「奥様‥」
「えっ‥なに!」
亮平に純子の心の内が分かってしまったのか唇が触れ合うくらいに接近して行く。
「あっ‥‥」
亮平の唇が純子の唇に触れて来る、小さな声を出す純子の声は直ぐに亮平の唇で消されてしまう。
純子の脳裏は真っ白になり、別人のように亮平を迎え入れてしまう。
全てが終わった後に純子は激しい罪悪感に襲われながらも肉体は夫では感じ無かった満足感と幸福感に満たされていた。
それから暫くは、今日だけ‥これが最後‥などと思いながらも純子は亮平の愛を受け入れ、純子もまた亮平を求めてしまう。
その間に、夫の戦死の通報を受け、それから一ヶ月も経たない内に終戦を迎え、子供達の消息も途絶えた中で、帰京する純子。
その間も亮平との密会は続き、その頃には亮平無しでは考えられない女に成って居た純子。
独りで暮らし始めた純子を追って亮平は純子の家を訪ねて来た、親子以上に離れた二人だけの夫婦の様な生活が始まり、若い亮平は毎夜の如く純子を求めて来る。
純子の肉体は日を追う毎に淫らに反応して、最初の頃とは別人の様に悦びの声を上げる女に成って居た。
夫の書斎で見つけた写真、戦死に赴く兵士達が性の処理に何処からか手に入れた物だろう卑猥な写真を純子が見る。
亮平との性交と重ね合わせ見ている純子の股間は熱く疼きを覚えて行く。
床に座り込み食い入る様に見る純子、無意識の内に手はワンピースの裾をくぐり下着の中に忍ばせていた。
指先で自らの襞を捲る、忽ち純子の指先に熱い蜜液がまとわり付いて来る。
「あぁ~。貴方‥」
純子は、その時初めて亡き夫を思い浮かべ自慰行為を行った。
「あぁ、貴方‥申し訳ありません‥今はこれは‥私のここは、もう亮平さんの物です‥あぁ~貴方‥貴方、見てますか‥私のここを見てますか、亮平さんに愛され厭らしく蠢く、ここを見てますか」
純子は心の中で叫ぶように夫に呼び掛けながら自慰を繰り返していく。
そんな事のあった夜に純子は自ら亮平を求めた、その事に驚きながらも亮平は純子を貪る。
「あぁぁ‥亮平さん私を愛してぇ、私を抱いて、もっと‥もっと私を淫らな女にしてぇ」
純子は譫言の様に繰り返しながら自ら身体を開き亮平を求めて行った。
夜には暖房が必要なくらい寒く成った時期に純子の肉体は紅く染まり淫らに亮平を貪って行く。
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