ピリピリとした鋭さ、円やかで柔らかい甘さ、その2つを合わせ持つ快感が明日香を翻弄する。
鋭い快感の影響は全身を硬直させ、クリトリスを縦横無尽に滑る舌が身体を感電させたように自由が効かない……。
なのに甘〜い快感が膝から下の力を奪い、立っているのが辛い……。
けれど次から次へと注がれる快感がそれらを凌駕し、辛くて……堪らなくて堪らなくて堪らなくて、堪らなくて堪らなくて………頭がおかしくなる……。
不意に明日香が身体を激しく弾ませ、男に抱えられていなければその場に座り込んでいただろう。
クンニリングスは嫌いではないけれど、あまりに気持ち良く過ぎて途中で拒絶するのが常だっただけに、疲労困憊だった。
良くやったと言わんばかりに男たちが、その先を彼に促す。
立ち上がって肩に乗せていた片脚を腕に抱え持ち、取り出したベニスを憧れの明日香の中へ可能な限り優しく挿入した。
想像以上に入口が狭く、それでいて奥へと進むにつれて形容し難い柔らかさが脳を鷲掴みにする。
抱きつくしかない明日香が耳元で苦しげに息を詰まらせ、やがて切な気な小さな声で喘ぎだす。
彼の腰が唸りを声を上げて躍動し始めた……。
視覚を奪われてそれ以外の感覚が鋭くなり、暗闇の中でいきなり息が詰まった。
知っている感覚、苦痛だと思った。
慣れていくほどに深い快感が湧き上がるのを覚えて、嫌でもそこに神経が集中する。
あぁ…いい……。
突いて……もっと突いて……。
考える前に、明日香の本能がそう求める。
自分のそこを出入りを繰り返される快感が理性を眠らせ、良い悪いではなく快感だけを追い求めて貪欲になる……。
ヌッチャンッ…ヌッチャンッ…ヌッチャンッ………
ヌッチャンッ…ヌッチャンッ…ヌッチャンッ………
亀頭が入口から半分抜けそうなところで、中へと潜り込む。
その入り込んでくる感覚が堪らなくて、そのすぐ先の気持ちの良い所を通過されるのがもう堪らない………。
身体が溶けてしまいそうな甘さに包まれ、他のことなんか今はどうでもいいと、そんな気にさせられる……。
もっと、もっと、もっと、もっとして…………。
彼の肩に埋めていた頭を持ち上げて、首を後に反らして熱い吐息を吐き出して、右に左に首を撓らせて官能の色濃さを男たちに知らしめる……。
もっと……もっと……もっと…………。
飽くなき明日香の情欲が、加速していく………。
彼の疲労の色を見て、男たちが体位を変更させる。
そう………以前にこれで味を占めた彼等は、明日香にも体験させようとしたくてうずうずしていた。
ドアに両手をつかせ、彼に後から貫かせる。
立ったまま対面で繋がっていた時よりも深くまで到達する背後位は、双方に感動をもたらした。
彼はさらなる満足感、明日香も子宮口を突かれる堪らなさで明らかに先ほどよりも感じている。
男が横から手を伸ばし、明日香のチェニックを持ち上げて乳房を露出させる。
男はドアの車窓に背を向けて立ち、彼に明日香の乳房を両手で鷲掴みにさせながら続けさせる。
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
脚を大きく開く明日香のそこに、打ち込む彼。
結合部と繋がる陰茎に白濁した愛液が伝い落ち、陰嚢に溜まって彼のズボンに染み込んでいく。
明日香の吐息が車窓に当たり、白く曇らせる。
そんな2人の営みが、第3者に晒される時がやって来る………。
特急電車の通過で数分の停車を余儀なくされる、そんな駅に到着した。
向こうの線路に停車している車両のドアに、若い女性と学生服を着た男の子が立っていた。
そこで男は明日香の目を塞ぐ縛めを取り去りって、現実の世界をその目に叩きつける。
いきなり視界が開け、あまりにも眩しくて目を瞬かせる明日香。
