またか……。
お尻に当てられる忌まわしい温もりに、舌打をちしたくなる。そのくせいたずらに触るわけでもなく、ただ触れているだけなのだ。
やだぁ〜貴子ぉ、ファスナーが開いてるわよ……?
同僚の愛梨に指摘されて、スカートのファスナーが開いてることに初めて気付いた。貴子は急いで後ろに手を回してファスナーを引き上げ、不意にその心当たりに「あっ……」っと、危うく声を出すところだった。
この1週間というもの、何者かに毎日お尻を触られていたのだ。あいつの仕業だとすぐに分かったものの、痴漢にしてはあまりにもお粗末だと感じる。そもそも触るにしても変な言い方をすればだけれど素人臭く、拙いのだ。
女が感じる姿を見たいとか、触ることそのものを楽しみたい気持ちが希薄というか……。ファスナーを開けたはいいけれど、その先の勇気が出ないだけかもしれない。
翌日、貴子は相手を罠にかけようと痴漢をしやすい格好に身を包んだ。シンプルだけど身体の線が分かりやすく、アウターを着ればそれだけで成立する。
いつものように3駅目を過ぎたころ、白地に花柄が散りばめられたお気に入りのワンピースに、あの違和感を覚えた。
腰の後ろにファスナーはなく、ワンピースだから背中の上に手を伸ばさなければ開けはしない。
この相手が女の背中に見えるブラジャーの存在を目にする勇気があるとは思えず、ワンピースの裾に手を伸ばす勇気を持ち合わせているかどうかである。
夏とあってパンストを身に着けていない下半身。ワンピースに覆われたその中の空気が乱れるのを感じ、裾が持ち上げられようとしていた。勇気を振り絞ったのだろうけれど、迷いが生じたのかなかなかその先に踏み出せないでいる。
やがて侵入させてきたその手を貴子は掴み、後ろを振り返った………。
予想はついていたものの、予想以上にあどけなさを残す高校生だったことに貴子はショックを受けた。常日頃の痴漢相手ならば捕まえようだなんて貴子も考えられず、そんな勇気も出なかっただろう。貴子に手を引かれてホームに降り立った彼は、すべてを諦めたように項垂れているだけだった。
他にホームに降り立った乗客が興味本位に貴子たちを見詰め、必要とあらば手を貸す準備がいつでもあるといいたげな、若いサラリーマンの姿もあった。
貴子は若い彼の姿をサラリーマンから隠すように背中を向け、項垂れる彼を呆れたように見詰めていた。まるで生徒と教師、見ようによっては10代で出産した母親とその息子に見えるかもしれない。
成り行きを見ていたらサラリーマンは大事になりそうもない雰囲気に興味をなくし、痴漢騒ぎだと早とちりしたのかもしれないと思ったのか、踵を返して去っていった。
少しお灸を据えようと見詰める彼がこの期に及んで股間を膨らませていることに気付き、今時の子はと頭に血が上りかけた。でも膝を震わせていることにも気付き、若さゆえの生理現象が収まらないだけかもしれないと思い直す。
何を考えてるの、このことをご両親が知ったら悲しむと思わないの……?
彼は項垂れたまま、何も答えようとはしない。
いつもこんなことしてるの……?
どうして私だったの……?
ぽつり、ぽつりと消え入りそうな声で、彼は語りはじめた。
シングルマザーと家庭に育ち、そして………。
社会の隙間に取り残され、必死に働く母親の姿が想像される。学校ではいじめに苦しみ、苦労をして働く母親にはそれを話すわけにはいかない彼の苦しみ。思春期だから女の身体に興味はあるのだろうけれど、自暴自棄になっているといったほうが正しいのかもしれない。
彼はこのままではどうなってしまうのか。然るべき所に助けを呼ぶことが正しいのだろうけれど、母親を想う彼の気持ちを考えると胸が痛む……。
歪んだ性を膨らませて育たなければいいけど……。
そんなに女の身体を見たい……?
