ツル「貴方はどうしてそんなに甘い香りがするんですか?」
私は動かないまま、どうしようかと思案をめぐらせ汗をかいている
ツル「オスを誘惑する悪い女ですね。」
ぐっ と、肩を掴まれ身体をよろけた
それを察してか彼が腰を抑えた
必然的に、ヒップの辺りに手が回される
向き合う形になってやはり、確信に変わった
細い瞳が描くヤらしい笑顔
記憶に残る 綺麗な顔
私は逃げることも出来たと思う
「この間のラフな姿もよろしかったですが」
「情熱的な赤のドレスも、リップもよく似合いますよ」
どうすることもない
向かい合って会話をしているだけ
顔と顔の距離が近いだけ
ツル「デザイナーさんだと伺いましたが」
ツル「貴方みたいな方は、モデルにでもなった方がよろしいかと」
ツル「こう言った駆け引きも苦手みたいですし」
ヒップの辺りに回されていた手が少しづつ、腰骨の方へと滑り、またヒップの上の腰へと往復した
私はこの動作を男の人にされるとき、暗闇の中でなにがこるかを知っている
ツル「悪いようにはしません」
私は覚悟を決めて目をつぶった
ツル「貴方の面倒は私がみます。ブランドも同様です」
ツル「嘘は吐きません」
ツル「どう言うわけか…ここ一週間貴方のことばかり考えている自分に驚かされました」
一目惚れといって信じてくれますか?
ツルさんは腰を撫でていない方の手で私の手を握って、爪と爪の間にキスをした
私はびくんと震え、顔を歪ませる
ツル「そんな童顔でも一人前に色っぽい顔も出来るんですね」
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