毎年この時期になると、憂鬱で仕方がない。ゆみは手元の健康診断の知らせを告げる紙を見て溜息をついていた。
30歳になったことを機に胃カメラの検査が加えられ、今年からは大腸検査も加わるなんて憂鬱なるなというほうが無理なのだ。
こういうことに手厚いサポートをしてくれる会社には感謝すべきなのかもしれないが、貴子は顔を上げてカレンダーの日付けを恨めしそうに見詰めるしかなかった。
駅から早足で歩き、信号が青になるとパンプスを鳴らす勢いで横断歩道を渡っていく。今日は健康診断だと会社も分かっているはずなのに、外回りをさせるからこうなるのだ。どうせ先方と簡単な打ち合わせだからと、高を括っていたのだろう。
案の定あれこれと話が長引き、時間が押すことになったのだ。
息を切らしてクリニックに着いたのは、予定時間を20分も過ぎたころだったのだ。受付で遅刻したことを詫びるしかなく、表面上は穏やかな対応をしてくれてはいたが、内心の小さな憤りが透けて見えるようだった。
個人経営のクリニックらしく看護師のほとんどが休憩時間に入り、姿が見えなかった。貴子は案内された場所で検査着に着替え、人通りの検査を済ませると、いよいよ大腸検査だった。
胃カメラは先日に済ませている。始めてそれを受けた去年は苦しくて堪らず、来年は麻酔をしてもらおうと決心したものだ。だから先日の胃カメラは眠っている間に何事もなく終わり、麻酔が覚めるまで待ってからクリニックをでたのだ。
今日は残りの半分を済ます予定なので、大腸検査が済めば解放なのだ。この検査も平気だという人もいれば大変だったという人もいて、貴子は迷わず麻酔を希望したのだ。それも部分麻酔ではなく全身麻酔である。
どう思われようと胃カメラがあれだけ苦しかったのだから、尚さらなのだ。貴子は10を数え切る前に、意識が飛んで何も分からなくなっていた。
もういいよ、後はひとりでも問題ないから休憩を取りにいって………
医師の彼はベテラン看護師にそう促すと、やっとお昼ご飯に有りつけると言わんばかりに肥った体を揺らし、ベテラン看護師は部屋から出ていくのだった。
大腸の中は問題なく、腸内環境は良好といって申し分ない。食物繊維と乳酸菌を、普段から摂取している証拠なのだろう。医師はゆっくりとカメラを引き抜いて消毒処置を済ませる。
看護師の不在と貴子の意識がないことをいいことに、通常はしない肛門の消毒も怠らなかった。
こんないい女を前にして、何もするなというほうが酷というものなのだ。少しくらい悪戯をしたってバレなきゃいいのだ。
検査着の前を開くとブラジャーを着けていない生の乳房がお目見えし、ピンク色から薄い茶色へと変化しつつあるのが、この年齢の女性らしい乳首といえた。乳輪も同じ色であり、指で弾くと我慢できなくなってきた。
摘んで捏ねているとたちまち硬くなり、もともと存在感のある大き目の乳首がさらに主張を始めたではないか。医師は貴子の意識が深い睡眠下にあることを確認し、容赦なく吸い付いてやった。
決して派手な顔立ちではないが、瓜実顔で目元がはっきりしたなかなかの美人なのだ。健やかな寝顔をする貴子の乳首を交互にしゃぶり、思う存分に舐めてから証拠隠滅のために消毒して唾液の臭いを消す。
残りは下半身である。横を向く貴子の身体を仰向けにすると両足首を持ち上げ、下半身を露わにする。貴子の美意識を象徴するように恥毛は整えられ、Oラインに毛は皆無。Iラインにはムダ毛を省かれた程度に生い茂り、上部は逆三角形に広く密林が展開している。
程よく形の歪んだ薄い茶色の小陰唇が閉じており、欲望が掻き立てられる。ぐずぐずしている暇はなく、指で開いて早速しゃぶりつく。
汗と尿で饐えたような臭いが鼻を突き、夢中で唾液を塗り込んでいく。肥大していない小陰唇の合わせ目の上部、陰核包皮から顔の先をを覗かせているクリトリスにしゃぶりつく。
レロレロと唾液を刷り込み、指で包皮を剥いて直に舌先を躍動させる。ぷにぷにしていた粒が艶々と血色が良くなり、舌先が逆に弾かれるまでに硬さを増していく。不意に貴子の太腿の筋肉が反応を示しだした。
麻酔が効きにくい体質なのか、意識のはない状態で快感に身体が反応しているようだ。それに続いて胸も不規則に上下して、「んっ…んっんっ……」と喉の奥で声を出している。半覚醒まではいかないのだろうが、本人としては自覚がないままに夢の中で感じている感覚なのだろう。
