朝の通勤ラッシュの車両の中、寿司詰め状態となったその中に眉間に皺を刻むひとりの中年女性がいた。
榊原瑞江52歳、職業は市立高校の教頭……。
数年ぷりの朝の電車は、さすがに堪える。
毎朝の通勤でハンドルを握るメルセデス・ベンツが故障して修理に出しているとあっては仕方がない。
ディーラーに出しついるので当然、代車を出してくれるのだけれどその車が気に入らなかったのだ。
スラリとしていながら出ている所は出て、凹むべき所はしっかり凹んでいる体。
重厚な印象の紺色のスーツにはストライプが入り、ボタンを閉じたウエストがキュッと内側へ凹んでいる。
そのすぐ下の腰からのラインはボリューミーなお尻が盛り上がり、張り出した胸に負けずグラマー
かつセクシーに見せている。
お尻の丘を下ると太ももに張り付くようにして、タイトスカートがふくらはぎまで伸びている。
そのロングタイプのタイトスカートにはサイドスリットが膝の上まで入り、密かに通い詰める会員制スポーツクラブで鍛えたセクシーなその脚を、惜しげもなくチラリと見せつける。
見えている黒いストッキングは膝から駆け上がると途中で途切れ、黒いガーターベルトが吊るしている。
さらに駆け上がるとクロッチ部分以外はレースが仕立てられた透けた素材のフランス製ランジェリーがお目見えする。
まるで瑞江同様に自分を誇示するように、プレスされた陰毛が燃え盛る炎のように肌に張り付き、強欲な性欲を表すかのようである。
瑞江はもうすぐ校長の座に就く予定だった。
その為に教壇に立っていた若い頃に、腹の突き出た当時の校長に体を玩具にされるのを黙って受け入れてきた。
糖尿で勃起不全の校長に薄汚い舌で体中を舐められる日々を耐え、教頭の座に就いた。
まことしやかに愛人説が囁かれたけれど、あながち間違ってはいない。
お前らに理解できるものか、決して勃つことのない汚いペニスをしゃぶる私の気持ちが………。
あからさまに侮蔑の眼差しを向けてきた同僚たち数人は、次の年から次々と閑職に追い込まれ退職せざるを得なくなった。
それに異を唱える勇気のある者はなく、ひとりだけ愚かにも抗議をしてきた若い教師は数カ月後には退職に追い込まれていた。
エステでポディメイクを完璧に、スポーツクラブで若さを保ち、美容整形で醜く飛び出た色素沈着の進んだ小陰唇を切除もした。
心身とも完璧で実力もお金もある瑞江に逆らう者はいなくなり、それさえしなければ難題を突き付けられることもない。
そればかりかボーナスを弾んでくれる陰には瑞江の力が働いていると、暗に知らされている。
その瑞江が校長に就任する。
職場は事実上、女帝のお城なのだ。
今朝もシャワーを浴びてきた。
デリケートゾーン専用のソープを使って念入りにそこを荒い流し、準備は万端である。
今日は校長が外出するので新人教師を部屋に呼んで、ディスクで書類にペンを走らせながらその下で、たっぷりと舐めてもらう予定だった。
母親より歳上の女のそこを舐めるなんて、最初は悔しくて涙する者もいる。
けれど瑞江のフェラチオに酔いしれ、彼女にはないグラマーな姿をした大人の女に抱かれ、その味を知った男は次からは必ず積極的になる。
あの素晴らしい腰使いを何度でも、そう何度でも味わいたいのだから………。
その瑞江に、魔の手が迫っでいた。
瑞江のすぐ後ろにも横にも前にも、すでに彼等は集結していた。
女のフェロモンを振り撒く瑞江の香りは花に群がる虫のように彼等を引き寄せ、駅のホームに並んでいた段階で側にいた。
そして電車に乗り込むと瑞江を取り囲み、次の駅で合流した仲間がさらに外堀を固め、準備は整った………。
それは瑞江の後ろにいる男が、お尻に手を触れたところから始まった………。
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