亮平の上に仰向けにされ、恥ずかしい体勢で亮平を受け入れる純子。
「旦那様が何処かで見ているかも‥」
「いゃ~ぁ、そんな事言わないで」
恥辱的な言葉で責められ純子は激しく身悶える。
最後は窮屈な体勢から、いつもの体勢に戻り亮平が上になり純子を突き上げて行く。
純子も、それが一番安心なのだろうか、悩まし気に亮平の動きに併せるように下肢を揺らし喘ぎを洩らす。
「あ‥ぅ‥ぅ、奥様‥逝きそう‥あっ!あっ」
「きてぇ‥射ってぇ‥亮平さ~ん」
「いくょ‥いくょ‥出すょ、あぁ‥純子~ぉ」
「あぁ~ぁ、嬉しい‥来てぇ‥あ~!私の亮平さん‥」
「純子‥純子‥」
亮平は純子の名前を呼びながら、熱いものを純子の中に噴き出していく。
年が改まり夜明けを迎える頃に、純子は亮平の為にお節料理の仕度を始めた。
テーブルに向かい合い改めて新年の挨拶を交わし屠蘇に口を付ける、朝の8時を過ぎた頃に二人は晴れ着に着替え近くに初詣にいく。
そこで買った、おみくじに大吉と記されていて純子は子供の様にはしゃいだ、おみくじを椿の枝に結び家に帰る。
正月の三が日が過ぎ、明日から仕事が始まると言う日に、区役所の職員がやって来た。
音信不通になって居た子供達の消息が分かったとの事、無事で居るが敵の捕虜になり二人共、収容所で暮らして居るらしい。
何はともあれ子供の無事が分かった純子は安堵の胸を撫で下ろしていた、釈放に向けて全力を上げるとの言葉も純子を更に安心させていた。
「奥様、良かったですね、ご子息の安否がわかり、一先ずはおめでとうございます」
亮平は純子に向かい深々と頭を下げた。
この日ばかりは、と亮平は純子の寝室に行く事を躊躇い玄関脇の自室に居た。
半分は純子に呼ばれたいと言う気持ちも有りながら亮平は部屋で時を過ごした、布団に入り少し、うとうとし始めると
「亮平‥さん」
板戸の向こうから純子の声‥無言のままで居ると再び声が聞こえ板戸が、そろりと開く。
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