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痴漢 官能小説

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37
投稿者:(無名)
肩で息をする有朱がだらしなく脚を開き、性器を未防備に晒す姿を眺める武。
彼の目には愛液に張り付く恥毛、アワビのように開いた小陰唇、時おりヒクヒクと収縮する肛門が一戦を交えた後の、淫靡な女の姿がその名残りを漂わせて映っていた。

我に返ると今更ながらとんでもないことをしてしまったことに、狼狽える自分がいた。
気怠げに身を起こした有朱が、採精カップに収められた精液を確認して蓋を閉じた。
少し考える間を置いてから武に何日ぶりの射精だったかを確認すると、顔を曇らせる。
濃ければ良いと言うものでもなく、常に生産させる精子は新しいものほど元気があるのだと教えられる。
つまりはより妊娠の確率を上げるなら、より新鮮な精子が必要らしいのだ。

この精液でも可能だけれど、どうされますか……?

この彼女の問いに彼は考えることもなく、2回目の採精を希望した。
彼女は彼にただ一言、こう言った。

この後も仕事なの、なるべく早く終わらせてくださいね………。

そういうと彼女は後の壁に手を掛けて、手前に引くと壁が倒れてきてベッドが現れた。
こんな仕掛けがあるなんて、まったく気付かなかった。

有朱は自らナース服を脱ぎ捨てるとベッドに座り、さあ早くと武を促した。
彼もまた身に着けている残りの服をすべて脱ぎ捨てて有朱をゆっくり押し倒し、再び彼女の温もりの中へと挿入した。

滑りの良い柔らかな粘膜が熱を持った分身を包み込み、押し進むごとに複雑さを見せる壁が亀頭を撫で上げていく。
ザラザラとした無数の細かい粒々がまるで歓迎するように向かい打ち、波打つような膣壁が簡単には進ませまいと、どうにかこうにか上下左右に広がっていく。

やがて丸い形をしたツルリとした塊が現れ、終点となる。
中心にわずかな裂け目があり、そこからも透明な涎を垂らして亀頭を出迎えて抱擁を果たす。
その際になんとも言えない感覚が身体の内側から衝撃波のように広がり出て、有朱の顎が持ち上がる。

振り子のように繰り返されるピストン運動が、絶え間のない快感を生み出していく。
打ち下ろされる熱い杭が有朱の乳房を上下に揺らし、激しい息遣いと共に卑猥な水音が2人の営みを囃し立てていく。


ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……


あぁ…まだかかりそうですか……?
あっあっあっんっ…んっ…あっあっ早く……
早く……まだですか?……あぁ…あぁ〜んっ…んっ……


1度放出してしまってはそう簡単に次の射精感は訪れてはくれず、ひたすらその時を引き寄せるべく包みけるしかない。
この看護師の必死な叫びに応えて早く出してしまいたいけれど、思い通りに射精出来るなら苦労はしない。

がむしゃらに突けば苦痛を与えるだけになり、考えて加減をしながら突けば、彼女に快感を与えることになる。


ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……


気分を変えて気持ちを盛り上げるために乳首を口に含み、舌でネチネチと押し倒す。
片手を下に這わせ、クリトリスを優しく撫で回しながら子宮口を突いていく。
3点攻めに最高潮へと押し上げられて有朱は激しく悶え、これまでになく膣壁が収縮する。
ゴールが向こうから近づいてくる気配が漂い、引き寄せるようにペニスを浅く深く強弱をつけながら打ち込んでいく……。
有朱が感じれば、それだけ射精感が近づいてくる………そうなるはずだった。

けれども現実は理想の通りにいくとは限らない。
有朱は浮かせた頭を枕に叩きつけ、右に左に激しく顔を倒して顎を何度も持ち上げる。


ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……


愚直なまでに抜き差しを繰り返し、指の腹を敏感な蕾に触れさせ滑らせる。
有朱の背中がベッドから浮き上がり、突き出た胸が武の顔に付着する。


ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……


空気が混ざって白濁した愛液が陰茎に纏わりついて、性器に付着しては離れる陰嚢が糸を引く。
甘〜い喘ぎ声が鬼気迫ったものへと変化して、女に生まれたことの喜びと後悔が同時に迫りくる。

常軌を逸した快感が有朱を狂わせ、受け止め切れない官能の渦に飲み込まれていく………。
そして、何も分からなくなった………。

寸でのところでやっと引き抜いたペニスを、用意してくれていた容器に突っ込み射精する………危ないところだった。

横たわる有朱を見ているうちに、もう2度とこんなセックスをするチャンスはないのだと虚しさに襲われる。
連続してしたことはないけれど、今なら出来る。
完全に萎えてもいないペニスを見下ろして、武は有朱のそこに挿入を果たした。

