とあるホテルの一室で、女性が途方に暮れていた。
男性側の趣味で大人の玩具が使用され、それが腟内に収まったまま取れなくなったのだ。
取り敢えず男性は帰りを待つ家族の元へ帰らなくてはならず、女性に促されて後ろ髪を引かれながらも帰宅するべく早足にホテルを後にする。
2人は共に家庭を持つ身として不倫関係の発覚を恐れ、内心は穏やかではいられない。
なぜなら彼女は報道番組に出演する某局の、誰もが知る看板女子アナウンサーなのだから………。
若い頃からお嫁さんにしたい女子アナウンサーとして人気を博し、その知的で清楚な人柄は人妻、母となっても衰え知らず。
何としても、世の中に知られるわけには行かない………。
由佳は躍起になって病院を検索し、ある産婦人科医院に想いを託すことにした。
急遽電話で無理を聞いてもらいタクシーで駆けつけ由佳は、出迎えた医師を見て動揺を隠せなかった。
この産婦人科医院のホームページに載る医師は、高齢でベテランの医師だったはず。
彼女の反応から察した30代半ばの医師は、息子であり近く2代目として勤務予定だと説明をしてきた。
今日は学会に出席する父に代わり、勤め先の大学病院の非番を利用して来ているらしい。
自分よりも一回り近くも若く、爽やかな医師に股を開くのかと思うと目の前が暗くなる。
でもここで怯んでいては、番組に穴を開けることになる。
何より職場や世の中、夫に知られるわけにはいかない……。
恥を忍んで理由を話し、由佳は診察台へと足を進めた。
冷たいクスコを挿入されて、膣の中を覗き込んだ医師は顔を曇らせた。
膣の中に見えるのは縮まったコンドームだけで、焦って取り出そうとした形跡が見て取れる。
どんな玩具でどんな使用のしかたをしたかの説明を求めると、由佳は言いにくそうに話し始めた。
どうも親指大の振動するタイプの玩具をパートナーが避妊具に入れて挿入し、本体に繋がっているコードを引っ張っているうちに切れてしまったらしい。
慌てて引き摺り出そうとしたけれど、避妊具そのものが奥に入ってしまって取れなくなったと……。
医師の彼は彼女に分からないように苦笑し、まずはラテックス製の医療用の手袋をハメた指を由佳の中にゆっくり挿入して確認を始めた。
触診では指先に縮こまった避妊具が触れ、続いて器具で掴んで慎重に引き出しにかかる。
どうにか避妊具の根元が膣から出てきたけれど、玩具が膣の中で斜めに引っ掛かっているらしい。
コードの切れ端が鋭く露出している可能性を考えると、無理には引き出せない。
由佳に状況を説明をして、飛び出ている避妊具の入り口から指を慎重に挿入する。
引っ掛かっている玩具を水平に直せるか、試みなければならない。
危なかった、やはり鋭い銅線が露出している。
彼は鋭い部分に触れないように、少しづつ玩具を奥に押すことを繰り返した。
手の甲を上にして指先でスッ…スッ……っと奥に押し、今度は手の平を上にして指先を押していく。
弾力のある膣壁が邪魔をしてなかなか思い通りにはいかず、だからといってやめるわけにもいかない。
これは時間をかけるしかない、医師の彼は由佳にそのことを告げて避妊具自体軽くを前後に揺さぶり、指で押すことを繰り返していく。
分かってはいたけれど、10分近くも経つと由佳に変化が出てきた。
彼の指は第2関節まで挿入しなければならないほど奥まった場所に留まっており、どうしても女性の感じる場所を擦ることになっては当然だった。
膣口が狭まり膣壁が弛緩と収縮を顕著に繰り返すようになり、由佳の腰がうねり始めた。
辛うじて声は我慢しているけれど、息遣いだけはどうしょうもない。
深く吐き出される吐息を誤魔化せなくなり、さすがの彼も穏やかではいられなくなってきた。
経産婦らしく小陰唇が波打ってやや飛び出しており、40歳を間近にして年相応に色素沈着も進んでいる。
成熟した彼女は開発の進んだ反応を示し、性生活を如実に表すように包皮からクリトリスが飛び出している。
彼女の顔はテレビで観ているからか知っていたけれど、静かに喘ぐ声も清楚そのものだった。
こんなに感じられては邪な気持ちになるなと言うほうが、無理だと言うもの……。
実はすでに膣の中の玩具は取り出しが可能な状態になっていたけれど、彼は巧みに指の出し入れを続けていた。
ここが良いんだろう………?
指をくの字に曲げて、お腹側の膣壁を前後に揺さぶっていく。
何度も、何回も………。
せっ……先生……、あの、まだかかりますか……?
