疲れました。非常にエネルギーを使いました。
人から言われるまでもなく、今回はダメダメでした。まず、前回の反省が
全く活かされていない。評判に浮かれて、細部まで練らずに書き出してしま
ったために、またしても前後で矛盾した部分があったりしました。各回の最
後に挿入した、先を暗示させるための一文も、いちいち大袈裟でした。何度
やめようか、削除してもらおうかと思ったことか。けれども、投げ出すのは
いやだったので、どうにか終いまでこぎつけました。
今回、狙いの一つとして、読んでくださる方に、ドキドキハラハラしてほ
しいというのがありました。嫌な予感がする、いやだ、いやだ、そうあって
ほしくない…と思わせようと思いながら書きました。予定調和型で、可逆的
で、安心して読めるより、波乱や悲劇があって、不可逆的であったほうが、
物語としては面白く、小説はそうあるべきだと私は考えるからです。読みな
がら、色々と感情を動かし、愉快不愉快、快感不快感などを感じてくださっ
たしたら、その狙いだけは成功したかもしれません。がしかし、私自身、そ
のために登場人物をいじめるのは辛かったです。そのおかげでたっぷり疲れ
ました。
もっとほのぼのした話を期待していた方には、本当に申し訳なく思ってお
ります。けれども、私は俗すぎるほど俗な人間です。小説など、自己満足で
書くことしか知りません。あいつは凡庸だから駄目だと諦めていただくしか
手はありません。
この話はこれで終いです。続きは、望む方などいらっしゃらぬでしょう
が、もうありません。そもそも続きとして書いたのが間違いでした。別の話
にすれば、もっと楽に書けたのに。いやもう、際限がないからよしましょ
う。応援してくださった方、本当にありがとうございました。批評をくださ
った方も、ありがとうございました。とても勉強になりました。
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