彼女を抱き起こて抱きしめると、それだけで幸せな気分になる。
躍起になって妊娠を望むだけの妻と、迎える夜は虚しかった。
セックスは愛を確かめ合うコミュニケーションのはずで、妊娠はその後についてくるご褒美………。
この数年間は、そんなセックスとは無縁だった。

この看護師との間に愛はないけれど、愛の次に得られる純粋な興奮を味わえる。
ひしひしと感じる背徳感がスパイスとなって、膣の中で硬度を取り戻していくペニスが完全体となった。
不意に有朱の腕が彼の首に巻き付き、腰が動き出す………。

生まれて初めて味わった快感は、恐怖を伴い身体の自由を制限してきた。
死ぬかと思うほどの快感は過ぎ去って見れば、欲しくて堪らない媚薬となって、もう一度味わいたくて身体を動かさざるを得なかった。
仕事を逸脱した行為だとはいえ、もう止めようがない。

あんな味を覚えさせられて、望まない女は多くはないのだから………。


子宮口に接触するペニスを感じ、擦り付けるように腰を前後する。
切なくて、堪らなくて、必死に腰を振る。
あの甘い感覚の片鱗を感じられ、彼を押し倒して腰を打ち下ろす。

ピチャンッピチャンッピチャンッピチャンッ……
ピチャンッピチャンッピチャンッピチャンッ……
ピチャンッピチャンッピチャンッピチャンッ……


お尻と太腿の裏が打ち付けられて肌を打つ生々しい音が鳴り響き、膣口が陰茎を吐き出して、今度は逃しまいと飲み込んでいく……。
白衣の天使を脱ぎ捨てた有朱が色情魔と化して、快感を貪り食っていく……。

何かが見えてきた。
ゆっくり、ゆっくり近づいてきた。

あと少し、もう少し………。

極限状態の有朱の視界は、スローモーションのようにゆっくりと流れていた。

自分の呼吸音しか聞こえず、何も感じなくなって重力すらも感じず身体がフワフワとする。

不意に目にする光景の速度が上がり、何が何だか理解し難い狂おしさに包まれた。

髪の毛を振り乱し、乳房を揺らし、自分の下にいる彼にお尻を叩きつけていた。

いきなり高い場所から足を踏み外したかのような感覚を覚え、信じられないほどの快感に包まれて記憶が途切れる。

そして………武の身体の上で感電したかのようにその身を踊らせ、有朱は崩れ落ちた……。


散々耐えていた武が身を起こし、有朱をうつ伏せにすると腰だけを起こし、貫いた。
喘ぎというよりは唸り声を上げる有朱は、尚も続く快感にシーツを握りしめ、奇声を上げた。
泣きたくなるほど良くて、狂いたくても現実からは逃れられず、それでも腕を伸ばした。

渾身の力で腕を立て、打ち付けられる衝撃に身体を揺らしながら唸った。


ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……


乳房を揺らしながら震える手を伸ばし、何かに縋りたくて指が空を切る。
力なく降ろした手をベッドについて、身体を支える。

何かがまた、近づいてきた。
あの甘く狂おしい、快感が近づいてくる。

有朱の開いた口元から唾液が流れ出て、一筋の光となって落ちていく………。


武が振り絞った声を上げ、加速していた腰の躍動がピタリと止まった。

有朱の頭が跳ね上がり、身体が硬直する。
生暖かいものが広がる感覚と共に、あの快感に包まれていく………。


ガクガクと顎を痙攣させる有朱の口から涎が流れ落ち、糸を引いてシーツに消えていった……。





数日後、採精室のドアを開ける有朱がいた。

ウンザリした顔の誰かの夫が暗い目を有朱に向けて、力なく苦笑する。

調子はどうかと聞いても、誰もが同じような言葉を返してくる。

ちょっと、難しいと………。

椅子ごと彼をこちらに向かせ、彼の膝を跨いでその上に座る。

狼狽える彼の股間が瞬く間に硬くなり、有朱はその中からペニスを開放する。

抵抗しようと思えば出来るのに、彼は有朱のされるがままになっていた。


有朱は腰を浮かせ、ゆっくりと沈めていく……。


奥に到達した頃、その背中を撓らせ頭が跳ね上がる………。


そして、腰が動き出した………。

※元投稿はこちら >>
25/05/17 00:27 (oGY5ho1v)
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