勉強の教えを待つ訪問先は、当然のことながら日によって違ってくる。
学習格差に嘆く家庭は少なくなくて、家庭の事情で塾に通わせることが出来ない家は尚更のこと。
今日の訪問先は中学生の男の子が待つ、高台にある団地である。
ご多分に漏れず母子家庭であり、母親は少しでも収入を得ようと食品工場の夜勤に出かけていた。
時間が夜になる理由は、息子の彼が家庭を助けようと夕刊の新聞配達をしているためである。
中学生だし、真面目な子なのは間違いない。
でも彼も男の子、中学生ともなると性への目覚めから男の目をすることがある。
身体を突き合わせて勉強を教える場面も多いからか、胸元に視線を感じることが多々あるのだ。
もちろん彼はそのことに希美子が気付いていることなど、微塵も考えてはいない。
彼にしてみれば希美子などオバサンでしかないけれど、子供を産む経験も子育ての苦労も知らない彼女は同年代の女性と比べ、まるで違う印象を持たれていた。
オバサン臭くなく、例えるならば芸能人のように彼の目には魅力的な大人の女性に映っていた。
見える場所の肌も綺麗で、良い歳の重ね方をしているかのように顔も美しい。
いわゆる美人の類であるのは間違いなく、着ているワンピースの胸の膨らみについつい目がいってしまう……。
ベルトで絞ったウエストも細くて、オバサン臭いデ〜ンと大きいお尻ではなく形が良いのだ。
それに、何かいい匂いがする………。
どうやって手に入れたのか教えてはくれないけれど、友達のひとりに観せられたAV作品を思い出してしまう。
美しい中年女性がいやらしい声を上げて、気持ち良さそうにしている姿が目に焼き付いている。
それは着ている服を脱ぐことなくショーツだけを脱ぎ去って、男性の上に乗り腰を動かして喘ぐという………。
〜婦人という海外映画をモチーフにした作品だと友達は言っていたけれど、そのオリジナル作品を観たことがないので想像はつかなかった。
それでも彼には十分に衝撃的だったのに、どういうわけかそれは無修正作品だったのだ。
ストーリーの途中でスカートを持ち上げた女性の股間がズームアップされ、男性の上で動かし続ける結合部が丸見えなのだ。
見え隠れする陰茎が露骨に見えて、いやらしい音が今でも耳に残っている……。
手を伸ばせば胸に届く距離で囁くような声で勉強を教えるものだから、意識するなというのは無理な話だった……。
まだあどけない顔をしているけれど、中学2年生ともなれば夢精くらいはしているのだろう。
自慰行為はもうしているのだろうか、思春期とあって希美子が訪れる前にシャワーを浴びたようだ。
新聞配達でかいた汗臭さを希美子に嗅がせたくない気遣いというよりも、色気づいた彼なりの背伸びを感じさせる。
そう、ここはこうやって考えるの…………。
さり気なく彼の膝に手を置いて、大人の女の体温を彼に伝える。
明らかに彼が反応する様が、可愛いい……。
事あるごとに太腿を触り、触れる手の位置が少しづつ付け根へと近づいていく。
希美子の悪い癖が、発動する……。
机に向かい彼に対して横に座る希美子は、手を滑らせたように彼の股間に触れる。
飛び上がりそうな反応を見せる彼に、謝りながらわざと軽薄した冷たい眼差しを向ける。
何を考えてるの……?
こんなに……なって………。
勉強をやる気はあるの………?
中学生には、これで十分だった。
萎縮した彼は恥ずかしくて言い訳も思いつかず、勃起していることを知られて顔を真っ赤にさせて狼狽えている。
彼の心臓の鼓動音が、聞こえてきそうだった。
スボンの前をこん盛りとさせる彼を見て、希美子の瞳が妖しく光る……。
悶絶する彼を想像してサディストの血が騒ぎ、触れられてもいないのに潤みはじめた下半身を意識する……。
時間を考えると、手短に済ませるしかないかな。
希美子は、そう考えていた………。
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