こんな所でこんなモノを入れられたら………。
目の前で屹立した逞しい男根が血管を浮かせながら、瑞江を誘うように脈打っている。
普通サイズだけれどどう見ても太くて、避妊具も目測でLサイズじゃないと装着出来ないだろうと、場違いなことを考えてしまう。
反り返った亀頭があまりに魅力的で、膣の奥底がキュンっと収縮する。
けれども男は何故かそれを仕舞い込んで、ズボンのチュックを上げてしまった。
見せるだけ見せて、これじゃ生殺しよ……。
こんな状態にしておいて、一体どうしてくれるのよ………。
憤る瑞江のショーツに足首を潜らせ、引き上げて戻されていく。
再び乳首を口に含まれて愛撫され、欲情の火に油を注がれて堪らなくさておいて、乳房にブラジャーを被せられてしまった。
トップスのブラウスも元に戻され、トップスのボタンまで閉めると彼等は次の駅で降りてしまった。
体に火をつけておいて、納得出来なかった。
瑞江は火照った体を冷ましたくて学校近くに借りているセカンドハウスのマンションに立ち寄り、熱いシャワーを浴びて男の唾液と匂いを洗い流した。
20分遅れて職場に出向き、予定通りに自室に呼び出した若い教師に奉仕させた。
けれどテクニックも持続力もなく、早々に開放せざるを得ない……。
どいつもこいつも、使えない………。
縁無しの眼鏡を指で押し上げ、その日は一日中ずっと瑞江は、不機嫌なまま過ごさなければならなかった………。
それから数週間後、瑞江は教育者らしく白いワンピースに身を包み、アイボリーのジャケットを着て職場に出向いていた。
最近は便利になったもので、会議も離れた場所までいかなくてもタブレットの画面上で成立する。
その準備を終えて今日の予定を確認すると、会議の前に人と面会することになっていた。
先週のこと、急に予定が入ったと記憶している。
何の用か覚えていないということは大した用件ではないはずで、そうでなければ会議の時間が迫ったこの時間に人に会うなんてことはないからだ。
時間ぴったりにドアがノックされて、男性が顔を見せる。
どこかで見たような顔だったけれど、よく思い出せない。
中肉中背で短めの髪の毛をきちんと整髪料で整えて清潔感があり、ちょっといい男で瑞江の好みだった。
瑞江は威厳を漂わせながら猫を被っていい女を演じ、表面上の挨拶を交わした。
それで用件を切り出すと男は、瑞江の体を気にするようなことを語りだす。
何のことかと怪訝になって言葉を返す瑞江は、男の口から出た言葉に耳を疑った。
体の疼きは収まりましたか………?
どういう意味かと不審になる瑞江に男は、バッグから取り出しだタブレットの画面を操作して見せ付けてきた。
そこにはあの日の電車内で、淫らな行為に喘ぐ姿の瑞江が撮影された映像だったのだ。
いつの間にこんな真似を………。
目を覆いたくなる現実に憤慨する瑞江は、この男こそ正面で凌辱した張本人だったとやっと思い出した。
あの逞しいベニスを見せ付けて、瑞江を置き去りにした男………。
何とか怒りをコントロールしながら、頭をフルに回転させる。
どうしてくれようかとも思ったけれど、この男を葬り去るには自分も無傷ではいられないと思い直す。
このタブレットを奪ったとしても、どうせバックアップを取っているに違いない………。
怒りに体を震わせながら、男の望みを聞いた。
瑞江はまた、耳を疑わなければならなかった。
あの日にやり残した続きをする為に、わざわざここまで来たというのだ。
一体何者でどうして瑞江がここの人間だと知ったのかと問い質しても、知らない方がいいとだけしか言わない。
薄気味悪いけれど妙に説得力があり、我々の目的は女性に快感を与えること以外にないと自信たっぷりにそう断言した。
我々は病気を持たない健康体で、妊娠させたこともない……。
様々な女性と交わることこそが目的で、日々どこかで活動している……。
これ以上は明かせないと………。
瑞江はこの話を信用に足りる根拠としてはあまりに薄く、未来永劫……表に出ない証拠を要求した。
今まで世間に出そうと思えば出来たのに、しなかったことが証拠だという。
女はこの世に星の数ほど存在し、ひとりの女にいつまでも執着するほど暇ではない……。
金銭的にも困ってはおらず、瑞江の立場にも興味はない。
ただあの日に果たせなかったことを、瑞江を味わう為に来たのだと……。
信用したわけではなかったけれど体がカァ〜っと熱くなり、頭がボ〜っとしてきた。
あの日の出来事がまざまざと思い出されて、胸がドキドキする。
信用したわけではないのに男に言われるままに、応接セットのソファから立ち上がってディスクの座り心地のいい椅子に腰掛けた。
やたらと大きいディスクの下に男は身を屈めて潜り込み、椅子に座る瑞江を引き寄せて浅く座り直させる。
