女の美しさの曲がり角としての30代を過ぎて、代わりに大人の色香を漂わせるようになっていた。
胸は普通サイズでも引き締まったウエストに男の目を引き付けるあるお尻、エロチックな体は精力旺盛の夫に求められ続けた証である。
いい歳をして独身の体育教師に全身を舐めるように視姦されるのも、この為だった。
その鬱憤は教え子に情熱を傾けるだけでは解消出来ず、残りは夜のベッドで夫によって浄化されてきた。
それなのにこのところの夫は中折れするようになり、それがショックだったのか、夜の生活はすっかり減ってしまった。
夫は仕事に逃げて帰宅も遅くなり、たまに抱かれても以前のように長持ちしなくなってしまった。
ある夏の時期、各学年に一人ずつしかいない体育教師のひとり、あのスケベな教師がアキレス腱を断裂する怪我を負った。
いい気味だったけれど、水泳の授業を受け持つ物がいない問題が持ち上がったのだ。
急遽教育委員会に問い合わせても人手不足とあってはどうにもならず、高校まで水泳の経験がある恭子に白羽の矢が立った。
水泳の授業は男子生徒は男性教師、同様に女子生徒は女性教師が受け持つのが通常である。
言うまでもなく多感な年頃になった生徒たちに、無用な感情を抱かせないためなのだけれど、緊急事態という理由で水着姿になって男子生徒たちの前に立つことになったのだ。
まだ成長期立った当時はまだそんなに胸は大きくはなく、運動量が多かったからというのもあるのかもしれない。
その後は最終的にCカップまで成長した胸は、今はDカップになっていた。
体形はよりグラマーになったけれど、体重はほとんど変わっていない。
筋肉と脂肪が入れ替わっただで。
と、いうことは………新たに水着を購入しなければと考えていた恭子は、あることを思い出した。
練習用にと購入しておいた水着が、確かあったはずなのだ。
結局それを着ることなく水泳は辞めてしまったので、水着の劣化を防ぐ為に真空パックにして仕舞い込んだのだ。
それを実家にまで取りに行くと、確かにあった。
メーカーのロゴも今とは違う旧いタイプで、懐かしさが込み上げる。
20数年ぶりに空気に触れさせ、当時は最先端とされたウレタン素材の薄い生地は保管が功を奏して健在だった。
試しに試着をしておこうかとも思ったけれど、その良さは知っているので、そのまま持ち帰った。
それが間違いの元だった。
更衣室で久しぶりに着替えると、こんなにキツかったかと思うほど体を締め付けられる。
でもその感覚を思い出しだすとやはり懐かしく、昔培った杵柄を披露しようかと、プールサイドまで意気揚々と進み出た。
恭子はすっかり昔の感覚でいたし、更衣室に鏡などないから気付かなかったけれど………。
今とは違って当時の競技用の競泳水着はパッドなどはなく、露骨に乳首が目立っているのに気が付かなかった。また当時はそれが普通だったし、いちいちそれを気にするほうが逆に恥ずかしいという風潮があった。
生徒たちと準備運動をし、普段とは明らかに違うハイレグカットの股を豪快に見せる。
それが済むとまず先にプールに飛び込み、おっとりした印象の恭子の見事な泳ぎっぷを披露する。
イルカのように推進し、ターンをして潜る。
今度は背泳ぎで生徒たちの前を横切っていく。
水に濡れて光る黒い水着はシャチのように水を切り裂き、ある部分に何人かの男子生徒が気付く。
自ら上がって体から水を滴らせる恭子が、さぁやってご覧なさいと仁王立ちする姿に釘付けになった。
まるで肌の一部のように体に水着が張り付かせた胸は、冷たい水によって乳首が勃起していた……。
次からはニプレスを貼ったけれど、男子生徒たちの視線は明らかに胸に向けられ、恭子は気付かぬふりをしなければならなかった。
乳首は目立たなくなっても押しつぶされた乳房の存在感は消すことはできず、彼等の視線は容赦なく股間にも向けられた。
それがプールの授業がある間、続いたのだ……。
彼等は翌年に卒業し、正直ほっとした。
なのに、性的対象になった代償はこんなものでは済まなかったのだ。
ある朝、通勤電車でいつものように吊り革に掴まっていると、お尻を触られる痴漢に遭ってしまった。
自分でもおばさん呼ばわりされるのは良い気持ちはしないけれど、この時ばかりはこう思った。
こんなおばさんに痴漢をするなんて、間違えているんじゃないの!?……と。
けれどもその恭子の考えこそ、間違えていた。
翌日から毎日のように触られるようになり、ついにはスカートの中にまで………。
