季節は移ろい桜の花びらも散って、希美子が受け持った彼ら彼女らは次のステージへと進んでいった。
誰ひとり欠けることなく高校、大学へと進級し、希美子は身を引くように男の子たちとは距離を置いた。
彼らが無事に合格できたのは成績が落ちれば関係を解消されることを恐れ、また希美子に喜んでもらいたかったからに過ぎない。
家庭教師と教え子という特殊な関係は若い彼らに強烈な記憶となってその胸に刻み込まれ、そっちの面では周囲に比べて一足先に大人になった。
希美子といえば次の獲物を物色し、目星をつけた男の子を見ていてそろそろかしら………と、高鳴る気持ちを抑えて身に着ける下着を意識しているところだった。
出来るだけ清楚に見える服装を心掛け、クリーム色のボータイブラウスに紺色のタイトスカート。
あるいは淡い色のブラウスや胸元の緩いトップスや生地の薄いワンピースを好んで身に着け、下着をチラ見させたり、間近で透けさせるエロチックさを演出することを忘れなかった。
初めて大人の女の温もりに触れる彼らを見る瞬間は堪らないものがあり、希美子の虜となっていく彼らを想うだけで濡れてくる……。
吊り革を掴む今も電車の揺れに委ねるその身体に、その変化を自覚していた。
近々その目を付けていた男の子を、誘惑するつもりなのだから…………。
初夏を迎え梅雨入りをしたこの季節、希美子は淡い水色の夏用スカートスーツを着ていた
膝丈のスカートからは膝が覗き、襟のない白色をした薄手のトップスは胸元が緩く、至近距離ではブラジャーの色形が透けて見えている……。
そんな薄手を着る際には普通は身に着けることのない一部が透けた生地に、レースが仕立てられたフランス製のランジェリー………。
ブラのカップ上半分が透けて、ショーツも前側に窓が付いたように透けた部分からも真っ黒な恥毛が露骨に見えて視覚的にも欲情を誘う。
気分を高める為に普段からは身に着けるようにして、気持ちの上でも今から準備をしておくのだ。
期待に胸を膨らませていた希美子が不意に、お尻に違和感を覚えた。
明らかに男性の変化した下半身と分かるそれが押し付けられ、かなり不快になる。
身を捩って意思表示をしたつもりだったけれど、相手は明らかにお尻の谷間に埋めてくる……。
どうして若い女の子でもない、こんなオバサンの私なのに………。
首をひねって肩越しに見た相手を見て、希美子は暗い気持ちにならざるを得なかった。
つい2ヶ月前まで中学生だった彼が、って新しい制服を着て立っていたのだ。
冷房の効いた車両なのに、希美子の体温が上昇していく……。
希美子が彼から散々その若いエキスを搾り取り、それでもなお狂ったように腰を躍動させる彼の姿が思い出される。
拷問を受け続けて喘ぎ狂い、充血した目で麻痺したペニスで猿のように腰を打ち付ける彼……。
たった半年という期間でセックスの深い味を覚え
て、最終的には希美子をそのペニスで翻弄するまで成長を遂げるなんて思いもしなかった。
それもそのはずで射精を遂げても騎乗位で攻め続け、希美子の拷問に耐え続けさせられたのだ。
彼の両太腿には希美子の身体の重みが記憶され、希美子に抱き締められて温もりと汗と甘い体臭を脳に記憶されているはず……。
顔に押し付けられた豊かな乳房の感触、そして膣に収まったペニスには想像を絶する快感を覚えさせたのだ。
年増好みという歪んだ性癖を持たせてしまった彼に、その味を覚えさせたのは他ならぬ自分なのだ。
自業自得とはいえ恐怖と絶望を感じ、ぐいぐいとお尻に押し付けられる硬い杭に素早く周囲に視線を走らせる希美子……。
こんなところを誰かに見られることを危惧して、緊張で身体が動かないなんて……。
スカートが指で手繰り寄せられるのを感じ、固く目を閉じる。
やがて裾を掴んだ彼がゆっくりと持ち上げて、股の下に手首を押し込んでくる。
あっ!………っと思ったときには割れ目に食い込ませるように前後させる指が、敏感なところを探り当てられていた。
希美子の好みを知っている彼は指の腹で揉み込むようにのの字を描き、内腿に力を入れさせる。
手首を固定されても動かせる指は止まることはなく、ショーツ越しにも硬くなったのが分かる突起を弄ぶ……。
上下に擦り小さな円を描き続け、摘んでその硬さを確かめるように優しく揉みほぐす……。
