「カップルさんが仲良くなるグッズありますよ。ちょっとだけでも見ていきませんか?」
気さくに宣伝してきた。戸惑う涼子は徹の腕を掴んでいる。
「間に合ってます!」
はっきり言った徹。
「またまたぁ、見るだけでもいいですよ!今は他にお客様いませんから」
店長は引き下がらずに、誘ってくる。あまりに熱心に勧めてくる店長に申し訳なくなったのとお店の前で押し問答しているのが恥ずかしくなり徹に耳打ちした。
「ちょっとだけなら」
涼子の囁きにビックリする徹。呆気にとられていると店長に強引に連れて行かれてしまった二人。
徹の腕を強く掴んだままの涼子。思ったより明るい店内に少し安堵するが卑猥なものが並んでいるのが目に入り徹の腕にしがみついていた。
店長はアロマオイルやローションの並ぶコーナーに案内した。
「二人で楽しめるグッズでオススメなのは、この辺ですね~どうぞ、お二人でごゆっくり選んでみて下さい。私は奥に居ますので…」
と言って二人を残して去って行った。
ギュッと掴んでた徹の腕を軽く放した涼子。
「大丈夫?怖い?」
「たぶん…大丈夫!」
「たふんって何?」
思わず笑ってしまう二人は緊張から解かれたようだった。ショーケースの解説を読む涼子。どうやら少し興味を持ってしまったらしい。
「ねっ、徹!コレでマッサージしてみる?」
試供品を指差す涼子。
「何いってんだよ!」
笑って言う徹も商品を吟味しはじめる。アロマオイルとローションを選んだ。手を繋いで店内を見て回る二人はコスプレ衣装や下着が目に留まった。涼子が可愛いとナースの衣装を手にとった。マイクロミニのピンク色のワンピースで前は一直線のジッパーになっている。ちゃんとナース帽も附いていた。開襟が深く涼子が着た姿を想像してゴクリと唾を呑み込んだ。今度は下着に飛びつく涼子。男物のTバックやブーメランパンツを物色して笑っている。豹柄のTバックで前が筒状になったド派手な下着を持って徹に合わせて頷いている。まるでデパートで買い物でもしてるかのように涼子が楽しそうにはしゃいでる。微笑ましく見ていた徹を真っ赤な顔して引っ張ったと思ったら大胆な下着ばかりが陳列された棚の前だった。オープンブラ、オープンショーツ聞き慣れない言葉によく見ると…下着と思えないような物ばかりだった。涼子は顔を赤らめながら好みを探していた。真っ白の紐だけのような物を恥ずかしそうに選んだ。
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