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痴漢 官能小説

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投稿者:(無名)
ご旅行ですか?
私は単身赴任なので、週末はこうして家族と過ごしたくて毎週帰るんですよ……。

50歳前後だろうか、髪型も身なりもしっかりした男性が嬉しそうに話すのを聞いていた。
きっと良き父であり、夫なのだろうと想像する。
言葉を交わすうちに憂鬱だった気持ちがいくらか楽になり、彼の話に惹かれていた。

人生なんていくらでも巻き返せるよ……。
貴女はまだ若いんだから、まだまださ……。

人生経験が豊富な人の話を聞いているだけで、何だかその気になってくるから不思議なものだ。
実家に帰ったら両親をもう一度説得してみようかな、亜紀はそう決めていた。
気持ちが楽になると、不意に眠気に襲われて瞼が重くなってきた。
見ず知らずの男性が横に居られて、やっぱり緊張していたらしい。
目亜紀の変化に敏く気付いた男性が、小説を取り出して読みはじめる。
亜紀に気を使わせまいとする気遣いが有り難くて、甘えさせてもらった。

数分と経たず眠りに落ちた亜紀は、健やかな寝息を立てて始めていた………。

亜紀は夢を見ていた。
それは先日に応募した会社の面接を受ける場面で、自分の顔は緊張で強張っている。
自分の年齢を考えればぎりぎりで、失敗は許されない。
出来るだけ知的で清楚な印象を与えるように心掛け、受け答えも練習通りに出来たはずである。
パンツスーツにしようか悩んで、ずるい考えだけれど脚を見せられるタイトスカートを選んだ。
使えるものは使って、何がなんでも採用されたかった。

幸いに面接官役は男性で亜紀は好印象だったらしく、雑談にも花が咲いた。
これも相手側の人を見る作戦かも知れない……。
亜紀は気を抜かず、嫌味のない大人の女性として振る舞うことを忘れないようにしていた。
これはウチの女性社員に人気のあるハーブティーなのだと、出されたお茶を無理をして2杯を飲み干したところまでは覚えている。

気が付くと眠っていたらしく、1時間が経過していた。
彼は何度も亜紀を起こしたらしく、それでも起きない亜紀を仕方なくそのままにするしかなかったと苦笑いしていた。
幸いに亜紀の面接は一番最後だったので苦笑いで済ませられたのだろうけれど、採用は見送られるに違いと、ショックで部屋に帰り着くまでの記憶が曖昧になったのだ。

でも何故かあそこに違和感があった。
亜紀には別れてしまったけれど、以前は愛する彼氏がいたことがある。
その彼氏はセックスをする際に、必やずしてくる前戯のクンニリングスに時間をかけられたものである。

敏感過ぎて亜紀は苦手だったけれど、いつの間にか亜紀にとってなくてはならない儀式になった。
あの気の狂いそうな快感の末に、何度も繰り返しオーガズムを迎える苦痛を伴った官能の世界……。
亜紀は夢中にさせられたものだった。
けれど次の日は決まってヒリヒリするのだけが、悩みの種だったけれど………。

そこまでとは言えないまでも、面接から帰宅してシャワーを浴びていたら少しヒリヒリするのだ。
それに抜いだショーツが、いつもより汚れていた気がする。
まさか、眠っていた間に………?

そのまさか、だった………。

この会社ではこのような鬼畜の所業が横行していて、亜紀のような犠牲者が人知れず存在していたのだ。
面接官はカメラを乗せた三脚を立て、一部始終を撮影しながら行為に及んでいたのだ。

ソファに寝かされた亜紀はブラウスを開けられて自慢の乳房にむしゃぶりつかれ、男は三脚から取り外したカメラを手に持って、唾液で光る勃起した乳首をしゃぶる様をズームアップで撮影した。

もちろんショーツをストッキングもショーツも脱がして取り去り、そこを執拗に舐めるところまでカメラに収めることは抜かりがない。
やや薄めの陰毛が生えたそこは茶色い小陰唇が少しはみ出していて、指で広げて存分に舐め上げた。

アンモニア臭と酸っぱい匂いが漂い、わずかながらな舌に塩味を感じる、
お構いなしに包皮を剥いてクリトリスを舐めていると、眠っているのにもかかわらず言葉にならない寝言のように喘ぎ出すから堪らない……。
プックリと膨らんだクリトリスを数十分も舐め続け、たっぷりと濡れた膣口に男は取り出しだ自分のモノを突き入れた。

ソファからだらりと垂らした腕を揺らし、亜紀の体が突かれるたびに柔らかい丘が手前に揺れる。まるでプリンのような2つの乳房がゆらゆらと淫らに動き、ぬゅっちゃっ…ぬゅっちゃっ…と結合部からの卑猥な音を、カメラは鮮明な音声として確かに記録していく……。

