第24章 - エンド・オブ・タイム
心に響くディーバ達のエモーショナルな歌声に包まれながら、三度の大きな波が訪れたかおりは肩で息をしながらも時折身体を震わせる。
軽く痙攣しているようにも感じるかおりの体重を感じながらアリシア・キーズのピアノの弾き語りに耳を傾ける。このチャンネルのセンスが、かおりの感性に合っているのだろう、胸に顔をうずめるかおりはピアノを弾くかのように指先をタップする。
「好きなのか、アリシア・キーズ?」
「声も好きですけど、この曲ではピアノの音色が素敵です」
「かおり、おまえも素敵にしてやる。鏡の前に立ってごらん」
ベッドの脇の壁に取り付けられた姿見を指差す。一糸纏わぬ生まれたままの姿で鏡の前に立つかおりは、恥ずかしさに頬を桜色に染め、鏡の中の自分自身の姿を直視出来ずにいる。
ソファの上に用意しておいた縄の束を取り、伏し目がちに鏡の前で佇むかおりの背後に立つ。縄を手にしていることは、鏡に映る姿で気付き、一瞬だけ期待と不安が交じりあった表情を見せた。
「白い肌が眩しいな。とても魅力的だよ、かおり」
「……」
言葉を発することも無く、首を左右に振ると、自信無さそうに鏡に映る自身に視線を向ける。
「なんだ、自信無いのか?白く滑らかな肌が眩しいよ」
「褒めて下さって嬉しい。左右の胸の大きさが結構違っていて。。。両方が左の大きさで、右の形なら嬉しいのですが」
「そう言われれば、そうかな?左に心臓があるからじゃないのかな?それに左右対称じゃあ作り物っぽい気がするけどな」
「グレッグ様って不思議。グレッグ様にそう言っていただくと、そうなのかなって思えてしまいます」
「それなら、言葉ではなく実際の姿で、おまえの魅力に気付かせてやるから、鏡から目を反らすなよ」
手にした縄でかおりの乳房締め上げていくと、左右の乳房が原形を留めないほど、いびつに歪んでしまう。
「かおりどうだ?美しいものを汚し、壊す。。。。破壊願望とでも言えば、わかりやすいだろ?」
「私を美しいと言ってくださるのですか?グレッグ様、とても嬉しいです。コンプレックスの塊のような私なのに」
気付くとビヨンセの『エンド・オブ・タイム』がスピーカーから聴こえていた。
「ビヨンセが好きなら、この曲知ってるよな?」
「はい、タイトルは覚えておりませんが、メロディは知ってます」
「エンド・オブ・タイム。。。コンプレックスを感じる時間は終わりにして、自信を持てばいい」
「ああん、グレッグ様」
縄化粧を施され美しく歪んだ左右の乳房を両手で鷲掴みすると、首を一度左右に振り頭を仰け反らせる。右手を乳房から顎に移動し、顔を傾け唇を塞ぐ。
更に右手を顎から首筋、脇腹を経由しクレバスに移動させると指先にやけどしそうなほど熱い蜜がまとわりつき、溢れた蜜は太股に流れ出している。
絡み付く舌を解くと、ソファに置いたもう一本の縄の束とローターを手に取る。
股縄を施し、更に縄を後に伸ばすと後ろ手に組ませた手首を固定する。ローターをクレバスに押し入れ、スイッチを兼ねたバッテリーケースを縄に差し込みダイヤルをマックスまで回す。
「落とすなよ。それに絶対に目を閉じないで、おまえの淫らな姿を瞼に焼き付けるんだぞ」
そう告げると、かおりが吹いた潮で湿っているバスタオルを足元に開いた。カーペットを濡らしてしまうのを避けるためだ。
固く閉じたクレバスを抉じ開けるようにクリトリス剥き出しにし、指先に回転運動を加える。
「あああん、我慢出来ません。。。いいぃ。。。あああん。。。我慢。。。出来。。。。ません」
ブルブルと激しく振動するローターがこぼれ落ちて来た。
「ダメじゃないか、落とすなと言ったろ?」
固定しているスイッチによりローターは中途半端な位置で振動を続けている。指先によるクリトリスへの回転運動を止めると、ローターを掴みクリトリスに押し当てる。
「ああん、ああん、いいぃぃぃ、もうダメせす立ってられません。。。壊れる。。。」
まるで、トイレを我慢出来ない幼稚園児のように腰を引きながら足をバタバタさせると足元に敷いたバスタオルに向けて失禁してしまった。
クリトリスに当てていたローターをクレバスに押し込むと、腰が抜けてしまったかのように屈み込んでしまった。
それでも身体を支えるのが困難なのか、両膝をつき前屈みに倒れ込む。顔をカーペットのフロアに預けることで結果的に白桃のような尻が突き上げられる形になる。
「かおり、おまんこが壊れてしまうなら、他の場所で感じさせてやる」
小指をクレバスから溢れる蜜で絡ませ、突き上げられた白桃を開くと花びらが顔を見せる。小刻みに震える花びらの中心に小指をゆっくり沈めていく。
「かおり、指先がどこに入ったかわかるか?」
「ああんグレッグ様、いけません、そんな汚ならしいところを。。。」
「きれいな花びらだ。もっと深く入れるぞ」
第一関節まで差し込んでいた小指を抜くと、人差し指にその役割を託す。第一関節、第二関節とゆっくりと突き進むと、薄い壁越しにクレバスの中で振動を発するローターの存在が伝わってくる。
泣き声にも似たかおりの喘ぎ声が、ホイットニー・ヒューストンの伸びやかな高音とひとつになり始めた。
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