太ももに手を這わせた男がショーツに指をかけると引き下げて、足から抜き去ってしまう。
もう間もなくオンライン会議をしなければならないことを告げる瑞江に、考慮するとだけ言って膝を開いて顔を埋められてしまった………。
バソコンのスイッチを入れる瑞江の手が思わず震えそうになり、操作すると画面にはすでに参加者たちの顔ぶれが並んでいた。
男は閉じた割れ目を唇と舌で丁寧に愛撫を開始して、すぐには先に進めない。
両膝を肩に担いで浮かせ、上から下まで繰り返し丹念に往復させていく。
肉厚の大陰唇がさらにふっくらとしてきて、瑞江が興奮しているのが伝わってくる。
やっと割れ目を左右に開くとすでに濡れ始めていて、あの日よりも饐えたような酸っぱい匂いが鼻を突く。
加えてアンモニア臭とチーズのような円やかな香りが混在して漂い、成熟した女が興奮を覚えたとき特有の甘いような匂いが膣から出てくるではないか……。
好き者だな………。
小陰唇の内側と中の粘膜に唇を這わせ、散々焦らしながら舌で愛液を舐め取っていく。
時々は内腿の付け根まで舐めて、柔肌を甘咬みしながら舐めてやる。
それだけで透明な愛液がどんどん溢れ出て、眼鏡の内側の瞳が潤むのを瑞江は自分でも感じていた。
こんなに焦らされるのは心外だけれど、この感じも嫌いじゃないかもしれない……。
瑞江は緊張感を保ちながら会議に集中しようとするけれど、意識が下半身に向いてしまう。
どうして今日なのかとやきもきするけれど、触れられる男の柔らかい唇と動かされる舌の心地良さに、うっとりしてしまう。
チュバチュパと音を立て、ズズズっとわざと瑞江に聞こえるように吸われて冷や汗が出る。
なのに体は熱くて、興奮させられる。
不意に鋭い快感が駆け抜ける………。
男の唇が包皮ごと包み込み、舌先が上部と側面を撫でていたのだ。
包皮をプックリと膨らませていたクリトリスはそれだけで敏感に反応し、瑞江は下唇を噛んでやり過ごす。
レ〜ロレ〜ロ……と舌先が時計回りに動き、舌の裏も使って上下に、左右に動き回る。
声を出せない代わりに熱い息を吐き出して、甘い快感を受け流していく。
お尻に力が入って男の顔に押し付け、ウネウネと腰が動いてしまう。
会議の声が聞こえてはいるけれど、内容が頭に入ってこない………。
唇を窄めて開いたり閉じたりされるのが堪らなくて、ソフトな拷問に感じる。
不意に包皮が剥かれる感覚がした。
舌の表面が覆いかぶされる生暖かさの次に、離したり付着させたりを繰り返し始めた。
舌がクリトリスから離れるというよりも、とてもデリケートな器官は感覚的には剥がれるといった感じがする。
繊細な粘膜が付着したり剥がれたりを繰り返される感覚が、快感を呼び起こす………。
どこが考慮をしているというのか………。
体を制御出来ず、肩がピクっと動いてしまう。
やめて欲しいのに、続けて欲しくもある。
これ以上は止めて……もっと、もっとして……。
我慢出来なくなる………でも、止めないで……。
いや……いやよ……いや…………気持ち良過ぎる……。
あぁ~………あぁ~………あぁ~……あぁ~っ………。
自分の太ももに爪を突き立て、ピチャピチャと音を鳴らす男の頭が股の間で微妙に動く。
無意識に両手で男の頭を掴み、指の間に髪の毛を絡ませる。
うねる腰の動きは止められず、あの日のように叫びだしたくなる……。
微妙に舌が動かされながら、唇を窄めてチュ〜チュ〜と音をさせて吸い付いてきた。
出てしまいそうな声を我慢するあまり、不覚にもんっ!……んっ!……息を詰まらせた声が漏れ出てしまった。
チュ〜チュ〜………レロレロレロレロレロレロ……
チュバチュパチュパ……チュ〜チュ〜チュ〜チュ〜
思わず俯くだけでは誤魔化しきれず、パソコンの画面の向きを変えていた。
もはや病的に動く肩を抑えられず、迫り来るその時に備えなければならなくった。
口を手で塞ぎ、狂おしい快感に抗った。
穴の空いた船底から入ってくる水をいくら掻き出しても追いつかないように、快感を抑えることなど不可能だった。
我慢出来ない…………。
男に担がれた膝がディスクの裏側に当たるほど弾け上がり、正気を失う数十秒間が訪れる…。
パソコンから自分の名前を呼ばれる声で我に返り、慌てて画面を自分に向ける。
無理のない理由で取り繕って平静な自分を演じ、事なきを得た。
ディスクの下から這い出てきた男が瑞江から椅子を奪い取り、座面の位置を下げて自分が座り、その上に瑞江を座らせる。
瑞江の股の間には男の太く逞しいモノが飛び出しし、熱かった。
男の意思は、明確に分かっていた。
無理やり入れられるよりは、自分のタイミングで挿入しないと誤魔化せそうにない。
瑞江は掴んだベニスを前に倒して腰を浮かせ、自らあてがってゆっくりと腰を降ろしていく……。
