平日の何気ない日常、帰宅ラッシュ時を少し過ぎた時間に職業も年齢もバラバラな女性たち数人が、ある駅に集結していた。
朝倉真美27歳、理系……研究員。
沢村裕子36歳、区役所勤務。
大友恭子43歳、教員。
いずれも堅い職業に就く女性である。
まず彼女たちは電車に乗り込み、携帯で連絡を取りながらどの車両にいるかを仲間に知らせる。
すると駅に停車するたび、次々と仲間が合流してくる。
岸田友花41歳、歯科医。
林田香菜32歳、ヨガインストラクター。
松村夏美37歳、看護師。
広川恵美29歳、秘書。
根気の必要な職業に就く女性たち。
さらに次の駅では………。
谷村美希42歳、銀行員。
佐野舞子38歳、弁護士。
三原亜依45歳、マナー講師。
佐藤千影26歳、バレーボール選手。
ストレスの溜まる職業に就く女性だった。
彼女たちが一同に揃うのは珍しく、大抵は誰かの都合が合わないので入れ替わりで活動するのが常となっている。
それぞれが日頃のストレスの発散だったり、性欲の解消であったり、痴漢被害に遭ってきたことにより男性への復習であったり、理由は様々なだけれど横つながりで堅い結束力と信頼で結ばれていた。
今宵の獲物は、メンバーの誰かがもう決めていた。
それぞれに目配せで伝えてジリジリと距離を詰めて、いつの間にか子羊を取り囲む………。
彼は自分の周りが女性だけになっていることに気付き、緊張していた。
まかり間違って痴漢に間違われたら、たまったものではない。
飯田健30歳、ベンチャー企業に勤務していると調べはついている。
家では良き夫で通っているらしいけれど、産後の子育てで妻は夜の相手をする余裕はないらしい。
彼は両手を上げて、健気に自衛策に徹していた。
彼女たちは2重に彼を取り囲み、外界の目を覆い隠していた。
まず沢村裕子と朝倉真美の2人が並んで正面に立ち塞がり、大友恭子が背中にぴったりと張り付いた。
背中に柔らかい感触を覚え、動揺する健。
どこにも逃げ場はなく、電車の揺れで真美の脚の間に片脚が入ってしまった。
慌てて彼女の横に身を逃がそうとして、裕子の体に密着しそうになる。
間近で女の香りを感じて、下半身に変化が起きそうになる。
ただでさえ真美の脚を挟んでいるのだ、固く目を閉じて上司の嫌な顔を思い浮かべる……。
なのに微妙に隙間があった恭子との間が埋まり、柔らかな感触が胸で潰れる感覚が………。
途端に硬さを増していく分身が急速に成長を遂げて、真美の太ももに自己主張してしまった……。
万事休すとはこの事かと、下半身は熱いのに頭は血の気が引いていく極限状態に陥った。
間近で2人の女性に冷たい視線を投げ掛けられるのが伝わってくるのに、それなのに後から押されてさらに前の2人に密着する悪循環……。
柔らかい胸の感触を前後に感じ、女性の脚に勃起したモノを図らずも押し付ける天国でありながら実は地獄の時間が、健の心臓をギリギリと締め付ける………。
やめてください………。
こんなことをして、恥ずかしくないんですか……。
2人の女性にこう囁かれて、いよいよ絶望という言葉が見に迫ってきた。
電車がまた揺れて女性が体のバランスを大袈裟に崩し、彼女の股間が自分の太ももに密着する……。
彼女の露骨な温もりが勃起したベニスに力を漲らせ、人生の終わりを嫌でも意識させられた。
もう、終わりだ……。
どうせ誰もオレの言葉なんて、信じない………。
精神的にも両手を上げ続けるのに疲れ、下ろしてしまった。
その手の片方を華奢な手に掴まれ、声を上げられる………思わず健は身構えた……。
フッ……と風を感じ、その手が温もりに包まれていることに気付く……。
何が起こったのかを理解するまでに時間を要し、温もりは人の肌であるらしいと、何となく分かった。
太ももに挟まれているということは、スカートの中にあるのは何故なんだという疑問が当然湧く。
そればかりかもう片方の手も別の女性のスカートの中に入れられ、股間の柔らかい所に押し付けられているではないか………。
理解が追いつかず、混乱する頭が股間を弄られる感触を覚えた。
背中に柔らかい乳房を押し付ける誰かが両腕を前に回し、チャックを下げていく。
細い指に侵入され、下着から巧みに引っ張り出されてしまった。
こんなモノを出して捕まったら、言い訳なんて出来ないわよね………。
形を確かめるように握っていた手が上下にに動き出し、背筋が凍るような脅しをかけてくる。
ほらどうしたの、こんなに大きくしちゃって駄目じゃない………。
片方の手が下から抜かれてトップスの中に入れられ、柔らかな丘に押し付けられる。
もう片方の手は相変わらず……いや、女性の手に掴まれてショーツの中に入れられる。
フサフサした茂みの下に連れて行かれ、触って……と促すように促される。
指の間で固くなっていく乳首、溶けてしまいそうなほど柔らかい乳房に食い込む指。
割れ目に埋る指が粘膜の温もりを感じ、指先を移動させて敏感な場所を探し求めて辿り着く。
ベニスを掴む手が、忙しなく動かされる……。
カオスだった………。
すると乳房を触らせていた女性…真美がその場にしゃがんでベニスを凌辱する手を引き剥がす。
その手は脇腹から這い上がってYシャツの上から両手で乳首を弄りだし、不意にベニスが温もりに包まれたと知る。
口でされる甘い快感に手持ちぶださの手を後の女性に回し、お尻を撫で回す。
性器に触れていた指が導かれ、ヌルッと中に吸い込まれた。
指で感じる膣の感触、口で感じさせられる感触、女のお尻を触る感触……。
ご無沙汰だった体が一気に昂り、射精感が押し寄せる。
これ以上は我慢できなくなると、加える女性にそれとなく知らせたのに、彼女は上目遣いに見てきただけで止めようとはしなかった。
根元まで咥えて喉奥まで突っ込み、涙目になりながら吐き出す。
もう一度咥え、顔を左右に傾けながら角度を変えて頭を前後に振る。
苦悶を浮かべる健を窺い見ながらペースを早め、唇を絶妙に収縮させる。
指を挿入された女性がゆらゆらと腰を揺らし、お尻を触らせていた女性は、健の手を下着の中に招き入れていた。
女、女、女………。
女に囲まれながら女の性的魅力に翻弄され、女の口によって歯を食いしばる………。
肛門に力を入れて踏み止まろうとしたけれど……。
無駄だった……。
勢いよく口の中に放出し、激しく咳き込む。
それでも彼女は口を決して離さず全てを吸い取ると、立ち上がって口の中を健に見せつける。
濃淡のある色をした濃い精液が口の中を埋め尽くし、彼女はそれを黙って飲み込んでしまった。
べろりと唇を舐めて見せて、彼女は微笑む。
その知的で美人の彼女からは、こんなことをするような人にはとても見えなかった………。
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