車はどうするんですか?」
「悪いけど、私の家まで来てくれない?車置いていきたいから、そこから乗せてってほしいんだけど、いい?」
「いいですよ、じゃあ、後ついていきますね。」
章夫は貴子の後をついて車を発進させた。
貴子の家に着くと、
「着替えてくるからここで待っててね」
そう言うと、貴子は家の中に入っていった。
外から家の様子を章夫は眺めていた。二階建ての白い家だったが、よく見ると、二階のベランダに洗濯物が干してあった。その中に、ブラジャーの紐らしきものが風に揺られていた。
三浦先生のブラジャーかな、ベージュのどんなブラジャーなんだろ、いいなあ、そんなことを思いながら、眺めていた。
「お待たせ、じゃあ行こうか」
現れた貴子はピンクのワンピースで、先ほどの服装とは真逆の雰囲気だった。裾から伸びる脚は細く、ベージュのストッキングに包まれていた。狭い車中なので、貴子の香りでいっぱいだった。
会場に着くと、里子が一人で外にいた。
車を降りて近づくと、
「誰もいなくて、どうしたらいいか、迷っちゃいました。」
「ここは、入口が2つあって、団体はこっちからなの」
貴子が指を指すと、三人で歩き始めた。
「島田先生、なんか三浦先生とお似合いですよ、ふふっ」
里子がからかうと、貴子が、
「そう?こんな感じかな」
そう言って章夫の腕を手繰り寄せた。章夫の腕が貴子の胸にワンピース越しに当たった。
わっ、気持ちいいなあ、そうだ、章夫はさらに悪のりして、貴子の肩を掴んでさらに寄せた。
「当たり前だろ、夫婦なんだから。なんてね」
「やめてよね、セクハラだぞ、奥野先生も」
言いながら会場につき、歓迎会が始まった。
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