男は着ているYシャツの胸の前と背中を汗で張り付かせ、しつこく懸命に腰を動かしていく。
優しく包み込む亜紀の膣が次第に収縮し、男を苦しめる。
覚醒しようとする亜紀の脳が甘い官能の波を受けて、目覚めることを躊躇する分岐点で右往左往する。
半覚醒の中で注がれる快感に眉を歪め、亜紀は訳が分からないまま感じさせられていた。
その意味も理由も知らず、思考が働かないのにもかかわらず無条件で、ただ果てしなく気持ちがいい………。

接触する粘膜が滑りながらベニスに追い縋り、そのペニスが懲りることなく官能的な壁を撫で擦り行く。
首とこめかみに血管を浮き出させ、血走る目を見開いて魅力的な射精感に抗う。
亜紀も熱く硬いモノに魅了され、酩酊状態に酷似した中で言葉にならない甘味な感覚に酔わされていた。

浴槽に貯める湯面が上昇していくように、溢れる時が近づいてくる。

すぐそこ、もうそこまで迫りくる。
来る、来る、来る……………来るっ!

引き抜いた瞬間、亜紀の性器に放出する……。
勢いよく飛び出た精液が2度3度と噴き出す。

ぶるっ………びくんっ………びくっ…ぴくぴくっ……

体を痙攣させる亜紀の姿を最後に、カメラのスイッチが切られた。
汚れを綺麗に拭き取り、身なりを整えて男の作業は終わった。
その情景を思い出しながら新たな作品としてUSBメモリーに保存した動画を観て、男は満足げに笑った。


亜紀の見ていた夢はあの快感がもたらす感覚と、想像が作り出した産物だった。
皮肉なことにあながち間違ってなどはおらず、悲しいことに真実に気付かないことが救いにもなっていたのだけれど………。

何だろう、何だか気持ちいい………。
あの時と似ているような気がする………。
そこでハッと目覚めた亜紀は、スカートの中で手を蠢かせている男を見た。
ショックだった。

良い人だと思ったのに…………。

深夜の高速道路を走るバスの乗客たちは、ほとんどの人が寝ているか当然静かにしている。
亜紀は男の顔を見ながら手首を掴み、引き抜こうと抗ったのだけれどショックで力が入らない。
こんな人が働く職場の上司だったならどんなに良いか、そんなふうに思わされた笑顔でスカートの中の指を蠢かせる男……。

割れ目にショーツを食い込ませ、指先が敏感な所を上下に微細に動かしてくる。
意識がどうしてもそこに引き寄せられ、危険な甘さを伝えてくることに必死に顔を背けた。
男の手を何度も引き抜こうとした。
何度も、何度も……。

悔しくて涙が出そうになのに、遮るような快感が体を這い上がってくる。
亜紀は男の手首を両手で掴み、力の入った肩が跳ね上がるのを止められなくなっていた。
男を受け入れたわけではなく、少しでも距離を取りたくて上半身だけでも横の窓に寄せる。
それは男の思うつぼにしかならなず、スカートを捲り上げられて下半身に触れられる指が露骨な見えて、亜紀は顔を背けた。


不意に男の手がショーツに入れられそうになるのに気付いて、咄嗟に阻止しようとしたのに男のほうが一瞬早かった。
どうしてこんなに気持ちいいのか、感じてはいけないと葛藤する気持ちに反し、反応する体が恨めしくなる。
まるでグリーンピースを転がすかのように動かされる男の指に翻弄され、いつしか男の肩に頭を預ける亜紀。
ずらされたクロッチの横から挿入され、指を抜き差しされる。
第一関節を曲げて感じるポイントに当ててくる男の巧みさに、平常心でいられはしない。

ぬっちゃっ……ぬっちゃ……ぬっちゃ……ぬっちゃっ

忸怩たる想いも羞恥心も休眠状態となった今、体は官能に対して素直になっていた。
不意をついてショーツを足から引き抜かれる時も大して抵抗も出来ず、片脚を男の膝に乗せられて深くまで指を挿入されてはもう駄目だった。

聞き手ではない左手で器用にブラウスのボタンを外し、ブラトップのキャミソールを上げて乳房に触れられる。

ぬっちゃっ…ぬっちゃっ…ぬっちゃっ…ぬっちゃっ

指の付け根まで愛液に濡らしながら、動かされ続ける。
理屈ではなく快感を享受する体は止めどなく欲し続け、ズボンからペニスだけを露出させた男によって、握らされた手を強制されたわけでもないのに上下させていた。

