料理を前に、二人は並んで座った。健太は自分の気持ちが受け入れられなかったと思い、沈んでいた。
「さあ、たべよ。さめないうちにね、健太くんも食べてね」 居間のテーブルが一杯になるくらい並んだ料理は健太にとっては今や感動も驚きもなかった。
「健太くん。とりあえず食べようよ。ご飯食べたら、健太くんのカメラで撮ってもらおうかな?さっきは、不意討ちだったから、今度はちゃんとポーズとったうえで撮ってほしいな。なんかモデルみたいだね、楽しみ楽しみ!」 里子はそう言いながら料理をどんどん食べていた。健太もカメラの話しでようやく少し元気が出てきた。
「里子さん、僕、里子さんのこと、好きになっちゃ駄目ですか?里子さんが魅力的過ぎて気持ちが自分でも押さえれないんです。だから....」 里子は再び健太の口に人差し指を当てて、「後でゆっくり話ししよっか。それより早く食べてよ、それとも、奥野先生様の料理が食べれないとでも?!」
「いや、食べます、ありがたくいただきます」
「うむ。感動して食べたまえ」 里子はいつもの少しふざけた、里子らしさで健太に接した。健太もそんな里子に元気づけられて、すっかりペースを取り戻せた。
食事のあいだは、学校のことや雅彦のことや、カメラのことなどいろんな話しをしていた。
里子も料理が進むにつれ、ワインを飲み始めた。 「久しぶりに料理と一緒に飲むかなあ、いつも寝る前に飲んでたからね」
「どうしてですか?」
「一人でごはん食べながら飲んでも楽しくないからね。今日は健太くんが来てくれたから、とっても楽しいよ、ほんとに」
「里子さんにそういってもらえると僕も嬉しいです」そんな会話をしながらごはんも終わり、片付けをしていると、「健太くん、写真撮ってよ、専属モデルになってあげるから、私」 「わっかりましたあ。じゃあそこの椅子に座ってください」 そう言われると、里子は椅子(ソファー)に座った。健太がカメラを向けると、カシャカシャ、カシャカシャ、と撮り始めた。
里子も気分が乗ってきて、ポーズをとりはじめた。そして健太もポーズを要求するようになっていた。
「もう少し前屈みになってください、そう、テーブルに両手ついて、そうです、そうです」 シャッターを押しながら声をかけていると、ふといたずら心が芽生えてきた。
じゃあ、うつ伏せに寝転んでください、顔は起こして、そうです」 そう言いながら里子の足のほうに回ると完全に、里子からは死角になっていた。「足上がりますか?そうです、上げれるところまで上げてください」 里子も、ワインのせいなのか、気分がよくなってきたせいか、抵抗なく足を上げた。
うわあ、里子さんのパンティ丸見えだあ、よし、さらに...
健太は里子のワンピースの背中のファスナーを一気に下ろした。
ごまかすように、シャッターをきっていた。
背中には里子のきれいな背中とピンクのブラジャーのホックが見えてきた。里子は気づいていないようだった。そして、ホックを外そうと、里子に近づいた時、突然里子は仰向けになり、健太を引っ張り、里子の上に倒した。
「里子さん?!」
「健太くん、今日1日だけ、甘えていいよ。」
信じられない里子の言葉だった。
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