智樹をおろして、いつもより帰りが遅くなったので、買い物もせずに、あるもので済まそうと思い、そのまま紀子は家へ帰った。
「ただいま~」
「お帰り!遅かったね?」
娘の理花が帰っていた。
「うん、お店の人とちょっと立ち話しちゃってた!洗濯物入れてくれたの?ありがとう。」
きちんとたたんである洗濯物を見て紀子は理花にお礼を言って、
「すぐご飯の支度するからね!」
そのままの格好でエプロンだけつけて、紀子はキッチンへ入った。
食事の支度をしてたら近くに置いてあった紀子のスマホがブーッと鳴り、覗いてみると
『吉沢智樹君が電話番号で友達になりました』とLINE表示が入っていた。
(そうか、電話番号交換でLINEの友達になるんだったわね!)
などと思いながらまた智樹のことを思い
(智樹君ちゃんと今日は食事してるかな?洗濯はしたのかな?うちにくれば食べさせてあげるんだけど…)
そんなことばかり考えながら紀子は夕飯の支度を終わらせた。
夫の正明も帰ってきて、いつものように家族3人の食事をして、
「明日の成績表はどうだ?」
「うん、たぶんまぁまぁかな?」
などと夫の正明と娘の理花を話してるのを聞きながら紀子は、
(智樹君も明日で終わりって言ってたわね。智樹君の成績はどうなのかしら?)
そこでも智樹のことを考えてしまってる紀子であった。
夕飯の後片付けを終え、紀子は最後にお風呂にはいり、湯船の中でまた智樹との今日の会話や、智樹のしぐさなどボーッと考えてしまっていた。
シャワーをだし、智樹のことを考えていると、自然にシャワーをあてながら、胸やクリトリスを自分の手で触ってしまい
(あぁ…智樹君…イヤッ…アンッ…ダメ…)
智樹に触られてるのを想像しながら達してしまう紀子であった。
お風呂をあがってパジャマに着替えて、自室に髪の毛を乾かしに戻ると、充電していた紀子のスマホに、LINEメッセージがはいっていた。
トーク画面を開くと『吉沢智樹君①』の表示があり、開いてみると、
「今日もごちそうさまでした!あの後、紀子さんに教えてもらったとおり、夕飯作ってみました!超簡単で美味しかったですよー♪紀子さんは主婦の神ですね!(笑)また色々教えてくださいね。」
それを読んで紀子は1人でニヤニヤしてしまい、急いで返信をした。
「それはよかった!智樹君はなんでも飲みこみが早そうね!色々まだ主婦の裏技はあるから、また教えてあげるからね!(笑)」
すぐに智樹から返信が来て
「主婦の裏技ってなんかやらしそう。(笑)どんな技でもバッチ来いですよー(笑)」
紀子は返信を読んで誤解させてしまったかな?と、顔が赤くなってきたが、不思議とそんなことを智樹に言われても嫌な気持ちはせず、むしろ嬉しいぐらいであった。
だが立場を考えると、そんな話にのるわけにはいかないし、これ以上のそんな会話は恥ずかしかったので、
「もー、そうゆう意味じゃないって!(笑)それよか智樹君は明日の成績表はどうなの?自信あり?(笑)」
すぐ話しをすり替えて返信した。
「あ~成績…バッドだなぁ(笑)明日、父親が帰ってくるって!たぶん俺の成績見て怒るために帰ってくるんだろうな!(笑)明後日の朝には戻るらしいから…まぁお金なくなったから戻ってきてくれるのはよかったけど!(笑)」
「そうなんだ!明日お父さん帰ってくるのね!よかったわね!」
そんなやりとりをずっと紀子は智樹としていて気がつくと、23時になるとこだったので、もっとLINEでやりとりしたい気持ちをおさえて、
「もう23時だから寝なさいね!明日も遅れないようにね!おやすみなさい。」
「はい!わかりました!紀子さん、おやすみなさい。」
紀子にはいつも素直な智樹であった。
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