第5章 - プリテンダー
現実に引き戻された仕事の電話を終えると、またかおりとの一日を回想する。
ショッピングモール屋上パーキングに停めた車の中での自慰命令を素直に聞き入れたかおり。目を固く閉じ、小刻みに震えながら時折身体を仰け反らせる。
「こんなところでオナニーをしている姿。。。。幼稚園の若い先生たちに見せてやりたいな」
「ああっん、グレッグ様、それだけはお許しくださいませ」
大学を卒業し幼稚園の先生になったかおりは、園長、副園長に続き三番目の年齢になってしまったと話していた。当然、20代前半の先生たちを管理指導する立場にある。ストレスから厳しく接してしまうこともあるらしい。
「厳しいかおり先生がこんな淫らな女だと知ったらどう反応するかな?園児の父兄にも見せたいな」
屋上パーキングの車の中という環境から声をあげるのを我慢していたかおりだが、我慢の限界を超え大きな喘ぎ声を漏らした。
これ以上、自慰行為を続けさせると昇り詰めてしまうだろう。それよりは、中途半端で止めさせ、身体が敏感になっているままにノーブラの胸元に男たちの視線を集めながらモールの中を連れ回す方が、面白い結果になると判断した。
「かおり、そろそろモールの中に入ろう。それにおまえの右側に警備員が。。。」
右側という言葉に反応したのか、即座に運転側の窓に顔を向ける。隣のスペースで何度もパイロンの位置を修正する警備員と視線が重なってしまったようだ。警備員もばつが悪かったことだろう、仕事をしている振りをして覗いていたことがばれてしまったプリテンダーのようなものなのだから。
「いつからいらっしゃったのですか?」
「今来たばかりだ」
わざとらしい嘘に気付いたのだろうか、それともそんなことは感じずに見られていた可能性を恥じているのだろうか、かおりは困ったような表情を見せる。
「もし、見られていたとしたら?」
「とても恥ずかしいです。でもグレッグ様が居てくだされば。。。。」
「おまえは可愛い女だな、かおり。もっと辱しめて感じさせてやりたい」
返事をする代わりに軽く頷くかおりに決意の表情を見た気がした。
全体の印象は花柄のプリントなのだが胸元に白のプリーツが入るのがアクセントになっているワンピースを着ている。プリーツのせいで乳首の突起する様子は見えにくいものの、ブラをしていない乳房の揺れは相当目立つだろう。
屋上パーキングのエレベーターホールに向かいながら乳房の揺れ具合を確認する。予想している以上に激しく揺れている。これなら目ざとい男の視線を集めるには十分のはずだ。
エレベーターホールに到着すると数人の男女がエレベーターを待っている。もうすぐ到着するエレベーターを横目に階段に進む。階段の踊り場の様子を確認するためだ。
階段は足音が響いていることが確認できた。そしてフロアの人の声も予想以上に聞こえてくるものだった。会話の内容までは解らないが人数や構成を判断することは出来そうだ。
屋上のエレベーターホールから1階分と半分を降りた踊り場で立ち止まると、かおりを抱き寄せキスをする。激しく唇を貪り合い、舌を絡め合うとかおりは自身の体重を支えることが困難なほど全身の力が抜けていくのが解った。
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