視界よりも継続する快感に目を閉じて、快感に浸る明日香の口が開いて悩ましげに喘ぐ……。
車窓の前でそれぞれスマホの画面を見ていた男女の2人が、タイミングこそ違えど何気なく外を見て我が目を疑った。
最初は意味が分からなかった。
女性が乳房を丸出しにして鷲掴みにされ、何やら怪しい表情を見せている。
最初にハッと口を抑えて事態に気付いたのは、若い女性だった。
次に目を見開いて、男の子が気付く。
身体を前に揺らす女性はどう見ても喘えいでいるようにしか見えなくて、それはつまり………。
あまりに生々しくて女性は両手を口に当て、学生の男の子はズボンの前を膨らませた。
その場で通報もできた筈なのに、通報する当事者になることを敬遠したい現代人の意識が働く。
厄介事に関わりたくない事なかれ主義、誰かが通報するだろうと責任回避をする大衆意識、それが彼女らを傍観者に徹しさせた。
向こうの車窓の前で揉み解される乳房が形を歪ませながら気持ち良さそうに喘ぐ、そんな明日香は彼女らに変態なのだろうと烙印を押されていた。
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
無意識のうちに唇を舐めた明日香が不意に閉じていた瞼を開き、虚ろな目の焦点が合った時……。
目を見開いたまま急いで顔を背け、髪の毛が横顔を覆い隠す………。
そう………明日香の目には2人の男女が自分を見詰め、物珍しそうに凝視していたのだから………。
それでも容赦なく後から突かれ続け、泣き出したい心境なのにそれすらも許さない快感が頭と心を麻痺させる。
現実の世界で息継ぎをする明日香を境界線から伸びてきた手に掴まれて、官能の世界へと引き戻されていく……。
あっ…あっ…あっ…あっ…………。
思わず我を忘れて口から小さな喘ぎが漏れ出し、世間体なんてどうでもいいと脳みそが快感を貪りだした。
膣壁を擦り行くベニスが明日香を酔わせ、子宮口を疲れて深い快感に我が心が溺れていく。
もう我慢出来ない………そう感じた。
必死な形相になった明日香の頭が持ち上がり始め、前屈みなった背中が弓なりに反り返る。
大きく口を開けて、顎を上げた時………。
ぎゅ〜っと締め付けられた彼が堪らず射精に導かれ、明日香が身体を弾ませ震わせた。
膣の中でベニスが脈動を繰り返し、子宮口を何度もノックする。
その行為が快感の上乗せとなり、明日香を狂わせる………。
壮絶なオーガズムを披露する明日香の乗った電車が動き出し、密かに興奮している彼女らから遠ざかっていく……。
たった数分だけ見ていただけなのに男の子の履くパンツは粘液が染み出し、若い女性もショーツのクロッチに興奮した時に分泌される粘液で、すっかり染みが広がっていた。
近くに立つ2人は目を合わすことができず、終始スマホの画面から目を離せなかった………。
深い余韻から未だ醒めない明日香に、次の波が迫っていた。
彼のペニスは衰えを見せず、硬さを維持したまま躍動を再開したのだ。
グッチャッグッチャッグッチャッグッチャッ……
グッチャッグッチャッグッチャッグッチャッ……
グッチャッグッチャッグッチャッグッチャッ……
ペニスの躍動によって膣から吐き出される精液が卑猥な音を奏で、滑りが格段に良いトンネルの中を忙しなく行き来を繰り返す………。
下げた頭を髪の毛を振り上げて持ち上げ、嫌々をするように髪の毛を振り乱す……。
下半身を打ち付けられるたびに明日香の膝を撓ませ、肌を打つピシャビシャッという音が鳴り響く……。
この世の絶望のような表情を浮かべた明日香が狂い、悶絶する……。
何かが迫り来る。
甘く切ない感覚が、迫り来る。
身体が何かに支配され、強烈な何かが迫り来る。
そして…………。