カリ首まで包皮から露出したクリトリスが悲鳴を上げて、膝が折れそうになる……。
片手で希美子を弄び、もう片方の手でチャックを下げて熱り立つペニスを取り出した。
スッスッスッ……っとスカートを捲り上げてお尻を露出させ、少しだけ腰を落として寄せたショーツの脇から押し付ける。
体重をかけるように何度か腰を突き出すと膣口が窪み、粘膜が広がりながら沈み込むのを感じた。
息を詰まらせた希美子が身を硬くさせ、熱く硬い杭が入ってくる絶望に鳥肌を立たせた肌を震わせる………。
久しぶりに感じる希美子の温もりにゆっくり息を吐き、片手で腰を掴んで周囲に分からないように微かに腰を前に突き出していく。
何度も味合わされた膣壁が滑りを伴ってペニスを包み込み、ふにふにと歪む柔らかいお尻の肉を潰して申しわけ程度に腰を揺らし続けていく……。
ずり上がったスカートの前を隠すようにバッグで前を隠し、座る乗客の目を遮る希美子の目が車窓を見詰めながら動かなくなった。
感じるところを地味に撫で上げるペニスが官能を呼び起こし、彼と繋がっている喜びが湧き上がる。
にゅりっ…にゅりっ…にゅりっ…にゅりっ…にゅりっ…にゅりっ…にゅりっ…にゅりっ…にゅりっ……
もう少し露骨に突いてくれたなら奥に届くのに、歯痒さを感じつつイクまでには至らない甘さに身を委ねる。
この場で人目に晒される羞恥心を考えると、物足りなさを感じるくらいでいいのかもしれない。
今ただ続けて欲しい、抜かないで欲しい………。
その想いだけで吊り革を握り締め、少しだけお尻を彼に突き出してみる。
希美子の意図を理解した彼が、ペニスを奥まで送り届ける。
子宮口に接触する気持ちよさが断続的に続くようになり、顔を俯かせた希美子が唇を噛む。
ぬっ……ちゃっ……ぬっ……ちゃっ……ぬっ……ちゃっ……
ぬっ……ちゃっ……ぬっ……ちゃっ……ぬっ……ちゃっ……
内股になった膝を震わせ、膣壁が収縮をはじめて高まる性感が希美子から余裕を奪っていく……。
20分近くも味合わされ続けて唾液を飲み下す回数と、吐息の数が増えた熟女に彼の変化に気付く。
明らかにその兆しを見せて、突き方が荒くなる。
下半身をお尻に密着させて、短いピストンに変えられる。
出てしまいそうな声を堪え、バッグに通した腕を持ち上げて手の平で口を抑える。
太腿まで露わにさせて短くなったスカートを気にする余裕はなく、オーガズムに達しないようにと必死に抗らはなければならない…。
ぬちゅっぬちゅっぬちゅっぬちゅっぬちゅっ……
ぬちゅっぬちゅっぬちゅっぬちゅっぬちゅっ………
希美子が力尽きそうになり、膝から崩れそうになったとき………。
彼に精液を放たれたのを、希美子は知った。
中で脈動を繰り返し、絞り出すように射精を続けられる最中で甘く切ない快感の余韻が身体を満たしていく………。
このままでは終われない。
火をつけておいて、この生殺しのままで帰るなんてできない……。
次の駅で下車すれば確か、図書館があったはず。
まだ閉館まで1時間半もあることを腕時計で確認すると、彼を促してふたりはホームに降り立っていた。
図書館の扉を引いて受付で個室の空きがあることを知ると、迷うことなく選ぶ。
あと1時間の利用しかできない旨を聞かされたけれど、冷静を装って笑顔で了承した希美子は彼を連れて個室の引き戸を引いた。
無言でスカートの中に入れた両手でショーツを引き下ろし、彼もズボンを下ろして椅子に腰を下ろす。
ショーツを足から抜き取った希美子が一歩、彼に向けて足を踏み出す。
スカートを両手で持ち上げ、忘れられず夢にまで見ていたあの剛毛を目にして唾液を飲み下しながらゴクリッ……と、喉を鳴らす……。
ピンク色の艶々した亀頭を見て、脈打つペニスを跨いだ希美子がその上にガニ股にさせた腰を静かに下ろしていく……。
彼の太腿にお尻が着地すると、杭が子宮口に達した感触に背中を反らした。
窓から注ぐ西日がふたりを照らし、向かい合ったふたりの姿ががシルエットになる。
希美子は久しぶりに彼の陰茎の付け根を締め付け、瞼を閉じてゆっくりと腰を前後に揺らし始めていた…………。
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