落ち着け、オレ……落ち着けよ………
クソ真面目なくせにポリシーに反した行為に、やはりどこか後ろめたさを感じてしまう。
それでもこの手から伝わる内腿のの温もりが、男の本能を刺激する。
ここまで来て、後戻りなど出来るものか……と。
セパレートストッキングとの境目と柔肌手を行き来させていた手が、いやらしい真紅のショーツに辿り着く。
座席に深く座る状態では肝心の部分に触れられなず、歯痒さを感じる。
指先がここからが下がクロッチの境目、という所を所在なさげに彷徨う。
つまらなくて指を上に這わせると、つるつるした中にも複雑にザラついた感触を覚える。
んっ…何だ?……これは……もしかして………。
男の彼にも検討はつく。
メッシュ生地に設えられたレース。
したがってここは透けているのではないか!?
そういえばごわついた感触と、わずかにチクチクする感じもあるぞ……。
これは毛だ!
触れたい……どうしても触れてみたい!
だけど本当に、寝ているのか?
それを確かめるために、綾香を自分に抱き寄せてみる。
頭を自分の肩に乗せた綾香は相変わらず寝息を立て、起きる気配がない。
用心深くブラウス越しに胸に触れてみる。
ブラウス、インナーと2重の生地が重なったその下のブラジャーの感触……。
少し力を加えて指を食い込ませる。
あまりに柔らかい感触に、中学生のように感動を覚える。
我慢出来なくて、通路を挟んだ反対側を窺い見る。
こちらに注意を向ける気配はなく、何なら居眠りをはじめようとしているではないか……。
お誂え向きだ。
レディースはどうしてこんなに面倒なんだ……。
彼はメンズとは逆につくボタンを四苦八苦しながら、どうにか片手で2つ外した。
スカートの中に収納されたインナーの裾を、指で手繰り寄せていく。
見えた………ショーツとお揃いのブラジャー…。
鮮やかな真紅で、一部が透けてレースが仕立てられた大人のランジェリー。
一見すると下品に見えがちだけれど清楚な綾香が身に着けると、お洒落に見える。
身に着ける者を選ぶ下着なのかも知れないけれど、落ち着いた印象の綾香とのギャップが堪らない卑猥さを醸し出す。
どうにかして外したいけれど、背中のホックを解くことは叶いそうにない。
もしそれが出来たとしても、どうやって戻すのかを考えたらしないほうが賢明なのだろう。
出来るのか………?
どきどきしながらバストの下に指を引っ掛けて、ブラジャーを少しづつ押し上げていく。
まるで大きな桃という傷つきやすい果実を労るように、その皮を優しく剥くように……。
弾力のある脂肪の塊が歪んで一緒に持ち上がり、ズッ……ズズッ……っと上にずれていく。
最後に乳首に引っ掛かって冷や汗が出そうだったけれど、スルッと抜ける。
まるでババロアのように美しい白い乳房が姿を見せて、程よい大きさの濃い茶色をした乳輪と共に、大き目のいやらしい乳首がその姿をプルンっと見せる。
それに魅せられたように手を伸ばし、柔らかいその乳房を手に包む。
子供のように健やかな寝息を立てる綾香の顔を見ながら、その柔らかさを堪能する。
どきどきしたけれど、そっと乳首を触ってみた。
まだ柔らかくて、手触りが気持ち良い。
敏感な場所のひとつとあって、慎重に触れていかなければならない。
綾香に起きる気配はなく、擦ったり摘んだり大胆に捏ねくり回したり……。
眠っていてもこうなるのだなぁと、妙に関心する彼の手の中で硬くなっていく乳首。
そうなると男の性が、次の行動に突き動かせる。
通路の反対側に注意をはらいながら、眠る綾香の胸に顔を埋める彼……。
