一般的な水着とは異なり、水の抵抗を抑えるための機能が顕著な競泳用水着。その抑圧から開放された杏奈の胸は巨乳とは言えないまでも、確かな美しさを誇示していた。
卓にとっては女性の見慣れたパーツではあるが、数多いる女性に似たサイズや色形はあれど、実は2つと同じ乳房はない。これがこの人の胸………。
常日頃からケアを怠らないと見える肌の色艶が、普段は隠されている場所だからこそ露骨に出ている。
程よいサイズでありながら重力に抗うかのように張りを保ち、釣り鐘型の土台にぷっくりと突き出る乳首がツンっと飛び出ている。フレッシュな印象のピンク色の乳首もいいけれど、乳輪と同色の茶色味が大人の魅力を感じさ、むしろ卓はこっちのほうが好きだった。
窓からの自然光に照らされる2つの乳房があまりに美しくて見惚れていると、羞恥する杏奈になんとも言えない表情で睨みつけられてしまった。それはそうだ、秘め事は本来なら薄暗い空間でするものなのだから。
改めて杏奈の柔らかい唇に卓の唇が重ねられ、曲がりかけた杏奈の色情が盛り上がるのを実感させる。尋常ではない出来事を経て呼び覚ませられた欲求が、常日頃から積み重ねられてきた分もその舌の動きに憑依する。
貪るように卓の舌を味わい、欲情する様はホットヨガを指導している時とはまるで別人の、妖艶とも言える顔に変貌させている。
顔に官能色の濃い鼻息がかかる……。
杏奈の興奮をそのまま乗せて、卓へと……。
そこへトイレ専用の履き物の踵を軽く引き摺る特有の音を鳴らし、複数の足音が個室の地面を響かせ始めた。唇を重ねたまま杏奈の動きが止まり、窺うように忙しなくその目だけを泳がせる。
男性だから放尿を済ませると、用は済んだと言わんばかりに去っていく。卓の口が杏奈の乳首を包み込む。短い吐息と共に「あっ……!」っと、小さな掠れ声を出しながら尖った顎が跳ね上がる。
水の内側からその存在を誇示させていた頂きは、さらに主張を見せて卓の舌先に踊って応える。
根元から軽く吸い上げながら、先端へ向かって唇から離す。舌の面を使って先端を擦り、側面を周回させながらまた唇で包み込む……。
バラエティに富んだ性技というよりも、乳首に対する愛撫さえ手を抜かないその試みは、今でまで手の届かなかったところに触れられたような、とても繊細な悦びを杏奈にもたらしていく。
本当なら身体に張り付く水着を剥ぎ取って、その身体に舌を這わせたいところだが、難儀な思いをさせるわけにはいかない。身に着けさせたままその上から口を付けて、見ている杏奈に雰囲気だけでも味合わせる。
下へと下がっていく卓の頭を見下ろす杏奈は、その唇と舌が水着越しに触れる感触が伝わるのを実感して、ゾワゾワと肌に鳥肌を浮かべて最高潮の興奮をに身を震わせた。
完全にしゃがみ込んだ卓は杏奈の片脚を持ち上げて自分の肩に乗せると、ハイレグになった面積の少ない部分を横にずらし、綺麗に整えられた密林を露わにした。その下には特有の芳香を放っているクレパスが姿を現し、ワックスを塗ったように光沢を帯びて待ち構えている。
これまでもスタジオで互いに顔を合わせてきた2人だが、ヨガパンツに覆われていた秘密の部分をひとりは至近距離で見詰め、もうひとりは強烈な羞恥心に顔を背けて来たる時を待ち侘びている。
卓はそこに躊躇なく口を押し当てて、粘度のある甘い汁を啜って見せた。そうしながら綺麗に舐め取って隅々まで舌先を訪問させると、要の蕾を唇で包み込んだ。軽く吸っては舌先で撫で回し、繊細に揺さぶっては回転させ、上下左右に走らせていく。
消去法で反応がいい技だけを残し、体を震わせる杏奈を導いていく。口に手を押し当てながら首を左右に振る杏奈は、猛烈な快感に必死に耐えていた。
気になっていた若い彼にこんなことをされる日が来るなんて、さすがにここまでの想像も出来なかった。とても大胆なのに想像以上に丁寧で、強引なところもあるのに乱暴ではなく、不思議と従ってしまう。
駄目…駄目っ……そんなにしたら…駄目なのに……
十二分に挨拶を終えた蕾に被さる包皮を剥かれ、やっと接触する程度の触れ方で、完全に露出させられたクリトリスを愛撫されていく。
