眠れぬまま、時間が通り過ぎる。
しかし、状況は好転しない。いまだ全裸に首輪だけである。
檻にまで入れられたこの姿は、見世物にされた動物園のパンダ
と同じだ。 いや、パンダなら大事に飼育されるが。
いまの私は、動物達より劣る価値でしかない。
絶望、諦め。服従、従属。 奴隷、マゾ!
何度も、頭をよぎる言葉を、必至に否定していました。
カッカッ、階段を下る靴音。
2人の兵が、昨夜の男を連行して行く。
抵抗するわけでもなく、覇気さえなくした男は
ただ云われるまま、女兵とともに姿を消した。
処刑。 そんな言葉が、否定できない。
死刑と云う新たな恐怖が、また体を震えさせる。
ドッドッ。今度の足音は、多人数である。
7人、8人分のブーツが見えた。
女兵の顔など、まともに見上げることさえ躊躇われる。
「さぁ、出て来い。」
1人の兵士の声とともに、檻の扉が開けられた。
「そこの、包茎! グズグズするなぁ」
ほ、包茎。わ、私のことか? 触れられたくない私の
恥部を、あ~!
檻から出された私達は、云われたわけでもないが。
みな、正座し兵士達にの前に鎮座しました。
と、私の目の片隅に突然動く黒い物体が通り過ぎた。
男の1人が、1人の女兵士に挑みかかったのである。
回し蹴り一線。鈍い音とともに、男の首から頭部へ
炸裂。ひしゃげた顔から、崩れるように男の体が落下する。
一瞬の出来事であった。
「バカな奴だ、無駄なことを。」
兵士達には、ごく当然と言うことなのだろう。
誰一人として、微動だにしていない。
もしや、抵抗すれば。相手は女、
そんな考えもなくは、なかったのだが。
残された私達3人には、
手を床に、膝を立て腰を上げるよう命令される。
女兵士達に向かって、自ら尻の割れ目の奥の奥まで
晒すような体勢である。
男の無防備な股間が、服従と従属を意味しているようである。
見世物にされている、私達の睾丸に「ハンブラー」
が装着された。
:ハンブラー:
睾丸を挟み、大腿の後部で固定する器具
睾丸の締め付けは、ネジにより強弱の調整ができる。
大腿のハムスター部で、この器具を固定されると、
男性の睾丸は、股の間から後方へ露出され、
歩行困難となる。体を深く前傾させた、4つ足歩行でしか
身動きできない。
国内では、見かけることも少ないが。
ヨーロッパなどでは、愛好者も多いと聞く。
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