智樹との余韻に浸る間もなく帰宅した紀子は、
「ただいま!」
家に入ると夫の正明はいつもどおり自室にいるらしく姿がみえなく、リビングにいくと娘の理花がテレビを観ていた。
紀子に気づいた理花が
「お帰り!お芝居どうだった?」
と声をかけてきたので、
「う、うん!よかったわよ!夕飯ちゃんと食べた?」
お芝居のことを具体的に聞かれたら困るので紀子は話をすりかえた。
「うん。ちゃんとお父さんと食べたよ。お母さんもたまには楽しまなきゃね♪夕飯の支度ぐらいならうちでもできるし、またいつでも行ってきなよ!」
理花の言葉に紀子はうしろめたさを感じながらも、明日の夕飯も理花に頼まなければならないので、
「理花…ありがとう。それでね、明日は理花なんか予定ある?お母さん明日、お店のシフトまた9時まで頼まれちゃって…さっそくで悪いんだけど、明日もお願いしていい?今日みたいに下ごしらえはしてから仕事行くから…」
「いいよ!今週末から旅行だから、それまではおとなしくしてるから!(笑)」
理花が週末から二泊三日で海へ友達と高校最後の夏休みなので旅行に行くのを思い出して、
「そうだったわね!じゃあ悪いけど明日お願いね!お母さんお風呂入ってくるね!」
理花の中学の同級生に抱かれて帰ってきて、明日また会いにいくうしろめたさから、逃げるように立ち去ろうとした紀子に、
「お母さん!ワンピ似合ってるよ!でも旅行にはうちが着てくから貸してね♪」
「う、うん。」
娘にまで似合ってるといわれ、嬉しいのだが恥ずかしくなり、素っ気なく浴室へと行った。
(智樹君も理花も似合うって言ってくれたし…もっとかわいい格好してもいいわよね…)
そんなことを思いながら脱衣所の鏡に写った自分のワンピース姿を見てると、智樹にキッチンでワンピースを着たままされたことを思い出してしまい、秘部がまた湿ってきてしまいそうなので、あわてて服を脱ぎ浴室へと入った。
シャワーを終えパジャマに着替え自室に戻り髪の毛を乾かしながらスマホを見ると智樹からLINE受信があった。
『紀子さん、今日はありがとうございました。おかげさまで体調もよくなりましたよ♪あそこも回復したし!(笑)」
(もう…智樹君たら!)
LINEを読みながら智樹の硬い肉棒を思い出してしまい、また変な気持ちになってきてしまうのだが、
『それはよかったわ♪明日も早いしバイト大変だから早く寝てね!』
あえて『あそこも回復』とゆうとこにはふれずに、LINEの返信を紀子はした。
『明日も紀子さんに会えるしね♪紀子さんに会えることを楽しみにしながらバイト頑張ってきます!6時ごろまでには帰れると思うから、終わったらLINEします!おやすみなさい。』
『頑張ってね!おやすみなさい。』
スマホを置きベッドに入るのだが、智樹のことをずっと考えてしまうのであった。
※元投稿はこちら >>