彼はわざと控え目に唸って、他の取り出し方をいくつか提案した。
それはどれも由佳にとっては受け入れ難く、麻酔や入院などとんでもない………。
彼は仕方がないと言うふうに、説明を始めた。
膣は筋肉でもあり、収縮をする。
それを利用して取り出すしかないと……。
具体的には強制的に収縮と弛緩を繰り返させて、玩具を水平に持っていく。
つまりは、性的に感じてもらうしかないと……。
由佳は、絶句した。
様々なことが頭を駆け巡り、あらゆることを天秤に掛けて、リスクを考えると医師の提案を受け入れざるを得なかった。
なるべく早く、お願いします………。
そう言うと由佳は、両手で顔を覆い隠していた。
ただでさえ情けないのに、爽やかな医師に恥ずかしい姿を晒さなければならないなんて……。
こんな形でこの医師と、会いたくはなかった。
ここから無情にも、名ばかりの治療が開始されていく……。
遠慮のいらなくなった彼は中指だけではなく、もう一本の指、人差し指も加えて抜き差しをはじめる。
にょりっ…にょりっ…にょりっ…にょりっ…にょりっ…にょりっ…にょりっ…にょりっ…にょりっ………
顔を覆っていた両手が下がって口を塞ぎ、籠もった呼吸音を出す由佳の顎が上がる。
一体いつまでこんなことが続くのか、ただ分かっているのはどうしょうもなく感じること……。
密会場所のホテルでは、まだ前戯の時点で中断を余儀なくされていた。
その燻っていた余韻が再びぶり返し、医師に指を動かされている限り全てを忘れさせてくれる。
本当にこれは治療なのか、そんな疑念がなかったわけではない。
情報の漏洩を考えたら、他に方法がないではないか……。
わずかに残った理性が自己弁護に費やされ、自分を正当化するのに余念がない。
そんな由佳の頭が弾かれたように動き、顎が上を向く……。
敏感なところが温もりに包まれて、堪らない感覚を覚えたのだから……。
優しい粘膜の感触に吸われ、何かが犬の尻尾のように動き回っている。
指の抜き差しに加えて彼のクンニリングスに悶絶し、ガクガクと震える腰がわずかに浮く。
にょりっにょりっにょりっにょりっにょりっ………
くちゅっくちゅっくちゅっくちゅっくちゅっ………
ふぅ~っ……んっっ…んっ……はぁ~んっ…はぁっ…
胸の前で両手を握り締め、身を左右に捩って感じる由佳から清楚さが消え失せていく……。
不倫相手に吸われ続けたクリトリスが包皮を被らなくなって久しくなり、医師の舌先に弄ばれてその真価を発揮する……。
身体の内側から愛撫を受けるような快感が由佳を支配し、Gスポットを刺激される深い甘さが身体をとろけさせていく……。
由佳の腰が浮き上がっていくのと共に、医師の顔もついて行く。
これ以上はないほど持ち上がり、ブリッジを形成した由佳の腰がプルブルと震わせながら医師である彼のクンニを受け入れ続ける……。
由佳の手が助けを求めるように頭上に伸びて、堪らないというように目を閉じたまま、恍惚に染まる……。
ゆっくりと頭を左右に倒し、医師の抜き差しする指に身体を揺らされながら、口が半開きになっていく……。
不意に限界を迎えた由佳が腰をストンっと落とし、不規則な痙攣を起こしていた……。
身を起こした医師が愛液に塗れた口元を拭い取り、スラックスのチャックをゆっくりと下げる。
そこから血管の浮き出たペニスを取り出し、脈打たせながら数ミリほど揺れていた。
まだ時おり痙攣の名残りを見せる由佳のそこから飛び出ている避妊具を、摘んで慎重に引き出していく。
取り出した避妊具を目の前にぶら下げ、中にあるピンクローターを確認して医療用トレイに置く。
無言で由佳のそこに当てがって、腰を前に進めるだけで簡単に飲み込まれていった……。
えっ、先生……?……えっ…えっ……先生………?
覚えのある挿入感、揺れる身体の衝撃に由佳は思わず狼狽していた。
何が行われているか火を見るより明らかなのに、信じたくなかったのだ。
そんな弱々しい抗議に耳を貸さない医師のペニスは、確実に由佳の理性を捻じ伏せていく……。
力強いペニスに奥まで突かれて、これまでにない濃密な快感が押し寄せてくる。
彼のペニスは不倫相手のモノより硬くて大きくて、数分と経たずに由佳は夢中になっていた。
いつしか由佳の手はお腹の辺りに掛かる目隠しのカーテンを潜り抜け、医師の腰を抱えていた。
ずんっ……ずんっ……ずんっ………
わずかな鈍痛を伴って、子宮口を突かれる快感が頭を痺れさせてくる。
医師は目隠しのカーテンを手前に引いて、我が身を潜らせてた。
目を見開いて顔を背ける由佳を見詰め、腰を躍動させていく。
やがて由佳の頭が弾かれたように、跳ね上がった………。
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