何をするのっ……!
瑞江は手荒に誰かの手を払いのける。
何だっていうの、若い子と間違うなんて………。
そんな疑問が頭に浮かんだのだけれど、次の瞬間に間違いだと悟った。
お尻に触れていた手を払い除けた瑞江の手を、誰かに拘束されたのだ。
ハッとした瑞江はそれが横にいる男だと分かり、素知らぬふりをする男を睨みつける間に反対側のても拘束されて、ギョッとした。
尋常ではない事態に左右にいる男を交互に睨みつけていると、自分の前で背を向けていた男が体を反転させ、前後左右の男たちが一斉にスカートをズリ上げ始めるではないか………。
目を見開いて必死に体を捩り、抵抗してみたけれど………無駄だった。
露わになった下半身にストッキングを吊り下げるガーターストッキング、レース仕立てのスケルトンショーツが晒される。
共に黒いランジェリーが白い肌に引き立てられ、エロチックに浮かび上がっていた。
正面の男は瑞江の顔を見詰めながら手を伸ばし、縦筋に沿って指を上下させる。
瑞江は忌々しげに男の顔から視線を離さずに、凍り付くような視線を突き刺して威嚇する。
その瑞江のボタンのないブラウスがスカートから引き抜かれ、両サイドの男たちによっていやらしく透けたブラジャーが露わにされる。
さすがに度胸の座った瑞江はそんなことにはブレることなく正面の男を睨み続ける。
ブラを押し上げられて乳房を揉みしだかれ、下を弄られても表情を変えなかった。
それでも濃い茶色をした乳首は隆起をして硬くなり、指の腹で弾かれ摘まれ捏ねくり回され、男たちによって口に含まれる。
吸われた乳首が引っ張られて根元から伸びて、唇から離れてプルルンっ!と揺れる。
唾液で光る乳首が舌先で転がされ、最小限の音を立ててしゃぶられる。
口を真一文字に閉じた瑞江の鼻息が強くなった。
正面の男が上からショーツの中に手を差し込み、敏感な部分を指の腹で捏ねくり回す。
包皮に優しく丁寧に触れて持ち上げるように弾き、くねくねとその下の子供を起こしにかかる。
瑞江の睨みつける目力はそのままに、閉じた唇が震えだした。
指先にからはこりこりとした感触が伝わり、滲み出た愛液が指の滑りを良くしてくれる。
時おり睨みつける目がうっとりする瞬間が見られるようになり、指を下にずらして中に挿入して抜き差しを開始する。
互いに見つめ合っているので男は瑞江のわずかな変化も見逃さず、鋭く睨む目の瞼がわずかに開きかけたり閉じかける様を、ちゃんと見ていた。
反応が良かった辺りを指の腹で執拗に刺激して、丁寧にしつこく抜き差しを続けていく。
瑞江の焦点が定まらなくなり、唇が薄く開く。
第一関節を曲げて、ポイントを中心抜き差しを続けてに撫で上げていく。
本人は睨みつけているつもりでも、潤んだその目はとろ〜んとして口呼吸になっている。
拘束されていた瑞江の手はいつの間にか、男たちの硬くなったペニスが握らされ、無意識になのか形を確かめるように手を動かしている。
男はその場で器用にしゃがみ込んみ、ショーツを足から抜き去ると片脚を自分の肩に乗せる。
瑞江の不安定になった体を後ろの男が支え、魅惑のクンニリングスが始まる………。
瑞江はセックスの中でも前戯、特段にクンニが好きだった。
求められる喜び、愛される喜び、温もりと快感、男を従える支配欲が満たされる幸せが独り占め出来る満足感………。
歪んだ性癖が満たされていくようで、小陰唇を舐め上げる男の頭をうっとりしながら見下ろす。
クリトリスを吸われて思わず腰を揺らし、男たちに吸われる乳首の快感に熱い吐息を漏らす。
忸怩たる気持ちは丁寧な愛撫によって薄れゆき、今はただこの甘さの中を漂っていたい………。
膝から力が抜けて腰が落ち、後ろから支えられながら敏感な所を吸われ、挿入された指を動かされていく。
瑞江の舌が唇を横にペロリと舐め上げて、顎が緩やかに何度も上げ下げする仕草を見せる。
実際には吐息を漏らしているに過ぎないけれど、声なき声で喘いでいるのは見る者が見れば分かる。
それぞれの手に握るペニスをその手で上下に動かし、瑞江は官能の中を必死に彷徨った。
こちらの都合などお構いなしに与えられる快感にどこかで抗いながら、拒絶も出来ない。
イキそうなのに、意図的にイカせてもくれない。
切ないのに気持ち良くて、悔しいのに堪らない。
どうしていいのか分からない……。
ちゅぱちゅぱと音を立てて吸われるクリトリス。
くるくると円を描き、上下に動かされ、押し付けられた舌をうねらせるように刺激され続け、頭がおかしくなりそうになる……。
もう、許して………。
そしてこの狂いそうな拷問から開放されたくて、いや………頂点まで上りたくて、舌を動かす男に押し付けた。
瑞江の意図を感じた男はその想いを受け止め、追い詰めるように舌を躍動させていく。
瑞江の体に力が入り、注がれる快感に喘ぎ、体を震わせ、気を失うことも許されす淫らにその時を迎えていた………。
脱力した体を支えられてどうにか立っていた瑞江だったけれど、その目に映ったものは………。
立ち上がった男が仁王立ちになり、熱り勃たせたペニスだった。
それは瑞江の前で血管を浮かせて脈打つように動いて見えて、瑞江は息を呑んだ………。
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