義姉が風呂にむかってから暫らくして俺は用足しに便所に立った。
田舎の風呂場は便所と板塀で仕切られておりその板塀に俺がくり貫いた小さな穴がある。
もう20年ほど前に内緒で開けた物である。
それは義姉の若い肌を覗くために開けたものだった、あれから長い間封印した穴だった。
それを俺は思い出したのだった。
便所で用を足しすぐに穴を探し当てた、電灯を消してその穴に目を移した。
湯煙に浮かんだ義姉の裸体、洗い場に若い女にはないポッテリと脂の付いた下半身が見て取れた。
前はよく見えないがなかなかの肉体であった。
俺はその場を離れ寝室の布団に横たわり義姉の冨美を待った。
少しウトウトしたのか時計は10時を廻っている、家の中は静まりかえり縁側から聞こえる虫の音ぐらいであった。
「後で」と聞いたが俺の聞き間違いであったのだろうか・・・
悶々とした時間が過ぎてゆく、もう11時だ。
俺はたまらなくなって一階の義姉の部屋に足を忍ばせた。
薄暗い廊下を通ると部屋のドアが
「ギギィー」
豆電気の薄灯りにタオルケットを掛けて寝込む義姉の姿があった。
俺の胸はドキドキと高鳴り忍ぶ足が震えた。
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