明日香は視界が眩しくて何も見えなくなり、光に包まれ…………何も分からなくなった。
気が付くとドアの前にしゃがみ込み、男性に声を掛けられていた。
自分を囲っていた男たちの姿は消えていなくなり、ふらつく脚でホームに降り立つ。
明日香はハッとした。
スパッツはおろかショーツも履いておらず、膝上15センチまで隠してくれるチェニックを着ていて良かったと思った。
降りるべき駅はとっくに通り過ぎ、とりあえずはトイレに駆け込んだ。
個室の中で貴重品の確認の為に、トートパックを探る。
なぜか財布は取られてもいなくて、お金も無事だった。
スパッツもショーツも畳まれて残されている。
コンビニで下着を買わなければと考えていたから助かったけれど、病院にいかなければならない。
中に出されたのだから……。
そんな懸念を抱く明日香に、見慣れない封筒が入れられているのに気付いた。
中は薬らしき物と、薬剤名の書かれたメモ書きだった。
検索すると緊急避妊ピルらしく、薬のパッケージと形、全てが一致している。
こんな薬を持っていたくらいだから、入手する術を持っている人物がいるのだと明日香は怖くなった。
とにかくそれを服用し、半信半疑だったけれども2週間後に生理は着た。
タンススタジオの生徒がひとり来なくなった以外は以前と変わらない日々が戻り、相変わらず汗を流している。
一つだけ変わったことがある。
それは彼氏が欲しいと、願うようになったこと。
だけど明日香の眼鏡に叶う男性が、なかなか見つからないのだ。
たがらネットで初めてある物を検索し、秘密の買い物をしてしまった。
この手の物は疎い明日香は探しに探して、素材や大きさ、値段から手頃な物を選んだ。
外からはどんな品物か分からない配慮がされた入れ物を開けると、シリコン製のリアルなペニスの形をした物が出てきた。
薄い肌色をしたそれは、確かディルドという名称だった。
試しに使用してみたら、想像以上に良くて手放せなくなってしまった。
こんなに良いのなら、もっと早く手に入れれば良かったのにと思う。
週に1度は必ず手にとって明日香は人知れずそれに舌鼓を打ち、ベッドの上で身体を震わせた。
けれど慣れてしまうと、本物の良さが恋しくなってくる。
あの硬さと温もりは本物にしか無く、所詮は人工物は人工物でしかないと気付かされる。
明日香は何かをしていて手が暇になると、あの日のことが思い出されて戸惑うようになっていた。
それは生理前後が顕著になり、今もまた生理前とあって身体の疼きにいよいよ我慢が出来なくなってきている。
自分でも何をしているのかと思うけれど、電車に乗る前にトイレでショーツを脱いで乗車するようになってしまった。
ミニスカートを身に着けているからなのだろうか、頻繁に痴漢の手がお尻に触れてきている。
そのたびに振り払い、事なきを得てきた。
違うのだ、あの日の手と………。
もうこれで、最後にしよう………。
そんなふうに諦めていた明日香が、気が付くと男たちに囲まれているではないか。
あの日のように………。
言葉はもう、必要なかった。
数分後にはスカートの中に男の頭が潜り込み、その頭を両手で抱えて酔いしれる明日香がいた。
男たち囲まれた中でクンニリングスに酔い、乳首を吸われ、挿入された指を抜き差しされて……。
2人目の精液が膣の中から流れ出すころ、朦朧とする頭で3人目のペニスを見た。
虚ろな目をした明日香はそれでも目を輝かせて、挿入されるのと共に弾かれたように頭が跳ね上がる。
身体を前後に揺らす明日香の口から一雫の透明な粒が流れ落ちる。
それは流れ星のように長い糸を引いて、視界から消えていった………。
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