背を向けた城太郎に、そっと近づく。
その背中に抱きつきたいという欲望に、正直に従う。
肩から手を回して、耳元に、唇を寄せる。
「城太郎君、私 城太郎のものになりたい。
さっきはごめんね…私、びっくりしちゃって…
は、初めてだから」
背中に琥珀の体温を感じて、耳元で囁かれて、城太郎は、もう、止まれなかった。
「優しくできるかわからないよ。俺…っ」
小さな躰に城太郎が覆い被さる。
切ない瞳に見つめられて、琥珀の心臓がギュッと締め付けられる。
乱れた浴衣の首筋から甘い匂いがして、頭がくらくらした。
キス
さっきとは違う、気遣うような優しいキス。
ゆっくりと濡れた舌が入ってきて、琥珀は戸惑うことなく自分の舌を絡めた。
気持ちいい。
自分の中に足りなかった何かが、ぴったりとはまるようなそんな感覚。
時折唇を離して、見つめ合う。そしてまた、キス。
琥珀は城太郎の肩に腕を回して、頭を引き寄せる。
もっと、と懇願する。
「ふ…ンッ…んん…
! ひゃっ!」
城太郎の熱い手がパジャマの裾から侵入し、琥珀の小ぶりな胸に触れた。
乳首を摘ままれ、転がされる。
「はっ あ、ああっ!んむっ ふっ…ふぁっ」
漏れる息づかいもディープキスに塞がれて、うまく呼吸ができない。
躰中がしびれていく。
一度城太郎は躰を起こし、帯をほどいて浴衣を脱ぎ捨てる。
素肌と素肌が重なる、擦れる。
その熱がたまらない。
荒い息づかいで、城太郎の舌が唇から首筋に移り、だんだん下へと下がってゆく。
手は琥珀の手首をしっかりと押さえている。
(そんなに押さえつけなくても、逃げたりしないのに)
そう思ったけれど、捕らえられているのも心地良かった。
舌は乳首を捕らえて、絶妙な舌使いで責め立てる。
時々、城太郎が上目遣いで見上げてくるのが、たまらない。
「じょーたろうくんっ…キスしてっ」
躰を密着させて、またキス。
擦れ合う素肌で、全身が性感帯になったようだ。
躰の中心が、トロトロになっていくのが自分でもわかった。
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