「最近、涼子と会ってるか?小山涼子だよ。あ、今は石田か。その涼子だよ!」
川口が瞳に問いかける。
「急に誰の話かと思ったら涼子?今度は涼子を調教する気なの?!ダメよ涼子は!旦那さんとラブラブだから。」
すっかり普通の状態になった瞳があしらうように言った。
「知ってるよ。旦那と同じ職場なんだよ。で、どうなんだよ?涼子と会ったりするのか?」
切羽詰まっていた川口。
「たまにメールするし、会う時もあるけど…半年くらいは連絡とってないよ。憲剛のことなんて話したことも無いよ!」
「そっか。ならいいんだ。絶対に俺の事は話すなよ。分かったな!」
「はい!ご主人様!」
「よし、ご褒美だ」
またスイッチをいれる。
「ご主人様…私まだ…食べて…るん…ですが…」
「上の口と下の口、両方で味わえて最高だろ?」
またスイッチを最強にする。瞳は躰を奮わせながら快感に耐えているのが分かる。手が震えフォークが皿とガチガチとあたっている。
「お行儀が悪いぞ!」
「はぃ…ご主…人様…」
唇を噛み締めて快感に耐えている瞳の胸をメニューでつついた。
「はぁん…」
「そんな声だしちゃダメじゃないか!ここはファミレスだそ!!」
スイッチを切った。
「よし、よく頑張った。トイレに行ってきていいぞ。コレ使うか?」
「あり…がと」
川口からリモコンを受け取りトイレに駆け込む。自分でスイッチを入れて水を流しながらオナニーをした。数秒でイってしまう瞳だった。バイブを外しキレイに洗ってポケットにしまった。席に戻りテーブルの下でバイブを川口に返す。
「スッキリしたか?」
「ありがとうございました!ご主人様!」
さぁ時間だ。行くぞ。
結局、瞳は半分も食事ができなかった。
「そうだ涼子の実家って変わってないの?」
別れ際に瞳に聞いた。
「うん。あのままだよ」
何の悪気もなく答えた瞳だった。
「じゃ、また今夜!」
と言って川口は去って行った。時計を見ると休み時間が終わるまで数分しかない。会社までタクシーで急いで戻る瞳。
瞳は結婚している。もちろん夫は川口では無い。川口は夫が連れて来たご主人様だった。今では夫抜きで会うほうが多くなっているが呼び出しは必ず夫が経由して連絡が来るのだ。川口と瞳は濃密な関係ながらもお互いのアドレスも知らなかった。奇妙な関係なのである。
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