意を決した恭子はその手を掴み、振り返って相手を睨んで駅員に突き出そうとして、体が凍りついてしまった。
その相手は、卒業した教え子だったから……。
それも担任として教えていたクラスの代表的だった生徒で、恭子にはとても出来なかった。
この年頃の男の子は性に対しての興味が果てしなく、それから毎日お尻を触り、恭子はその都度その手を振り払った。
1度は思い切り叱ったのだけど、彼に効き目はなかった。
攻められては防御する………。
そんな攻防のやり取りにも疲れ果て、いつしか彼の手がスカートの中に侵入するを許してしまってからは、我慢の連続だった。
どこで覚えたのか、感じるポイントを的確に狙ってくる。
お陰で恭子は毎朝トイレで下着を履き替えなければならず、お尻を触られただけで条件反射のように濡れるようになってしまった。
あんなに抱いてくれた夫とは今やレスに近い状態になり、体は正直辛かった。
いけない、やめて……我慢出来なくなる………。
今日まで堅実に生きてきた良識ある教師の仮面がぐらつきだし、やがて顔から剥がれ落ちて割れてしまった。
その下から現れた恭子の素顔は官能にとても素直で、眼鏡の下の目を閉じてうっとりしていた。
タガが外れてしまった恭子の行動は早く、暴走していく。
その日、恭子は生まれて初めて職場に虚偽の報告を入れて午前中を休み、彼も同じようにした。
その連絡は途中下車した無人駅の陰で行なわれ、人気がなくなるのを待ってトイレに入った。
もちろん、彼も一緒に………。
そこで彼は大人の女の凄さを、まざまざと知ることになる。
あっと言う間に射精させられ、またすぐに射精させられたのだ。
萎えかけたペニスを恭子が口に含まれ、彼は頭を抱えて悶絶した末に可能な状態にさせられる。
そしてまた温かい体内に飲み込まれ、前後に動かされるあの腰に耐えなければならなかった。
それが3年近く続き、彼との関係は終わりを告げた。
教壇に立つ資格はもはやないけれど、教師を続けるには目覚めてしまった体を鎮める手段が必要だった。
浮気はさすがに勇気が出ず、女が性欲を満たす為の場所にお金を払い続けるほど給料は高くもない………。
そんな時、ひとりの女性に声を掛けられたのだ。
ストレスなのかお腹が痛くて受診した病院には、自分と年齢的にも同世代と思われる女医がいた。
彼女は胃薬を処方すると恭子の目を黙ってしばらく見詰め、小声で誘われたのだ。
初めは何を言っているのかと、とても信じられなかった。
でも渡された名刺の裏に書かれたプライベートらしい番号に連絡して、話だけでも聞こうと思ったのだ。
これが、彼女との出会いだった……。
蛇の道は蛇、同類は見て分かるのよ………。
彼女はそう言って、恭子の顔を見ながら微笑んで見せた。
あの日から何人の生贄を捕獲し、味わって来たのか数えてはいない。
目の前の男にしか、興味はないのだから………。
諦めにも似た表情の健が、情けなく萎びたペニスをぶら下げている。
その場にしゃがんだ恭子は躊躇なくそれを咥え、頭を前後に揺らす彼女を見て健はもう無理だというように、弱々しく首を左右に振った。
むず痒さも鈍くしか感じず、仕事帰りで疲れた体なのにもう2回も休まず射精させられたのだ。
健は目を閉じて、それに耐えていた。
するとだんだん心地よくなる、不思議な気持ちになってきた。
下手な女性なら全く気持ちよくもならず、ただされているという感覚にしかなれない。
けれども恭子のは痛くもなく、弱くもない絶妙に強弱をつけてくる。
唇が亀頭を這うように密着し、グリップしたままカリ首を通り過ぎては引き返す。
シンプルな作業なのに、こんなに上手にする女性に健はお目にかかったことがなかった。
もう一週間は触れられたくないと思うほどだったのに、むず痒さとくすぐったさが蘇ってくる。
嘘だろ……と、呟きながら、自分の分身が力を取り戻していくのに、驚きを隠せなかった。
痛いほど膨張したモノがその機能も復活したと言わんばかりに敏感さも取り戻し、恭子はやっと口を離す………。
立ち上がった恭子のタイトスカートは、デザインなのか何の機能だが分からないけれど、サイドスリットと続くファスナーを上げ始めた。
恭子は中学の教師にあるまじき黒いショーツを健に見せると、サイドの紐を接続していた金具を指ひとつで外して見せる。
そこにはよく整えられた原生林が生い茂り、涎を垂らして健を誘っていた………。
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