久しぶりの太さが瑞江の眉間に皺を作らせ、入口が広がる苦痛に何とか耐えた。
メリメリと音がしそうな感じて亀頭が沈み込み、膣壁をめいいっぱい広げながら入り込んでくる。
長さが普通サイズであることが救いとなって、ついに奥まで到達した。
少し腰を浮かせさせられてディスクに両手をおいて肘を付き、下から男の静かなピストンが開始された。
しばらく感じていた鈍痛もやがて気にならなくなると、堪らない快感に入れ替わっていく……。
ぬっちゃっ、ぬっちゃっ、ぬっちゃっ………
膣壁を擦りながら子宮口に到達される官能が思考能力を鈍らせ、画面に映る瑞江の顔が恍惚に染まる。
各関係者は今日はやけに機嫌が良いのか、良いことがあったのかと都合よく解釈し、瑞江が色っぽく見えた。
ぬっちゃ…ぬっちゃ…ぬっちゃ…ぬっちゃ…ぬっちゃ…
耐えきれなくて瑞江は腰を降ろし、自ら腰を前後うにうにと揺らしはじめる。
グッチュッ…グッチュッ…グッチュッ…グッチュッ
思い切り動けない物足りなさが功を奏し、その後の数十分の会議をどうにか乗り切った。
瑞江は立ち上がって男に向き直り、恥ずかしげもなく跨いで腰を沈めて男の首に掴まった。
今度こそ自由に腰を躍動させて、頭を弾かれたように跳ね上がらせる……。
水を得た魚のように極上の動きを見せる瑞江に男は歯を食いしばり、唸り声を漏らす。
ワンピースのボタンを外して胸の前を開けさせ、乱暴にブラジャーを押し上げて乳首にむしゃぶりつく。
やはりそのへんの女と違ってどこまでも貪欲らしい女の瑞江は、下手な風俗嬢やAV嬢よりも巧みに腰を躍動させる。
片方の乳房を鷲掴みにして、もう片方に吸い付きながら舌先を走らせる。
髪の毛を振り乱しながら一心不乱に腰を振る瑞江に、限界が訪れる。
激しく前後していた腰が不意に大きく不規則に動き、壊れた機械のようにブルブルと痙攣を起こし始める………。
上半身は空気が抜けたように男に覆いかぶさり、そのまま動かなくなった。
男は瑞江を立たせるとディスクに手をつかせ、足を肩幅に開かせると後から貫いた。
浅く深く強弱をつけて、乳房を鷲掴みにして奥を突き上げる。
クラマーなお尻に叩きつける肌の音が鳴り響き、奥に当てられる快感にディスクの上に瑞江の唾液で水溜りが作られていく……。
中でベニスが包囲網が作られたように締め付けられる感触は本物で、男は吸い付かれる錯覚に陥った。
あまりに気持ちよくて、容赦なく射精させてもらった。
男はこれで終わらせる気は、更々なかった。
瑞江をディスクに仰向けにさせると、精液を垂れ流すそこに突き入れる。
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ………
ペースを一定に保ち、1分、2分、3分………。
休まず腰を動かし続け、瑞江のよがり狂う様を見詰めて額から汗を滴らせる。
やがて背中を浮かせて体を硬直させた瑞江がつま先を伸ばし、オーガズムに体を弾ませた……。
尚も男は腰を躍動させ、首を左右に激しく振るのにもかかわらず容赦なく打ち付ける。
泣き顔になっていた瑞江の表情がまた恍惚とさせて喘ぎ出し、すぐにその兆しが見え始めた。
締まる、締まる………締め上げられていく……。
揺らす2つの乳房を突き上げるように背中を弓なりに反らし、口を開けてオーガズムが襲いかかった。
男もまた、中に放出させてもらっていた………。
必要ないとも思ったけれどまだ生理はあるらしいので、メモ書きと薬を置いて瑞江をそのままにしながら男はその場を後にした。
期待はしていなかったけれど、メモ書きには薬の意味と時間と日時、場所を書いていた。
誰もが知る老舗の高級ホテルの部屋、そのドアがノックされた。
数分後には瑞江は全裸にされ、30分後には弾むベッドの上で貫かれる喜びに仰け反っていた。
こんな凄いの、やめられない………。
そんな2人の部屋の窓の下、都会の道路を走り去る1台の高速バスがあった。
目的地に到着すると乗客を全て吐き出し、燃料の補機を済ませて運転手の交代がされる。
次の乗客を乗せて定刻通りにバスは走り出す。
平日とあっては乗客は多くはなく、座席には空きが目立っていた。
そこに夢破れて田舎へ帰る、30歳の女性が乗っていた。
親との約束ではあるけれど、東京にはもう未練がなかった。
美村亜紀は後から2列目に座り、他に空席があるのに何故か隣に男性が座っていた。
窓側に座る亜紀はわざわざ男性を退かして席を移動するのに気が引けて、そのままにしていた。
なんだか感じが良さそうな印象なのもあって、あまり気に留めていなかった。
まさか自分に悲劇が待っているなんて、このとき亜紀は想像もしていなかった………。
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