こんなに簡単に話がまとまるとは…男性も多少の警戒をしながらも、目の前の静子という獲物に気持ちを奪われていた…
ゆっくりと走る車の助手席で静子も自身、軽はずみな行動に自己嫌悪に陥りそうだった。
男性が着るパーカーの上からも、その筋肉の逞しさが分かる…ジーンズからも男性の引き締まった臀部が逞しさを引き立てている。
二人の思いが交錯する中、会話も弾む事なく、やがて車は中心部から離れたラブホテルへと辿り着く…
駐車場に車を停め、一緒に降りるように静子を促す男性…
男性に隠れるように後に従う静子…
さほど広くも無いフロント部分、そこには空部屋を示すライトが点滅している…
「どの部屋が良いか希望は有りますか?」
男性が言う…
こんな場所で万が一にも知り合いにでも会ったら!との思いが強い静子には、部屋を選ぶ余裕などなく
「どこでも…」
小声で言う
男性は部屋を決めると小さなエレベーターのボタンを押す、エレベーターが着くまでの間、静子は顔を伏せ周りを見る余裕などはなかった…
到着の音と共にドアが開く…誰も居ない事に安堵した静子は足早にエレベーター内に入る。
ドアが開くと長い通路が続き、二人は場所を示す点滅している部屋に歩く。
鉄製のドアを開け男性が静子を導く…
その部屋は愛欲を貪るだけの為では無く、広々と明るい雰囲気の部屋だった。
静子は無意識に貞淑さを装い、戸惑いと恥らう仕草を男性に見せる…
男性に促されるままソファーに座る男性の横に座る…
「奥さん…今日は本当に嬉しいです」
「まさか会ったばかりの男の人と、こんな場所に来るなんて、私も信じられません」
「こう言う事は奥さんも時々あるのですか?」
男性の言葉に静子は俯き頭を振り否定する。
「すいません、変な事を聞いて、そうですよね奥さんみたいな上品な方が、こんな事をする筈が無いですよね…でも、そんな奥さんが今ここで僕と二人きりで、ここに居ます…本当に良いんですよね奥さん」
「もし私が、やはり嫌…と言ったら見逃してくれますか?」
「僕にも立場が有りますので、もし奥さんが本当に嫌だったら、このまま帰ります」
男性の言葉に少し安堵したのか、静子は
「優しくして下さいます…」
と怯える振りをしながら言う。
「勿論です、奥さんの嫌がる事はしません」
男性の声に頷く静子…
揃えた膝の上に置いた手を男性が重ねるように握って来る…
「奥さん…」
「恥ずかしい…」
俯く静子の股間は言葉とは別に激しく蜜液を溢れさせていた…
やがて男性に引き寄せられ、熱くて濃厚なキスが交わされる…
男性の指が静子のコートを脱がせ始める…
セーターの中に入って来た手が静子の乳房を掴んで来る…
「あぁ…だめぇ…」
静子の恥らう声に男性の欲望は更に昂まって行く。
首筋に唇を這わす男性…
「あっ!あっ!お願いシャワーを浴びさせて」
静子は男性の体を押し戻すようにしながら言う…
「僕も一緒に良いですか」
興奮した声で男性が言う…
断り切れないと考えた静子は
「後で行きますから」
と答える
男性は喜びガラス張りの脱衣場で服を脱ぎ始める…
上半身が露わに成ると胸板は厚く、お腹の筋肉は割れている…ジーンズを脱ぎパンツを脱ぐと静子の視線には、お腹にくっ付きそうな位に反り勃つ男性の肉棒…
「凄い…山上のも凄かったが、それよりも逞しい」
静子は息を飲んだ。
男性は笑みを浮かべ静子に、待ってるからと告げ浴室に入った。
全身が痺れるような気怠い感覚に襲われ、静子はフラフラと立ち上がると、男性の待つ浴室に向かう支度を始めた…
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