翌日、憂鬱な気分のまま学校へ向う。
明るく話しかけてくる友人に力ない笑顔で応える。
体育の授業。あの男の担当だ。
ジャージに着替えて整列する。
「石川!ちょっと来い!」
ざわつき、皆がこちらを見る。
「は、はい。」
うつむいたまま返事をし、男の前にでる。
「どうした。元気ないな?具合悪いのか?」
「いえ……。」
「ちょっとついてきてくれ。手伝って欲しいんだ。」
ゆきにそう言うと、整列している生徒達に、お前ら準備運動しとけよ。とだけ言った。
ゆきと男が、体育倉庫に向おうとした。
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