これが今日の音声ファイルだ。
ともかく、聞いてみてほしい。
無邪気に見える中学生の本当の姿を……
「ダメだな……最初の小学生が5分45秒、次の子が4分くらいだっただろう? やっぱ5分以上気絶させとくのは難しいよ」
「5分も意識がなかったら、普通なら救急車呼んでいるけどな」
「最初からプロレスごっこだと言って試してみればよかったんだよ」
「女の子じゃないのが残念だったけどな」
「そこでオレ、ネットで調べたんだが、彼女に酒を飲ませちまおうか?」
「バ~カ。真面目なあいつが酒なんか飲むかよ」
「口からじゃないよ。肛門から飲ませるのさ」
「浣腸器を使って、肛門からウイスキーか何かを注入するんだ。腸から直接吸収されるとたちまちアルコールが全身に広がって、短時間で昏睡状態になる」
「うわ! 最初から一戸若菜のお尻の穴をのぞくのか! エロいな~」
「すまん。興奮してしまって……W.Iさんね」
「マリリンモンローと同じなんだとさ」
「誰だよ? マリリンモンローって!」
「俺だって知らねえよ! 『レイプ掲示板』の『レイプの手口』に書いてあったんだ」
「大人だって、キャップ一杯のアルコールで十分らしいぜ」
「よし! それなら酒を使おう。酒くらいならどこにでもあるだろう?」
「俺の妹のお医者さんごっこのセットに注射器があるぞ」
「お前の妹は中1だろ? 中1でお医者さんごっこはヤバいな」
「バカ。幼稚園のときのだよ!」
「来週はいよいよ文化祭だな。もうあまり時間がないぞ」
「彼女も連日居残りの文化祭準備でヘトヘトだ。前日あたりがねらい目だろう」
「文化祭役員なんて、なるもんじゃねえな」
「酒も効きそうだな。そして当日は欠席か。かわいそうに」
「手順を確認しておこう。彼女が中央玄関から出てくる前に、校舎の東側の角に隠れて待ち伏せするんだ」
「テニスコートがあるところだな?」
「彼女が目の前を通り過ぎたら、昨日小学生の男の子にやったように、背後から裸絞めで思いきり絞めてくれ。手加減はいらない。死んだら俺が責任を持つ」
「……」
「夜のアスファルトは靴音が響くからな。そのまま吊り上げて首つり状態にしてくれ。彼女は小柄だから足は届かない。声もほとんど出せないだろうし、首もよく絞まる」
「……シュールだな……引くよ……」
「何言ってんだ! 弱気になるな! 断末魔のもがきでものすごく暴れるんだぞ。それを暴れないように両側から手足を押さえつけるんだ。できるか?」
「……」
「なあに、落ちるまでには10秒とかからない。すぐに終わるよ」
「……」
「気絶させることに成功したら、植え込みの陰に寝かせて俺が脈を確かめる。完全に白目になってしまって、瞳孔なんか確かめられないだろうからな」
「……」
「脈を確かめたら、とりあえず、お前の妹の注射器1本分のアルコールをケツから注入してくれ。足りなければ追加で何本でもぶち込む。おそらくショーツを汚してしまっているから気をつけて脱がせろよ。そして……」
「そして……例の焼却炉の陰に準備したダンボールのベッドへと運ぶんだな?」
「そうだ」
「でも、もし彼女が一人でなかったら? もし……死んでしまったら?」
「彼女は今のところ帰るときは一人だ。でも、もし誰かと一緒でそれが女生徒だったら、かわいそうだがそいつも犠牲になってもらう。もし、死んでしまったら……それは明日考えることにしよう」
W.I計画の全貌はわかった。
そして決行日も知ることができた。
あとはこのことを、いつ、誰に伝えるかだ。
校長がもみ消しにできる程度のことで済んでくれたらいいのだが。
なにしろ文化祭が済んだら、俺も休暇をとって旅行に出かけようと思っているのだ。
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