第25章 - クリムゾン・サンセット
後ろ手に両手首を縛られて、不安定な体勢のまま下半身の二つの穴を同時に攻められる。初めての経験に、まるで過呼吸症を起こしているような激しい喘ぎ声をあげる。
「グレッグ様。。。。もうダメです。。。壊れて。。。しまいそう」
「見てごらん鏡を。。。縛られてニ穴同時に攻められている淫らな女の姿を」
「ああん。。。恥ずかしい。。。グレッグ様。。。。欲しい。。。。お口に」
「欲しいのか?何が欲しいんだ。はっきり言葉にしてごらん」
「グレッグ様の。。。固く。。。熱いものを」
「かおり、そんな上品な言葉はいらない。淫乱な雌にお似合いの言葉があるだろ?」
「欲しい、グレッグ様のぺニス。。。。チンポコ。。。。お口にチンポコを」
「そうだ、良く言えたな。待ってろ、すぐにやるから」
かおりの白桃から覗く花びらから指を抜くと立ち上がりソファに向かう。低温蝋燭を手に取り、ライターで火を着ける。
クレバスの中で激しく振動を続けるローターの動きを吸収するためか、あるいは振動を増幅させるためか、かおりは小刻みに、そして時折大きく下半身を揺らしている。
苦しみに堪えるかのような表情を見せながらも、喘ぎ声する発することが出来ずにいる。
上半身と下半身を緊縛する縄を避けるように蝋燭から赤い蝋を垂らす。熱を感じたのか、鏡の中の自分自身に垂らされる蝋の軌跡を見ていたのか、更に大きく下半身を揺さぶる。
「あぁあん。。。」
「白い肌に映えるな。。。。蝋の赤い花びらが」
かおりの正面に回り、フロアに腰を降ろすと、かおりの目の前には全身の血流を集め硬度を増し、膨張する分身が現れる。
「ほら、おまえが欲しがったチンポコだ。どうしたいんだ?」
後ろ手に手首を縛られた不安定な体勢を立て直しながらチンポコにしゃぶりつくと、一気に喉の奥まで呑み込んだ。
「クリトリスを喉チンコに移植されたみたいだな、かおり。。。。」
チンポコの先端から根元までの全ストロークを楽しむように頭を大きく振ると、口から泡を吹きそうな勢いで大量の涎を垂れ流す。
背中から腰に掛けての、かおりの白い肌をキャンパスに見立てて、蝋の赤い花びらを描き続ける。クリムゾン・サンセットという言葉が相応しいほどの鮮やかな赤い花びらを見ていると、我慢出来ない大きな電流が分身に伝わる。
「かおり。。。出すぞ。。。。一滴も。。。
溢さず。。。」
大袈裟にゴクンと飲み込んでも最後の一滴まで絞り出すように強く吸い続ける。
「かおり、気持ち良かったよ、淫乱な雌のディープスロートは最高だった」
「……」
かおりは、返事すら出来ずに肩で息をしている。。。。荒い呼吸を少しでも早く整えるために。
「さあ立ち上がってごらん」
両膝を支点に上半身を後に反らし振り子のように立ち上がると、スイッチが入ったままのローターがクレバスから飛び出し空中で唸り続けている。手首の縄を解くと両手を掴み抱き寄せる。
アニタ・ベーカーの『スイート・ラブ』が流れる中、淡い花の香りを残したさらさらのショートボブにキスをしながら、強く抱き締める。緊縛している縄よりも強く。
「もうそろそろ子どもを迎えに行く時間だろ?最後に褒美をやるよ」
「グレッグ様、最後と言う言葉は言わないでくださいませ。もう二度とお目に掛かれないことは事実ですが、私にとって今日は一生忘れられない一日でした」
それは本心から言ってくれた言葉なのだろう、約20センチの身長差から肩に零れるかおりの涙が物語っていた。
「そうだな、それなら一生忘れないふたり思い出になる褒美だ」
唇を重ねながら乳房を醜く、そして美しく歪めていた緊縛と、クレバスを挟むように這わせた緊縛を解く。
かおりは少し俯き加減に、白い乳房の所々に残る鬱血したような縄の痕跡を指先で辿る。それは痕跡を慈しむような動きだった。
チノパンから濃紺のハンカチを取り出すと、空中で素早く帯状に畳み込むと、かおりに目隠しする。
「さあ、ベッドに仰向けになってごらん」
両手を取り優しくベッドに横たえると、いつしか消えてしまっていた蝋燭に再度火を灯す。熱い蝋が白い乳房に垂らされると、かおりの身体は一瞬だけぴくっと動く。
「熱いか、かおり?」
無言で首を左右に振るかおりに向けて、赤い蝋の点を繋ぎ線として、赤い蝋の四つの線がひとつの文字を描く。白い乳房の谷間から左の乳房に向かって描かれたアルファベットのMの文字だ。
蝋燭の炎を吹き消すと、目隠しをしたままのかおりに唇に唇を重ねながら、身体を抱き起こす。大きな鏡の前に立たせ、目隠しを外す。
暗闇から解放されたばかりのかおりは、少し眩しそうな表情を見せながら鏡の中の自分自身の姿を見詰める。
「ああんグレッグ様、『Mの刻印』をくださったのですね。嬉しい」
Mの刻印、実際に会う前にメールで調教を始めて間もなく訪れた『月の精』による鮮血を、指先ですくい描かせたMの文字だった。
そして赤い蝋燭で描いた『Mの刻印』、それはかおりがたった一日ではあるが、淫らで可愛いM女になったことを讃える褒美として一生忘れらないためのものだった。
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