自室で1人でいると、智樹からのメッセージをどうしても待ってしまうし、智樹のことを考えてしまうので、気を紛らわすため、紀子はスマホを充電器にさし、理花がテレビを見てるリビングへと降りていった。
夫の正明は家にいる日はいつも、21時には自室に戻りくつろいでいるので、リビングにいるのはいつも理花だけであった。
テレビを見てる理花に、
「ねえ…理花?理花もよく友達とカラオケ行くわよね?いつも男の子も一緒なの?何時間ぐらいカラオケにいるもんなの?」
智樹の行動が気になり、今時の高校生はどうなのかを理花に尋ねてみた。
「色々だよ!学校行事やクラスの打ち上げ的に行く時は男子もいるけど、普通に行く時は女子だけが多いかな?
たくさんで行くと3時間ぐらいはいることあるけど…お金ない子もいるしね!なんでお母さん、そんなこと聞くの?」
「あ…うん、ちょっとPTAの集まりで、生徒達の夏休みの過ごし方的なことを話してたからね!」
本当は智樹がどうしてるのか?ヒントになればと思い聞いたのを、あたかもPTAで生徒のために…的にすり替えてしまっている。
(そうか!今日はクラスの打ち上げだから女子も一緒なのね!でも、この前うちの店に来た時も女の子と一緒だったし…そういえば、智樹君て彼女いるのかしら?カッコいいから彼女いないわけないか!でも…そんなの…嫌…)
紀子は自分から理花に聞いて気持ちが落ちてしまっていた。
トイレに行くふりをして自室に戻り、スマホをチェックしてみるが、相変わらず智樹からのメッセージは入っていなかった。
またリビングに戻り考えごとをしながらテレビを眺めてるのだが、まったくテレビの内容ははいってきてなかった。
「先に寝るわね!理花も夏休みだからっていつまでも起きてないで、早く寝なさいよ!」
智樹からのメッセージがないため、苛々して理花にもキツくあたってしまうのだった。
「はーい…」
理花も不機嫌に答えるがそのままリビングでテレビを見続けていた。
紀子は自室に戻り、またスマホをチェックしたが何もはいっていなかった。
(もー!智樹君たらなにしてんのよ?こんなに私が心配してるのに…もー…)
紀子が心配してるのは、智樹が今も女子と一緒か?とゆうことが1番なのだが…!
思わずスマホを手にして、自分からメッセージを送ろうとするが、親子ほど違う男の子に自分から送る勇気は紀子にはなかった。
悶々としながらベッドに横たえ目を瞑るが、智樹の姿が浮かんできてしまうのであった。
高校3年の智樹が、自分を女としてみるのはないとはわかっていても…
(アン…智樹君、私も見て…紀子も…まだ女なの…アアン…アン…)
先ほどもシャワーで弄ってしまったのだが、また自分で慰めてしまう紀子であった。
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