男女別々の風呂に入り、静子は大きな浴槽に身を沈め、フッと家族の事が頭を過る。
家族の留守を利用して山上との不倫旅行する自分が、ここまで堕ちてしまったのか…と自己嫌悪に陥る。
仲の良い姉弟、人間的には何の不満もない夫。
そんな家族を裏切り、レイプ同然に犯された山上の激しい肉欲に溺れてしまった事に罪悪感を感じていた。
それでも静子は、初めて山上と一夜を過ごし、この後に起こる事を思い浮かべながら、洗い場で丹念に自分を洗い磨き上げていた。
夕飯は部屋で二人で食べる、飲めない静子も山上に付き合い少しだけビールを飲む。
夕飯も終わり片付けが終わると、賄いの女性が、お布団の仕度をすると部屋に入って来る。
寝具がふたつ並べられ敷かれる。
静子は窓側の籐の椅子に座り外を見ている、外の暗さに窓ガラスは鏡のように賄いの女性が敷きつめる様子が写し出されている。
挨拶を済ませると女性は、大浴場は夜中の12時までだけど、露天風呂は24時間利用出来ると告げ部屋を出て行く。
女性が出て行くと静子は大きな息を吐いた。
「ため息なんかついて、どうした静子」
「私達を見て、どう思ったなかって考えてたら、何か恥ずかしくて緊張してしまったの」
「俺達は夫婦だと思ってるだろう」
「だと良いけど」
「今夜の静子は、いつに増して、いい女だぞ」
「やめてよ恥ずかしい…」
「今日はいつも以上に静子を抱くからな」
椅子に座り向かい合う中で、山上の卑猥な言葉が続く。
「静子、裾を捲り脚を開いて俺に見せろ」
静子の股間は家族を裏切る中でも、既に激しく濡れてしまっていた。
山上に言われるがまま、静子は浴衣の裾を捲り下着を付けた股間を晒す。
山上の卑猥な言葉を浴びながら、静子は未だ触れられてもいないのに、下半身を震わせ身悶える。
椅子に座ったまま下着を脱がされ、顔を埋められ淫襞を吸い込まれ舐め上げられる。
「静子は厭らしい女だ、旦那でもない俺に股を開き舐めしゃぶられながら善がる厭らしい女だ」
「貴方が悪いの…こんな女にした貴方が悪いのよ」
「もう俺の、あれなしでは生きて行けないだろう」
「そんな事、わからない…でも欲しい貴方のが欲しい」
山上は立ち上がると浴衣の前を派だけ、隆々とした物を静子の前に突き出す。
「静子、これが欲しいだろう」
片手を伸ばし山上の硬くて太い物を握る。
「凄いの、これが凄いの、これで私を突いて、これで私を狂わせて、何もかも忘れさせて欲しい」
静子が山上の物を舐め啜る淫靡な音が響く。
全裸に成った静子と山上は布団に入り愛欲の限りを尽くし求め合った。
グッタリと布団に崩れる静子、横では山上が満足気に俯きタバコを吸っている。
突然に枕元に置かれた静子の携帯が鳴る。
娘からだった、時間は12時少し前、静子は山上に声を出さないように頼むと電話に出る。
横の山上を気にしながらも静子は母親の声で娘と話す。
山上の手が電話で話す静子の背中を撫でて来る、やがて、その手は乳房から股間へと伸びて行く。
そんな山上の手を押し留めるようにしながら、静子は娘との話しを終わらせようとしている。
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