溜息が出そうなほど柔らかい乳房に鼻と口を押し付けて、唾液まみれにしていく。
ぷるぷると踊る乳首を舌先が追いかけ回し、唇で捕まえると先端をすりすりさせていく。
綾香 ふぅっ……ふぅ~っ………
わずかに寝息を乱して、肩をピクンっとさせる。
彼はドキリとして一度中断したけれど、綾香に起きる気配は微塵もない。
夢の中でも感じてるらしい…。
そう勘違いする彼は、舌の遊びを続行させる。
綾香の狸寝入りにも気づかずに………。
甘い快感に体が反応してしまった。
バレたかと思ったけれど、彼は騙されやすいようでホッとする。
再開された胸への愛撫が相変わらず気持ち良くて、手足の指に力が入る。
出そうな声を堪えることは出来ても、呼吸の乱れと反応する体はさすがにコントロールは無理というもの。
でも彼は都合よく解釈してくれるから、安心して眠ったふりを続けられる。
同じ痴漢をされるにしても、新幹線の中では初めてだった。
あまりに静かで彼がたまに出すチュパっといういやらしい、音で周りに気づかれやしないかドキドキしてしまう。
体温が上昇して、体が汗ばんでくる。
この程度の遊びなら、スリルを楽しめる。
彼なら綾香の従順な遊び相手になれるのに………。
新幹線の中で出会っただけの、どこの誰だか分からない彼に淫らな想いを寄せる……。
そんな彼が、予想外の行動に着手する。
綾香の左脚を持ち上げた彼が、自分の脚に乗せたのだ。
素早く自分のコートを被せて、弄りはじめる彼。
綾香はもう成り行きに任せるほかになく、寝たふりをしなければよかったと後悔していた。
彼の指が、ショーツの上から溝を往復する……。
ちょっと待て、もう濡れているじゃないか……。
そうだよなぁ……寝ていても敏感な人だから、こうなるよなぁ………。
上下させる指先で染みを広げるように動かし、焦るなと自分に言い聞かせる。
本当ば脱がしてしまいたいけれど、仕方なく横にずらして触れる。
ぬるっとした感触に、興奮しないわけはがない。
ビラビラをなぞり、愛液を絡めてクリトリスに塗りたくる。
おっ?……デカいじゃないか……。
もう剥けてるなんて、なんていやらしい……。
敏感な人だけに、慎重に触れていかなければならない。
指先で、そっと叩く。
勃起したペニス同様に、硬い……。
あまり刺激しすぎないように摘んでパンパンになった張り具合を確かめて、トントントン………。
リズミカルに叩いてみると、綾香の呼吸がわずかに乱れを見せる。
今度は指の腹で素早く走らせてみる。
ぴくっ………ぴくんっ……ぴくぴくっ……ぴっぴくっ…
おぉ〜っ、夢の中で感じてるのか………?
刺激しすぎないように気おつけながら、さらに続けていく。
すりすりすりっ……すりすりすりすりすりっ……
綾香 うぅ〜んっ……んっ………んん~んっ……
悪夢にうなされるかのように眉間にしわを刻み、小さな呻き声を漏らして見せる綾香。
決して演技ではなく、本当に感じるのだからこればかりはどうしようもない……。
綾香は必死に堪えていた。
しばらく楽しんでいたいけれど、体をぴくぴくさせてこんなに感じていてはいずれ目覚めてしまうのではないか……。
彼はその指を止めて、その下の穴に移動させた。
にゅ〜っと沈めると、中は温かくて柔らかい粘膜がひしめきあって絡みついてくる。
入口が締めつけてくる感じが、堪らない……。
彼は気付いた……。
おびただしい数のザラつきが出迎えてくれたことに、驚きを隠せなかった。
こっ……これは………。
大抵の女性にもある程度はあるけれど、ここまでのものには出会ったことがない。
これはいわゆる何とか天井、とかいうやつじゃないのか……?
