新入社員のミキという女がいて、
これがまた使えない女だった。
コピー一つもまともに出来ない。
私はミキを叱った。
上司として当然だった。
今でもその行動に間違いはなかったはずだ。
しかし、その"時"が悪かった。
残業中ふたりきりになった時に説教をした。
ミキは逆上し、帰宅した。
次の日
その事を伝えようと、専務の元へ向かった俺に、とんでもない衝撃が走る。
「君…残業中にセクハラをしたらしいね…」
「え…いえ私は…」
この時どもったのも悪かった。
「昨日夜に山井君から泣きながら電話があったそうだ。
信じたくはないよ…でもこういう御時世だ。
大事にはしたくない。
明日からは来ないでくれ…」
クビになった。
俺の幸せは、生活は、人生は、一挙に崩れていった。
※元投稿はこちら >>