………ちょっと〜…はぁはぁっ……凄すぎぃ~…はぁっ
嵐が過ぎ去った後のように髪の毛を乱し、脱力する美紀が肩で息をしながら弱々しく呟く……。
羞恥の発信源を膝頭を閉じて八の字にさせている下半身の隙間から、髭を蓄えた男性の食後の口元のような濡れた秘部が、今しがたまでの痕跡をひっそりと覗かせていた。
会話らしいやり取りもなく、美紀は内なる声に突き動かされたように身を起こして青年に近寄っていく。あの日のように共犯意識のようなものが芽生えた美紀は、自分でも信じられないと思いながら彼のチェック柄のパンツのファスナーに、指ををかけた。
まだろくに話すらしたことのないのに、まだ若い彼の下半身の前を震える指をゆっくりと下げていく。年増の女に下着の中から取り出されようとするその様を、期待に満ちた眼差しで見詰める彼の顔を、美紀も見詰め返しながら引き摺り出した。
自分で掴みだしておきながら姿を見せたそれは、まるで命が宿っているかのように血管を浮き立たせ、掴む手の中で脈打っている。恥ずかしいのに目を逸らすことができず、もう一度彼の顔を見上げてから美紀は口に咥え込んだ。
鼻から抜ける汗と尿が交じる饐えた臭いが興奮する女心を掻き立て、舌を巻き付けるように這わせていく。歯を当てないように慎重にしなければならないくらい大きい亀頭を、唇で包み込む。
はぁ~っ……っと吐息を漏らす彼を上目使いに窺いながら、頭を前後に動かしていく。顔を斜めに傾けて角度を変えながら首を振る。自分の気持ちを満たすためと言っていい愛撫は、密かに求めながらも抑圧してきた色情を開放していく。
ジュッポッ…ジュッポッ…ジュッポッ……っと彼の下半身を抱えながら、美紀は夢中になって味わっていく。顎が外れるのではないかという懸念を感じながら、いつから自分はこんな女になったのかと思いもするが、欲しくて堪らない……。
そんなときにゴルフカートに乗って移動をしてきた真理子たちが、すぐ目と鼻の先に止まった。
身を屈めた格好の美紀はブッシュの隙間から緊張の眼差しを向け、ベアを組む若い相手に女の顔を見せる真理子を見た。
若い彼は真理子の白い太腿に手を這わせ、ミニスカートの中へと入れていくのを見て、彼女の誘惑が成功したのだと確信を抱いた。歳上好き年増好きの若い子なら、真理子が術中に嵌めるのは容易だっただろう。
ほうら、真理子の手が彼のパンツの膨らみを隠すように被せられ、貸し切りで他の誰の目もないことをいいことに彼女は上体を屈み込ませた。
彼の下半身に身を被せた真理子は間もなく頭を上下に躍動させ始め、目を閉じた若い彼も彼女の胸元に手を侵入させる。
なんて大胆なことを……と、自分を棚に上げた美紀が赤面する。そんな美紀を青年は仰向けになった自分の上に、引き寄せた。そして………自らの体内へと取り込んでいく………。
ああっ!………やっぱり凄い……
始まりの苦しみを経て順応をし始めた体が、寛容さを見せて悦楽を楽しむ余裕が生まれ、自分の両胸を鷲掴みにしながら腰を動かし始めていく。
曲げた指の関節を噛み、襲いかかる快感の波が顎を跳ね上げる。平地よりも標高があるこの地に吹く爽やかな風が、美紀の汗ばんだ首筋を撫でていく。膣壁をめい一杯に広げたペニスが奥深くまで突き刺さり、性経験豊かな体がポルチオを刺激されることで美紀は我を失った………。
コースに戻った2人はグリーンにまで辿り着き、パターを立てて教えた通りに距離を測る美紀を見詰める青年。近くに誰もいないことを確認してから、美紀が膝をついた瞬間に腰を引き寄せた。
……ちょっと待って、ここではさすがに嫌よ……
遮るものが何もないグリーン上で、青年は美紀の耳元で囁いた。
……大丈夫、今は誰もいないし、近づいて来れば分
かるからすぐに中断出来るから……
ほら、コース取りをよく読んでみて……
四つん這いの格好で後ろを振り向こうとした美紀が、声を詰まらせる……。
下着を寄せたそこから貫かれ、揺れる視界の中で必死に抗議する。
……やめっ……やめて!、こんなところを見られたら
あた……し……は…もう……
美紀の言葉はもう、それ以上は続かなかった。
大蛇のような青年のペニスが陽の光を浴びて中から光沢を帯びた姿を現し、根元まで潜り込んでいく。さっき味わったばかりなのに、火照った肌に風の心地よさを感じる余裕もなく声が出る。
揺れる視界の背後でヌチャンッ…ヌチャンッ…と体に緩い衝撃を受け、青年のロングストロークに酔いしれる。そんな美紀に、危機が訪れる。自分たちの後を追いついてきた真理子たちが、視界の遠くのほうからこちらへと向かいつつある姿を認めたのだ。
中断すると言ったのに、どうして………。
やるせない気持ちを抱くのに、喘ぎ声の他に言葉を発せず、体も言うことを聞いてくれはしない。
服装から真理子も遠くにいるのが美紀だと辛うじて視認できる程度、具体的なレッスンの内容まではまだ分からなかった。
近づいてくる、どんどんこちらへ近づいて来る。
自分を待ち構えているのは破滅か、それとも別の何かなのか。
真理子の顔が判別出来る前に、絶望の淵に立たされた美紀は女としての、最高のオーガズムを迎えていた。
肌がヒリヒリするような緊迫感、絶望の淵で感じるオーガズム……。
満員電車の中で感じたことといい、言葉では言い難い歪んだ快感の虜になっていた。
あたしは、変態なのだろうか………。
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