指を前後に揺らしながら、探っていく。
あ〜あ……それにしても堪らない……。
そんな酔いの中で、指を動かしていく……。
ぬっぷっ…ぬっぷっ…ぬっぷっ…ぬっぷっ………
綾香 すぅ~……すぅ~………ふっ…ふぅ~……
寝息を乱しはじめたのを見て、彼は指を2本に増やす。
指の角度をつけて、膣壁を擦るように抜き差しをはじめた。
ぬっちゃっ…ぬっちゃっ…ぬっちゃっ…ぬっちゃっ
彼の肩に乗せた綾香の頭が、ぐらりと動く。
心なしか呼吸に変化が見えはじめてきたか……。
綾香 すぅ~っ……すぅ~っ……すぅっ……はぁ〜
はぁ~っ……はぁ~っ……はぁ~っ……
広がりはじめた甘〜い感覚に、体が熱くなる。
彼に預けた脚が、膝から先がぴくっと弾む。
ぬっちゃっ…ぬっちゃっ…ぬっちゃっ…ぬっちゃっ
そんなにされたら、もう………。
綾香は我慢できなくなって、また頭をぐらりと揺らして見せる。
綾香 はぁ…はぁ…はぁ……うぅ〜んっ…はぁ〜…
彼に覚醒が近いことを知らせ、心の準備をする時間の猶予を与える。
いかにもたった今目覚めたように、薄く目蓋を開く。
驚愕を見せる彼が体を硬直させて、綾香に目を合わせた。
綾香は何が何だか分からないといったように寝ぼけ眼をして見せ、まだ半分夢の中といったように半覚醒を演じた。
綾香 ねぇ……もっと………もっとして…
大胆にも彼におねだりを要求してあげた……。
目を覚まされて、心臓が止まるかと思った。
でもどういうわけか、彼女は寝惚けておねだりをするなんて……。
パートナーと情事に耽る夢でも見ていたのだろうか。
幸いにまだ薬の影響で寝惚けている。
今のうちにもっと感じさせて、その気にさせなければ……。
出し入れさせる彼の手首を掴む綾香の手が、一緒に動く様がいやらしい。
虚な目を閉じて、彼の耳元で綾香が甘い声を漏らす……。
綾香 んっ…んんっ……んっ……あぁっ…あっあっ
はぁ~気持ちいい………あっあっあっ……
彼の手首を掴む綾香の手に、力が入る。
指の抜き差しに合わせて綾香の腰が波打つようにうねりを見せ、指を迎え入れていく。
綾香 ねぇ……いつからしていたの?
その言葉に彼は、ギョっとした。
彼女もいつから覚醒していたのか……。
少なくてもこの今の状況を認識しているようだと知って、ショックを受けた。
でもどういうわけか、彼女に責める気はないようだ。
綾香 ねぇ、ここじゃ嫌……。
男性 ここじゃ嫌って、じゃあ……どこで……。
思いついた場所は、ひとつだけだった。
綾香 私をこんなにしたんだから、責任を取っ
てね……
耳元でそう囁かれて、逃げ出す男はいない。
まず男が座席を立ち、戻らなければ綾香が後を追う。
扉の閉まったトイレを予め確認していた回数を叩き、綾香だと彼に知らせた。
開いた扉の中に素早く身を入れて、締める。
すでに下半身を露出させた彼が便器に腰を降ろした状態で、直立させたペニスが綾香を待っていた。
彼の膝を抱えるようにして綾香はそれを口に含み、口の中でカリ高なのが分かって嬉しくなった。
蒸れた臭いが鼻から抜ける……。
舌の上に粘液が溜まり、それが喉の粘膜に張り付いて咽そうになる……。
それを飲み下し、深く息を吐く。
もっと舐めていたいけれど、時間をとるわけにはいかない。
綾香は彼の目前でショーツを脱ぐために肩を借りて、片手で引き下げていく。
彼は現れた剛毛に息を呑み、ちらりと見えた大きいクリトリスに目を見開いた。
しゃぶりつきたいけれど、時間をかけるわけにはいかない。
期待に満ちた目を綾香に向けて、自分を跨ぐ綾香の腰を無言のまま両手で支えた。
不意に温もりに包まれる。
綾香が顎を上げて、深きい吐息を漏らした。
事実は小説より生成りと言うが、想像以上の快感に思わず体を仰け反らす彼……。
そんな、最初からこれじゃいつまでも保たないかもしれない……。
彼のその懸念は、現実のものとなる。
綾香のグラインドが始まると、頭を抱えたくなる快感に襲われる彼が悶絶する。
舌のザラザラは痛いけれど、綾香の中のザラザラはある種の凶器……。
締付けられる膣壁に、彼の呼吸は困難を極めるまでに荒くなっていく………