男に膝を持たれて引き寄せられ、背もたれ側の脚だけを持たれて座面に伸ばす太ももを跨がれる。
片方のお尻が座面から浮いた所で、不意に息が詰まった………。

にゅ〜いっ……にゅ〜いっ……にゅ〜いっ………

膣壁を広げながら前後される感覚がクリトリスのときとは違う、滑らかで深い快感を呼び起こす。
ハズがアスファルトを蹴る走行音を子守唄にしながら、快適な睡眠を貪る乗客たち……。
そんな中で淫らに呼吸を繰り返す亜紀を、年季の入った男のペニスが犯していく。
証明が落とされた薄暗い空間で亜紀の顔が堪らなそうに歪み、酔いしれたように甘く恍惚な表情を見せる。

反り上がった男の亀頭のカリ首が、亜紀の気持ちの良い所を引っ掻くたびに顎が持ち上がる。
ふわっ……ふわっと顎が持ち上がり、咀嚼しきれない強い波が押し寄せると頭を振って切なそうに口を開ける。

男は辺りを伺い見てから亜紀を抱き起こし、膝に座らせると堪らないといった感じで腰を前後させ始めた。
座席の背もたれから飛び出した亜紀の肩から上が怪しく動くシルエットに、気付く者はいない。
深く突き刺さったペニスが当たる気持ち良さに、亜紀の腰のペースが上がる。

ぬっちゃっ…ぬっちゃっ…ぬっちゃっ…ぬっちゃっ
ぬっちゃっ…ぬっちゃっ…ぬっちゃっ…ぬっちゃっ


息を止めてはその甘さを噛み締め、熱い吐息を漏らしては左肩に顎を乗せ、腰を躍動させていく。
男は唇で掴み損ねた乳首をやっと捕まえてしゃぶり、若い亜紀のバワフルに動かされる腰に悶絶して乳首を離す。
魅力的な乳房に熱い吐息を苦しげに吐きかけ、膣の中に拘束された人質が凌辱される快感に顔を歪めて悶絶する。
亜紀にはまだその兆しは来そうにないけれど、男はもう限界が近づいていた。
おとなしそうな亜紀が、セックスに対してこんなに積極的な女だとは思わなかったのだ。

亜紀は昔の彼氏によって目覚めさせられて以来、別れてからは夢を一途に追ってきた。
独り身の寂しさは大人の玩具で慰めてきたけれど、部屋を引き払う前に廃棄するしかなかった。
実家に戻るのに、持ち帰るわけにはいかなかったから……。
玩具でも物足りなかったのに捨ててしまってから今日までの間、特に生理の前後はやっぱり堪らないものがあった。
良い人だと思った男性は、とんだスケベ野郎だった。
こんなオヤジに……と思ったけれど、今はもう何も考えられない………。


駄目、もうイキそう………。
胸に顔を埋める男の呼吸が荒くなり、瞼を閉じているのに亜紀の視界が白くなる……。
その時………。

膣の中で脈動するペニスが射精したことを感じ取ったけれど、オーガズムを迎えた亜紀はそれどころではなかった。
やがて夢から覚めたときに絶望が襲って来るに違いなかったけれど、せめて今はまだ……。

波が引いていくにつれ、今の自分の置かれた状況が尋常ではないことに今やっと気付く。

そんな………なんてことに……。

急いで男から離れようとしたそんな時、男が力強く腰を掴む。
亜紀の体を持ち上げんとする突き入れが始まり、息が詰まる。
男から必死に離れようともがく亜紀の体に新たな快感が沸き起こり、力が抜けていく………。 
男の隙をついて逃げ出そうとした亜紀の上半身が通路に飛び出し、捕まえられて引き戻される。
窓側に移った男に腰を掴まれ、ほぼ四つん這いになった亜紀が貫かれた。

人のいない自分の前の座席の背もたれを掴み、尚も逃げようとする亜紀の体が前後に揺れる。
揺れる視界の中で突かれる快感に、自分の見ている景色が歪んでくる……。
意思もブライドも折れ曲がり、続けられる男によって抗らえぬ快感に支配されていく……。

突き出されるお尻、弓なりになる背中………。
顎が持ち上がることにより窓の外から入る明かりが、亜紀の白い喉を照らし出す。

いい………。
いいわ……。
もっと、もっとちょうだい………もっとぉっ……!!


ぬっちゃっぬっちゃっぬっちゃっぬっちゃっ……
ぬっちゃっぬっちゃっぬっちゃっぬっちゃっ……



犬のように早く吐き出していた息を止め、一気に吐き出してまた止めて、震える吐息をゆっくりと漏らす……。


その熱い息を吐き出す唇をワナワナと震わせながら、透明な唾液が一筋の光となって垂れ下がって落ちていく………。


自分の弱い意思の罪深さは自分自身に刃を向け、頑に縛り付けていた良い子である印の紐を断ち切った。


もう、戻れない………。


亜紀は新しい扉を開き、外に足を踏み出した。

貪欲に快楽を求めて体を揺らし、近づくその時を感じていた。

それはもう、すぐそこまで来ていた………。






















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25/04/27 04:35 (rV4XOA3K)
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