翌日は土曜日だったので、中嶋くんがシフトに入っていました。開店して忙しい時間が過ぎて、まかないの昼食を待っている間の時間に、洗い物をしながら中嶋くんと話しました。
「大学は大変なの?勉強とか」
「厳しい授業が一つあるので大変ですよ。バイトと勉強に追われています。」「じゃあ彼女とか付き合ってる暇ないよね、かわいそう」
そんな質問したところ、「吉田さんみたいな素敵な人が彼女だったら忙しくても毎日会いにいくんですけどね」そんなこと言われたので、私は動揺して、洗い物を落として割ってしまいました。「すみません、気をつけます」
パートの大内さんに「気をつけてね、けがしなかった?」見ると慌てて割れた食器を拾った時に、指先を切ってしまいました。従業員の亀田さんが、「中嶋くん、裏に行って絆創膏もってきて」中嶋くんは「わかりました。棚の上の箱ですね」そう言うと裏へ走っていきました。掃除の終わった座敷部屋で、指先に絆創膏をはってもらいました。中嶋くんは「すみません、僕が変なこと言ったからですよね、すみません」そう謝られました。「大丈夫だから。気にしないでね」
どうも話しながら洗い物をしていたのを店長に怒られたみたいで落ち込んでいたようでした。なんか、悪いことしたみたいで励ますように声をかけました。
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