ぬっちゃっぬっちゃっぬっちゃっぬっちゃっ………ぬっちゃっぬっちゃっぬっちゃっぬっちゃっ………
綾香の前後に動く腰が、正確なリズムを刻む。
口の中で感じたカリ高の亀頭が、気持ちの良い所を掻き回す。
深く入った先端が奥に当たって、何ともいえない甘さが広がる。
ブラウスのボタンを外し、腰を躍動させながら押し上げるブラジャー。
荒い息を吐きながら悶絶する彼を抱き締めて、顔を胸に押し付ける。
真っ赤な顔をした彼が必死に舌を使って、しゃぶる姿が可愛くて仕方がない。
あぁこの感じ、この感じが堪らない………。
俯いた頭を上げて天井を拝み、また下を向いてから弾かれたように顎が上がる………。
忙しく動く下半身に対して、快感を享受する首から上が怪しく揺らめかせる綾香。
綾香の背中に両手を回し、夢中で舌を動かしながら悶絶する彼……。
間もなく短く呻いた彼が、体を硬直させた。
綾香を持ち上げんばかりに体が弾み、綾香は体の奥に熱いものが広がる幸せを噛み締めていた……。
綾香 堪え性がないの……?
女をその気にさせて、これで許してもら
えるなんて思ってないわよね………?
再び腰の躍動を再開した綾香に、情けない顔をした彼が人には見せられない表情になる。
射精直後なのに敏感になったペニスが酷使され、狂気じみた快感に襲われる……。
その時、…………コンコンッ…。
扉を叩かれる音がした。
綾香 入ってます……。
扉には使用中の表示が出ているはずなのに、利用したい人が待っているようだ。
いつまでも留まっているわけにはいかない……。
綾香 我慢、出来るわよね……?
綾香の腰が加速する……。
濃密な快感が湧き上がり、悩ましげな表情を作る綾香の胸元で拷問に喘ぐ彼が涎を垂らす……。
その兆しが綾香に訪れる。
前に上に向きを変える綾香の頭が横に倒れ、自分の肩に乗せた形のまま前後に激しく動く腰……。
綾香 駄目っ……イクっ…………イっちゃ…うぅ……
彼の上で感電したように体を弾ませる綾香が、彼に抱きついた。
開いた股が誤作動を起こした機械のように震え、ビクッビクっとする度に膝が開く……。
短い間隔で2度も射精させられた彼が、赤子に戻ってしまったように乳首をしゃぶっていた……。
彼を先に開放した綾香は時間差を置いて、出なければならない。
精液が漏れ出ないように、いつ何があってもいいように持ち歩いているタンポンを挿入する。
バッグの中に入れているエチケット用のスプレーを、綾香は噴霧しておくことを忘れない。
淫らな匂いを残しておくわけにはいかないのは、女としての恥じらいである………。
彼とはその後は何事もなかったように過ごし、そして駅で別れた。
1週間後、2人はあるホテルの一室に見せていた。
しっかり連絡先だけは、交換していたのだ。
彼には当初、行く気はなかった。
あんな拷問をもう一度耐えるなんて、考えられなかったのだ。
でも日にちが立つにつれて、心変わりをしてしまった。
あれから思い出さない日はなくて、夢にまで見る始末とあっては行かないわけにはいかない。
スーツに浮かび上がる、あの身体のライン。
あの見惚れるような、彼女の美貌と甘い体臭。
あの乳房、あのいやらしい乳首。
そしてあの顔に似合わない剛毛、気が狂いそうな彼女のあのマ○コ………。
思い出すだけでも、必ず勃起してしまう。
待ち合わせ場所に現れた綾香は、地味なグレーのスカートスーツを身に纏っていた。
地味だけれどよく似合っていて、今日もそそらせる身体のラインを惜しむことなく見せている。
その下の身体を知っているだけに、早くも股間が硬くなり始めていた。
仕事相手のように一定の距離を保ち、歩く。
ホテルにチェックインして、エレベーターの中に入ると互いに身体を寄せ合った。
綾香の腰に手を回し、下に這わせるとやはり今日もガーターベルトを着けていることが分かる。
完全に勃起した……。
部屋に入るなり綾香を抱き締め、唇を重ねる。
スーツを剥くと、ブラウスに白いフラジャーが透けていることが見て取れる。
この人のことだから会う前に、予め脱いで来たことが容易に想像がつく。
綾香 汗をかいているからシャワーを浴びさ
せて、ねっ………?