いらっしゃい………
なんであんなことを言ってしまったのか、貴子もよく分からなかった。
途中下車した駅から外に出て、数分歩いた先にある公園に足を踏み入れる。貴子の利用する最寄りの駅の3つ隣だから、おおよその見当がついていたのだ。
この公園を利用することはほとんどなかったけれど、確か以前に来たときよりもトイレが綺麗になっている。貴子はさり気なく辺りに注意を払い、彼と一緒に男子トイレの個室に滑り込んだ。
男子トイレに入ったのは男性が用を足すのが早いからで、長居はしないからだ。ましてや夕方以降の時間に公衆トイレを利用する人は稀なはずで、個室を利用する人はさらに少ないと踏んだから。
鍵を閉めると不安と興味の入り混じった表情の彼が、所在なさげに貴子を見詰めている。
貴子もこんなことをするのは初めてとあって緊張し、何から始めていいのか分からなかった。
見たかったんでしょ……?
もう電車の中で、あんな事をしたら駄目よ……?
そう彼に告げると、思い切ってワンピースの裾を持ち上げる。信じられないといった表情の彼が、貴子の下半身に釘付けになる。それもそのはず、同年代の女の子が身につけるショーツに比べれば段違いにセクシーで、年頃の若い彼に興味がないわけはがない。
いいこと、絶対に誰にも言わないって約束よ…?
それと、もう痴漢はしちゃ駄目よ……?
がくがくと頭を縦に振る彼は貴子の顔と下半身とを往復させ、物欲しそうに唾液をゴクンっと飲み下す。
もういいの……?
まだ他にしたいことがある……?
もしあるなら、少しだけよ……?
何をしてるんだろ、私……。そう思いながらも貴子は便器に片足を乗せ、しゃがんで下半身に顔を寄せる彼を黙って見詰めていた。
恐る恐る鼻を近づけて匂いを嗅がれるのはいい気持ちはしなかったものの、変な興奮を覚えて貴子は彼から顔を背けてしまった。その時、顔を押し付けてきた彼が、上下に擦り付けてくるではないか。
ちょっ…ちょっと………!
彼の頭を押し退けようとして、この状況に自分が興奮していることに気付いてしまった。彼の頭を引き剥がすための手をそのまま添えて、スイッチの入った気持ちに貴子は従った。
それだけでいいの………?
ぽかんとした顔を上げた彼を前にして便器から足を下ろし、ショーツを引き下げる。足から抜き取ると再び便器に足を乗せ、目を皿のように見開く彼にいった。
ほら、これが女なのよ……
AVか何かで見たことがあるんじゃない……?
そう言って、自ら指で秘唇を左右に開く。誘われたように彼が近づき、何も言ってないのに舐めはじめた。
慌てないで、女のここはデリケートなの……
もっと優しく舐めるのよ、分かる……?
やはり今時の子らしくAVで学習していたのか飲み込みが早く、早くも主張をはじめたクリトリスを吸われて貴子が顎を跳ね上げる。
普通の女性ならば苦痛かもしれないけれど、常日頃から包皮から半分ほど飛び出すようになっていたクリトリスだから、ショーツとの摩擦に慣れてしまっていた。
ある程度の耐性が出来ているとはいえ、敏感さまでは消えてはいない。まるで乳首に吸い付くかのようにしゃぶられ、触れる拙い舌が堪らない。
とてもオーガズムまで導かれるような愛撫ではなく、しばらく好きにさせてから彼の顔を引き剥がす。
彼を立たせて、チャックを下ろす。半分ほど包皮を被ったペニスを取り出すと、分泌液が溢れていた。するすると包皮を下げて露出させた亀頭を口に含む。
フェラチオは初めてなのか苦悶を浮かべた彼は頭を抱えながら悶え、貴子の頭を抱えて粗い息遣いを繰り返していく。
貴子の唇がカリ首を通過するたび苦しそうに息を詰まらせ、5分と保たずに貴子の口の中に射精をしてしまった。
それを手の平に出して彼に見せつけてから処分すると、綺麗にするために再びペニスを咥える。
敏感になったペニスが彼を悶絶させ、少しも萎える気配を見せないペニスから口を離す。
したこと、ある……?
