帰りが遅くなった夜は、とびっきりの笑顔で迎えてくれる涼子。
愛人の元から帰ってきてくれたことが素直に嬉しい。外で何をしようと家にいる間は私だけの徹。
「お酒臭いから、お風呂に入ろうね~私が洗ってあげるよ~!」
徹をなかば強引に洗面所に連れて行く。
「洗ってくれるの?うれしいーありがとー」
積極的な涼子に驚きながらも嬉しくて興奮する。
服を着たまま徹の頭を洗いずぶ濡れになった。
「私も一緒に入っていいかな?いいよね?」
その場で裸になった。
「体も洗ってあげるね」
徹の体を洗う涼子。
「涼子、好きだよ」
泡まみれのまま涼子を抱きしめた。
「ありがとう…徹」
抱きしめて言ってくれたことが嬉しかった。この場限りの言葉でもかまわない。私が徹が好きだから。たとえ嘘でも今は徹を信じることしかできない。流れた涙を徹にきづかれないようにシャワーで流す。
泡を流して2人でお風呂に浸かった。
「そんな顔して、どうしたの涼子?」
こんなにも涼子を苦しめてると徹は知らない。
川口の言うままに行動しただけで涼子は尽くしてくれる。大好きな涼子が今までよりもっと自分に夢中になっている。そんな毎日が幸せでたまらない徹だった。
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