夜遅く、家族が居間でテレビを見ていた。そこに少年の姿はない。
部屋の隅で少年は夢中で雑誌を見ていた。
顔が熱くなり、ペニスが隆起しているのも感じた。
あまりに集中していたため、姉が大学の夏休みで帰宅した事、
そして姉が真後ろにたっている事も気がつかなかった。
姉が声をかけると、少年は驚き飛び上がった。
ここにいるはずのない姉への驚き。
そして、いかがわしい雑誌を読んでいた事がバレた事への恐怖。
様々な感情が少年の小さな胸を締め付ける。
「お母さんには言わないで」
「言わないよ」
「本当に?」
「本当よ。」
姉は声をたてずに笑った。
「本物見たい?」
怪しく笑う姉が、少年にいたずらな質問をした。
さらに姉は、
恥ずかしそうにうつむく少年の耳元で囁いた。
「あした秘密基地で見せてあげる。」
その日、少年は全く寝付けなかった。
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