声の主は白いチェスターフィールドコートを着た男性の方だった。
眉目端麗というのか、とても線の細かい顔をした方で、切れ長の目が魅力的な方だ
友人「ツル様、この方はオレの以前の仕事仲間です」
??「お綺麗な方ですね」
友人「水月さんと言います、」
月「初めまして、水 月と申します」
??「どうも」
ツル様と呼ばれた男性は私の手を取った
月「よろしくお願いいたします。」
驚くくらい柔らかい指に驚かされながら私は礼をした。
??「鶴と月とは、明鏡止水ですね」
男性は柔らかな手をひらりと振りながら笑顔で帰って行った
??「今度一緒にお酒でも。」
月「…………っ!」
驚いた
ツルさん?が歩き始めると先ほど通った黒服の男性達が頭を下げた
それも、挨拶程度のものではない
10人前後の黒服の男性が左右に列を作って並び、一斉に90度のお辞儀をした
(やばいもの見ちゃったな…)
私は少しその光景にあっけだったが、不思議とその男性の笑顔が胸に残っていることに戸惑いながら、その男性の背中を見送った
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