ある日私は、上司から興味深い話しを聞いた。
上司曰く
女はセックスに弱いと。女の言う事を聞かせるには、抱いてしまうのが一番だと。自慢げに語っていた。…世の女は、セックスが上手ければ、禿げだろうと肥満体型だろうといいようだ。しかし、その行為に至るには話術と資金力が不可欠であることを明記しておこう。
下世話な話しではあったのだが、私は興味を持った。一般の方なら、軽蔑か共感か一瞥する場面だったのかもしれない。しかし私は、社会のゴミであり、異常者であった。
私はその様な下世話な知識すら欠落しているモノなのだ。
なんであれ、私は貪欲に吸収した。己が支配欲求を満たす為に、邁進した。
研究の一環として初めて、アダルトビデオなるモノを見た。勿論DVDなのだが、私の知らない世界であった。
借りる時にも、戸惑ったが視聴する時にも困惑した。兎に角、ジャンルが多いのだ。カテゴライズ、その情報量だけでも凄まじい。
容姿、年齢、身長、体重、服装、職業、行為の種類、犯罪を助長するもの、ファンタジー作品、アニメーション、これ等が更に細分化して類別されていた。
初心者の私には、到底理解出来るわけもなく、適当に抜粋して借りてくるのが精一杯であった。
作品を見ていく内に分かった事がある。それは、AV女優と呼ばれる人間は、やはり女優なのである。当たり前の事なのだが、女を落とす手段を求めている私には参考になる手立てはあまり無かった。女優は服従する女を演じるのである。落ちる女、その役を演じきるのである。これらは実戦で役に立たないのが明白であった。
しかし、今回の研究は無駄にならなかった。まれにではあるが、本当に女優を…いや、女を落としているAVがあるのである。
基本的には映像が粗く、素人作品や投稿作品に分類されるものに多いようである。
落とし方、堕ちていき方を全身全霊で学んだ。全ては瞳の光りが消える瞬間、服従の意志に転じる刹那、それを見たいが為。
又、心理学や行動学、語学、言葉、怪しいところではマインドコントロールや睡眠術などを学習した。今私の頭は、人生で最も学習意欲のある脳ミソであった。
目的を持つこと。それ自体が、人生を潤した。
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