俄然やる気が出た。ちゅぱちゃぱ……と男を立てながらしゃぶり、10分近くもクンニを続けていると腰を弾ませてオーガズムに達したようだった。
大きな溜息のような吐息を数回漏らし、貴子はまた夢の中へと戻っていく……。
医師は口の周りの分泌液を拭い取り、指を挿入して掻き回しはじめた。関節を曲げてお腹側を刺激すると卑猥な吐息を漏らしはじめ、眠りながらも恍惚としているではないか。時間はあと15分から20分あるかどうかである。
迷っている暇はなく、医師はズボンのベルトを緩め、下着を急いで下げた。屹立したものをそこにあてがうと、体重を乗せてめり込みながら中へ消えていく我がペニスを見送っていた。
「んっ…うぅっんっ………」
眉間に皺を寄せた貴子が小さな声を漏らす。
温もりに包まれた幸せを堪能する暇を惜しんで、医師は腰を動かしはじめた。程よく絡みつく膣壁が抱きつくように圧迫し、揺れる2つの乳房を見ているだけで射精してしまいそうになる。
まだだ、もう少し楽しまなければ……。
寝ながらもはぁはぁ……と呼吸を乱し、快感を享受しているのが堪らない。医師は思わず腰を早め、乳房にむしゃぶりついていた。
どこからともなく泉が湧き出るように、快感に包まれる幸せの中にいた。理屈ではなく気持ちがよくて、頭で考えるというよりも、感じさせられているといったほうが正しいのかもしれない。
次第に意識が戻りはじめ、夢うつつの中で自分が犯されているのではないかという気持ちになっていた。そう自覚をすると快感が現実的なものになり、もう頭の制御が効かなくなってしまった。
ただただ、ひたすら気持ちが良くて、自分が声を上げていることで現実なのだとやっと分かった。
奥まで届くペニスに突かれ続け、堪らないいのに身体に力が入いらない。
拒否も抵抗もできない……いや、抵抗をする気も起こらない。もっと、もっと欲しいと求める気持ちが止まらない。快感は止めどなく貴子を飲み込んでいくだけだった。
力なく喘ぐ貴子を見ながらスパートをかける医師は、苦しみの中にいた。入口を強かに締め付けられ、中も連動するように圧縮されていたのだ。
呻きを漏らしながら乳房を鷲掴みにして、貴子の身体を上下に揺らす。こんないい女を自分は犯している、その現実が後押しさせる。
奥歯を噛み締め、腰を掴んで打ち込んでいく。
打ち付けて、打ち付けて、打ち込んで……。
不意に医師の腰の動きが停止した。
呻き声を漏らしながら短く奥に打ち付け、身体を震わせる。何度も大きく息を吐いて、身体を貴子から離していた。
流れ出る精液を処理をして、膣洗浄を済ませる。
10数分後、看護師たちが姿を現した頃、机に向かってカルテを作成する医師の背中があるだけだった。後ろにはベッドに横たわる貴子の姿があり、健やかな寝息を立てている。
もうそろそろ無が覚めるんじゃないかな、どうせ起こしたところで完全に麻酔が抜けるまで休ませないといけないじゃない……?
もう、起こしてもいいよ……
呆れ顔の看護師が、貴子に声を掛ける。
なんとなく人の声がするとぼんやりしながら起こされた貴子が目覚め、ぼぅ〜っとした眼差しをしながら看護師の顔を見詰めていた。
まだ少しだけ体に力が入らない違和感があるけれど、貴子はクリニックを後にして駅へと向かって歩を進めていた。
そういえば不思議な夢を見ていたような気がすると、思い出していた不思議というか、なんというか……。感覚的にリアルで身体が覚えているのはどうしてなのか。
貴子は半信半疑な気持ちで駅のトイレに足を向けていた。皮肉なことにこの駅のトイレはあの時に寄った場所だったことを思い出す。
個室に入り、汚物箱が目に入った。ここに破られたパンストと精液で汚された下着を捨てたのだ。
下着下げて便座に座り、確かめてみる。その痕跡を見つけることは出来なかったけれど、違和感があるような気がするのだ。
指先を動かしながら敏感なところに触れる。すると明らかに刺激された後の感覚を覚え、愕然となったのだ。やはりあれは夢ではなかったのだと、貴子は確信しなければならなくなっていた。
夢うつつの中で感じていたあの快感を思い出し、クリトリスに触れる指先が動くのを止められない自分がいる。
貴子は自分がどうにかなりそうだった。
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