苦痛を感じさせられることなく、どうしてこんなに巧みなのかと思考する前に、否応なく反応してしまう……。
動いてしまう腰を腕で拘束されて、個室の壁が行く手を塞ぐよう強固に背中をガードする。腰を落とすことも叶わず、声を上げることも許されない。苦悩で頭を抱える何者かのように杏奈は卓の舌の、生贄さながらに身体を捩らせるだけ。
苦しみにも似た快感が頭を痺れさせ、何かに縋るかのように片手でで卓の髪の毛を鷲掴みにする。
駄目っ…駄目っ……もうっ!…………
その瞬間の記憶はなく、頼まれもしないのに卓の水着を下げる自分がいた。
そこに自己顕示欲が介在する余地はない。
ただ純粋に、欲しかったのだ。
こんな大きいモノ、入るかしら……。
歯が当たらないように気を使いながら口に含み、過去のパートナーを悦ばせたオーラルセックスを開始する。
苦しいけれど大人の女の味を、知って欲しくもあったのだ。
杏奈のフェラチオはさすがに同世代のものとは段違いに素晴らしく、経験値の高い大人の女性を卓が好みとする理由は、ここにある。
快感を享受する懐の深さを持ち、追い求める貪欲さが堪らないのだ。
自分のサイズを考えれば苦しそうな杏奈を、いつまでも続けさせたくなくて解放する。なぜならば自分は射精をコントロールしてしまう、それが身についてしまっているのだから。
どうして……と、ペニスから遠ざけられて不服そうな表情を見せる杏奈を立ち上がらせ、背を向けさせる。お尻を半分くらいしか覆わない斜めに駆け上がるその部分を、脇に寄せる。そして……。
ゆっくりと押し当てた先端に力を込めていくと、音もなく静かに沈み込んでいく。杏奈の口から喉を絞ったような、息を止める「うぅっ」っとくぐもった小さな声が出る。広がっていく膣口がやっと雁首までを通過させると、にゅるんっと吸い込まれていった。
時間をかけてゆっくりと中程までを数回の往復をさせ、馴染んてきたことを確認すると、ゆっくり奥まで挿入させていく。根元まで入ってしまうと子宮口を圧縮した状態になり、すかさず後退させて入口から中程までを往復させていく。
纏わりつく壁がまるで抱きついてくるようでもあり、その温もりと滑らかさが中の凹凸感と緩やかな曲線を描く産道を、如実に伝えてくる。
はぁはぁ……と早い呼吸を繰り返していた杏奈もこの頃になると吐息が長くなり、卓に頭頂部を頻繁に見せるようになった。つまりは顎が跳ね上がる回数が増えたということであり、その意味するところは、言うまでもなかった。
卓の目が見下ろす先には艶々した自らのペニスが腰を引くたびに根元から現れ、繰り返し沈めると杏奈が頭を持ち上げる仕草、その光景だった。
細く括れたウエスト部から見事な曲線を描く腰までのライン。その括れを両手で掴み、急ぐでもなくゆっくりと繰り返し腰を前後揺らし、中を往復させていく。
これだ…これなのだと卓はひとり、感慨深げに味わっていた。
こんなに大きいサイズを経験したことが過去にあっただろうか、その苦痛に顔を歪めて息まで止めた。奥まで到達されたときの圧迫感は相当なもので、内臓が口まで押し上げられるのではないかというくらい、凄かった。
でもその後の押し広げられる苦痛に慣れてくるにつれ、正確にはまだ慣れきってはいないけれど、深い快感が湧き上がってきたのだ。ゆっくりとしか動かされてはいないのに、そのサイズ比例して感じさせられ方も段違いにいい……。
ずうっと味わっていたいと思わせてくれる、丁寧な突きかたも味方をしてくれて堪らない……。
ずいぃっ……ずいぃっ……っと入ってくる。
杏奈は跳ね上げた顎の上、その口を大きく開いて声なき声を吐息に乗せていた。
目を閉じて恍惚とする表情には微塵の苦痛も感じさせず、眉尻を下げて眉間に皺を寄せては感じ入る。
不意に奥まで到達されて、これまでとは違う甘味な味が杏奈を襲う。
このあとには勤務が待っているというのに、その現実が恨めしかった……。
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