そんなことは、どうでもよかった。
構わずにソファに座らせて、膝を開かせる。
ブラジャーと同じ清楚な白いショーツに、透けたレース部分から黒々とした剛毛が見える。
綾香 女に恥をかかせる気……?
そういうの、嫌われるわよ……
男性 貴女の臭いなら、逆に興奮するよ……
綾香 変態なのかしら、貴方?
男性 貴女にそう変えられたんだよ……
酷い言われようにもめげず、ショーツを引き下ろして足から取り去る。
股の間に顔を埋め、淫唇を開く………。
すでに濡れていて、透明な糸が左右に伸びて音もなく切れる。
自分だって興奮していたくせに………。
彼はその全てを舐め取るようにむしゃプリつき、溢れ出る愛液を啜った。
臭いのではない、尿と蒸れた大人の女の濃密な匂いで噎せ返りそうになる。
喉の粘膜に張り付く愛液を必死に飲み下し、飛び出た小指の爪ほどもあるクリトリスに舌を這わす。
綾香が身体を一瞬、仰け反らせた。
彼の頭に両手を添えて、注がれる快感に髪の毛の中に指が埋もれていく。
綾香 あっあっ……あぁ~ぁ……あっあっ!…
しっとりとした大人の女の甘〜い声が、部屋の中に響き渡る……。
身体を捻り、しならせる綾香。
股の間にある頭の髪の毛を、指に絡ませる…。
くちゅくちゅくちゅっちゅ〜ぅ…くちゅくちゅっちゅ〜っちゅ〜っちゅ〜っ…くちゅくちゅっ……
例えようがない快感に綾香が悶え、喘ぐ……。
散々感じさせられて、ソファの背もたれから背中を浮かせ、仰け反らせた綾香が身体を大きく弾ませた……。
尚も舐め続けようとする彼の頭を、髪の毛を掴んで引き剥がす。
ベッドに移動して彼を押し倒し、スラックスから取り出したペニスを口に含む。
尿がすえたような酸っぱい臭いが、鼻から抜ける。
ゆっくりと頭を上下に動かし、舌をねっとりと絡ませる。
鈴口からとろっとした透明な粘液が溢れ出て、それを啜って飲み下す。
血管が浮き出たペニスを見ていたら我慢出来なくなって、綾香は彼の身体を跨いだ。
根元を掴んで起こしたそれを、あてがった場所に何度か押し付けるうちに先が少し入った。
綾香が体重をかけると、するすると中に入って来てくれる。
奥まで埋まったところで、長い息を吐いた。
彼の身体の両脇に手をついた綾香は、彼の顔を見詰めながら腰を前後に動かしはじめる。
肛門のすぐ下の穴を広げ、太い陰茎が現れてはまた中に消えていく。
彼の両手がやっと辿り着いたように綾香のお尻に添えられて、綾香の腰と同調して共にうねうねと動く。
彼の受ける快感という名の苦しみを訴えるように、綾香のお尻の肉に指が食い込む。
ゆっさっゆっさっゆっさっゆっさっゆっさっ……
ゆっさっゆっさっゆっさっゆっさっゆっさっ……
綾香の両膝がベッドのシーツを踏んで、静かな空間に卑猥な布ずれの音が鳴る。
着たままの服を乱した男が、同じく乱した服を着たままの女が上に乗って犯されていく……。
自らの胸を鷲掴みにして、綾香は上げた顎を下げて俯かせる。
そしてまた、顎をゆっくりと上げる……。
セックスは、まだ始まったばかりだった…。
※元投稿はこちら >>