貴子の言う言葉に寝耳に水といった表情の彼が、意味を理解したらしく首を左右に振る。
いいかしら、絶対に内緒だからね………?
そう釘を刺すと、彼を便器に座らせる。
片手で寄せたワンピースを掴み、黙って彼を跨いだ貴子は、ゴム仕掛けのように反発するペニスを手前に起こす。根本に苦痛を覚えた彼が表情を歪ませ、それをよそにあてがったペニスにに2〜3回
ほど腰を浮かせた貴子は、そのまま腰を下ろしてしまった。
顎を跳ね上げた貴子が長い声なき吐息を漏らし、根元までペニスを飲み込む。「あっあぁ~っ」っと堪え性のない彼が声を上げ、慌てて口を手で塞ぐ。
貴子は彼を睨みつけながら口の前に人差し指を立て、言い聞かせる。
声を出すのが我慢できないなら、もう止める……?
ぶんぶんっと首を振る彼をしばらく見詰め、次に声を漏らしたら即終わりだと告げて、貴子は腰を前後に揺らしはじめた。
まだ若くとも立派な仕事をするペニスが子宮頚部を擦り、悶絶する彼が胸に顔を埋めてくる。
貴子はブラウスのボタンを外し、ブラジャーをずらして彼の顔を抱きしめた。
荒々しく鼻息を吹きかけながらしゃぶりつく彼の舌が、乳首を弄ぶ。ちゅぱちゃぱとしゃぶっては悶絶し、絡みつく膣壁の威力に翻弄されていく。
そうよ……凄い硬い………
これが女よ、分かる……?
彼に囁きかけながら腰を揺らし、若い彼を堪能する。下を見ると茂みの陰から肌色の杭が出たり入ったりを繰り返し、貴子の劣情が煽り立てられていく。
いつも痴漢にいいように弄ばれる忸怩たる気持ちを浄化させるように腰を揺らし、その快感を享受する貴子が目を閉じる。
子宮に向かってしなやかにカーブを描く膣道に沿って、腰を前に寄せればペニスが根本から立ち上がるように起き上がる。貴子に素直に従うペニスが気持ちのいい所に当たり、結合部からいやらしいぬちゃっぬちゃっ……とした音が鳴り響く。
首に血管を浮き出させた彼が、もう限界だと言わんばかりに貴子の乳房に顔を押し付けた。
うっ…ぐっ………っと窒息するように喉をつまらせると、彼は両肩を弾ませてしまった……。
中に出しちゃ駄目じゃないの………
そんなに気持ちよかった……?
そう貴子が囁くと彼は掠れた声で、涙目になった顔で頷きながら「うん」とだけ答えた。
どうする……?
もっとしたい………?
彼は迷うことなく、頷いて見せた。
短い時間出立て続けに2回も射精をしたというのに、衰えを知らないペニスが膣の中で脈動する。
ふふっ……まだまだ大丈夫なのね、凄い……
再び腰を躍動させはじめた貴子はもう、遠慮はしなかった。
今度は10分近くを耐えたペニスが咆哮を上げ、3度目のエキスを放つ。
相変わらず硬いままのペニスを味わうように腰を前後に揺らす貴子の感度が緩やかに上昇を始め、若い彼のペニスを締め上げていく
あぁ凄くいい………もっとよ……
飛び出たクリトリスが彼の茂みに刺激され、抱きついて絡みつく膣壁が彼のペニスを包容して離さない。
天井を見上げた貴子は目を閉じながらも、下半身を別の生き物のように律動させていく。
貴子は彼がもう少量の精液を放っていることに気付かないままに、腰を揺らす。
繰り返し繰り返し、揺らしていく。
天井に向けた顔の口をゆっくりと開けて、前後に揺らしていく。
貴子のその時は、もうそこまで迫っていた。
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