「んっ、はんっ、け、健太くん、ちょっといい?」
里子は結合した状態で健太に話しかけた。
「健太くんとえっちするのは、これで最後にしたいの、私の中では昨夜だけと決めていたから」
健太は思いがけない言葉に、「どうして?僕は里子さんとずっと仲良くしたいのに、そんな、もうできないの?」
「そうね、でも健太くんのこと考えたら、受験に集中できないのはわかるから、だからこれからは応援していくから、ね?」
里子はそういうと、健太から立ち上がり、健太と向き合って湯船に沈んだ。健太はうつむいて動かない。
しばらくして、顔を上げた健太は、「わかりました。そうですよね、受験が控えてるのに、今一番頑張らなきゃいけないのに、...わかりました。必ず志望校に合格します。そうしたら、僕のお願い聞いてもらえますか?」
「うん、いいよ、なに?お願いって。」
健太は少し恥ずかしそうに答えた。
「里子さんと学校でえっちなことしたいです」
「えぇえっ?それは無理だよ、絶対無理。」
「どうしてですか?できる場所ならいくらでもあると思うんだけど、いいですよね、それなら集中して勉強しますので、お願いします!」
「なんで学校なの?他の場所ならともかく」
「僕は、里子先生としたいんです」 その一言で、里子は優しい笑みを浮かべて 「わかったよ。そのかわり、頑張らなきゃだめだよ、わかったか」
里子はそう言うと、健太の鼻を指でタッチした。
それから二人は体を洗い、お風呂を出て、健太は帰宅した。
翌日から人が変わったように勉強し始めた健太は、寝る間も惜しむように集中した。里子との小論文の時間も余分なことを考えずに集中した。
そんな変わった健太を見て、里子は心の中で応援する一方、健太との再び甘い時間を過ごすことに期待していた。
そして、健太は推薦枠に選ばれ、ついに合格を果たしたのだった。
職員室では、里子が担任の長田に健太の結果を聞いていた。その結果を聞いて、里子も嬉しくて感激していた。
その日の夜、里子の家にインターホンが鳴った。
ピンポーン、 はーい、と言って、玄関を開けると、健太が立っていた。
里子はなにも言わず、健太を抱き締め、キスをした。里子の頬には一筋の涙があった。
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