そのまま眠ってしまったらしい。肌寒さを感じ目を覚ました涼子。寝息をたてて覆い被さっている徹にキスをして声をかけた。
「徹、ほんとに風邪ひいちゃうよ、起きて!」
「ん?あっ、あぁ、ごめん寝ちゃったんだ」
慌てて離れた徹がよろけながら、寝ぼけているようだった。
「大丈夫だよ!このままシャワー浴びよう!」
裸のまま手を繋ぎお風呂に行った。お互い体を洗いあってふざけあった。
お風呂にもお湯が沸いてゆっくりと二人で浸かる。徹の上に乗っかるように体を重ねて浸かっているとお尻にムキムキと元気なったモノがあたりだした。
「また元気になっちゃったみたいだよ?したくなっちゃった?」
徹の顔を覗き込んで言うと、そのまま頭を掴まれてキスをしてきた。
「今度はベッドでね」
徹が優しく囁いた。
手を繋いでお風呂を上がりお互いの体を軽く拭いたあと、また手を繋いで裸のままベッドに行った。可笑しくて笑い出した涼子。
「だって裸で手を繋いでお風呂行ったりベッド行ったり…ちっちゃい子の電車ごっこみたい」
「ほんとだ!」
自分たちの滑稽な姿に、思い出して笑いあった。
三ヶ月前の、川口と徹が出会う前の頃の二人になっていた。何の蟠りもなくお互いを愛している。
唯一変わったのは、淡泊だった行為が濃厚で濃密な行為になったこと。激しく交わった感触を知った躰は更に探求し、もっと激しい交わりを求めるようになっていた。
「ねぇ…今なら玩具でも悲しくならないかも…徹の愛を感じてるから不安になんかならないもの」
「イヤだったら、すぐやめるから!ガマンしちゃダメだよ。涼子の悲しむ顔はもう見たくない」
「うん…ありがとう」
部屋の隅から紙袋をもってきた徹。ふと考えて、「ちょっと待ってて」
洗面所で玩具をキレイにして持ってきた。
「ちゃんとキレイにしてきたよ。もう涼子の心も躰も絶対に傷つけないからね…愛してるよ」
チュッと頬にキスした。
ローターを手に取りスイッチを入れて涼子の躰に這わせていった。
「どう?大丈夫?イヤじゃない?」
「大丈夫だょ!くすぐったいよ~」
「このへんは?」
「くすぐったい~なんか聴診器あててるお医者さんみたいだよ。徹せんせ、じっくり診て下さい」可愛らしくおどける涼子にキュンとしながら
「センセーは、患者さんのことを知り尽くさないとならないもんな!診察はじめます~!!」
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