いちっ…にい〜さんっしぃ〜………
ベアを組む相手の男性と歩調を合わせ、くるくると体の向きを変える。
相手が足を前に踏み出すと綾香も同時に足を後に引いて、今度は横に一本踏み出す。
最近はじめた社交ダンスは楽しいのだけれど、思っていたよりも難しくて戸惑うことばかり。
学生時代にジャズダンス部だった綾香は、培ったものがほとんど役に立たないことを痛感していた。
1人で自由に激しく体を動かせるジャズダンスとは違って、社交ダンスはベアを組む相手と決められた動きをピタリと合わせなければならない。
背筋を伸ばして綾香の右手を握りながら横にまっすぐ伸ばし、左手はお互いに相手の腰に当てて息を合わす。
相手の男性 いやぁ本当に初めてですか、綾香
さん?
綾香は今回で3回目だが、まだコツを掴んだだけなのにやたらと褒めてくれる。
綾香 ついていくだけでやっとなんですから、
そんなに褒めないでください……
相手の男性 あっははは……
この道10年の31歳の彼にとって綾香は飲み込みの早い人だと認識を持ってくれたみたいだけれど綾香は所詮、素人である。
四苦八苦してついて行くのだけれど、どうにかならないものかと思うことが一つある。
それは互いの下半身を密着させて、ダンスをしなければならないことである。
気づかないふりを綾香はしていたけれど、この男性の硬くなったモノが気になって仕方がないのだ。
彼は色んな相手とペアを組んでいるけれど、どの女性もクレームを上げないからこれは普通のことなのだろうか、聞くに聞けないから未だに分からない。
そんなはずはない……。
いくら何でも女性なら誰を相手にしても勃起するはずはなく、綾香を相手にアピールしているにすぎない。
でも天然な綾香にそれを知る術は、ないのだった。
先日の座ったまま痴漢にあったことは、衝撃だった。
もはや電車に乗車した時点で、安心は出来ないのだと思わなくてはいけない。
社交ダンスの相手に熱いものを押し付けられていた感触がまだ下腹部に残っていて、振り払おうとしても意識がそこに向かってしまう……。
先日の痴漢といい社交ダンスの相手といい、溜息をつきたかった。
身体の芯のこの燻りを、どうしてくれるのよ……。
綾香はこう、言いたい……。
そんなもやもやを抱える綾香のお尻に、男性特有の硬い下半身が押し付けられた。
今日はピタリとしたタイトなパンツスーツ。
膝から下はそれなりにゆとりはあるものの、膝から上はタイトになった一般的なデザインである。
下半身の女性らしい体のラインがはっきりと分かるパンツだから、これを好む痴漢は少なくない。
またかと、身を捩る綾香。
今日はいくら触れようと、その下の生身に触れられるはずはない。
何度か接触してきた相手はそれ以上してこようとはせず、あまりに消極的だったから綾香は振り返って相手を見てやった。
そうしたら緊張で固まる真面目そうな高校生………いや、もしかしたら中学生かもしれない。
それにしても彼にしてみたら綾香はオバサンにしか見えない筈だし、下手をしたら母親と変わらないのではないか……。
それなのに不可抗力かもしれないけれど、下半身を勃起させているなんて……。
彼の周囲には女性は綾香しかおらず、綾香に欲情していたことは明白なのだ。
手で触れていないとはいえあんなモノを押し付けられて、穏やかではいられない。
痴漢をされたらされたで頭にくるくせに、それ以上何もしようとはされなくて調子が狂ってしまう。
痴漢の被害にあわない日のほうが圧倒的に多く、被害にあう日は容赦がない。
だからこそ、違和感を覚えて仕方がないのだ。
なぜなら体はもう、快楽を欲しているのだから。
太腿を擦り合わせ綾香はひたすら待ったけれど、あの子にその気はないようだ。
時折り電車の揺れで下半身が接触することはあっても、進展はない。
どうやら本当に不可抗力だったみたい………。
綾香の中に、都合の良い落胆が広がる。
電車が駅に止まり、人の入れ替えが始まった。
そのタイミングで綾香は体を反転させて、少年に向き合った。
顔に驚愕を浮かべる彼は、人の波に押されて図らずも綾香とほとんど密着することになった。
持っていたカバンを綾香との間に挟むことも敵わず、電車が走り出すと綾香は体をわざと彼に密着させる。
何をするでもなく、彼にはそれだけで効果は十分過ぎるくらいあった。
顔を紅潮させて、何を思っているのか……。
堪らずに体をずらした少年だったけれど、彼にはそれはやぶ蛇だった。
彼の右脚は綾香の股間に食い込み、勃起したモノを綾香の脚に押し付ける格好になったのだから。
動揺してパニックになる少年だったけれど、事態が変わることはない。
顔を背けることしか出来ず、大人の女の体臭を嫌でも嗅ぎ続けるしかなくなったのだ。
綾香の柔らかい太腿の感触、温もり、そして女の香りが海綿体に注ぐ血流を促進させる。
彼にはどうにもならなかった………。
綾香は彼の手首を握り、途中下車していた。
少年が逃げようとしなかったのは、ズボンのそこを擦り続けていたからである。
綾香 ねぇ、あたしに興味あるかしら?
少年 えっ、き……興味って?
綾香 とぼけないで、どっちなの?
少年 ごめんなさい、綺麗だったから……
でも痴漢とかしてないです……
綾香 それはいいの、アタシ君のお母さんとそ
んなに変わらないんじゃない?……
それでもいいの?
コクンと頷くのを見て、彼と隣のホームへと移動する。
別路線の電車に乗って20分ほど経っただけで、長閑な風景になる。
着いた駅で2人は下車した。
初めて降り立った駅らしくて、珍しそうに辺りを見回す彼。
乗降数の少ないこの駅は、綾香が子供の頃によく両親に連れられて降りた場所。
大好きな伯母の住む、最寄り駅である。
改札を抜けるとすぐ左手に売店があるのも当時と変わらず、この時間だから閉店している。
わりと広い駅構内だけれど、花壇があるだけでこれといって何があるわけでもない。
右手を見ると、奥まった位置に男女にちゃんと分かれたトイレがあるのも変わらない。
事件が発生したなんてことのないこの駅に、綾香の予想通り未だ監視カメラの設置は進んでいないようだった。
この駅に来た綾香の目的は、トイレだった。
20時を過ぎたこの時間に、わざわざ女子トイレを利用する奇特な女性はほぼいない。
駅構内を出た正面にこの時間になっても営業しているコンビニがあるくらいで、トイレを使いたければ店内のトイレを借りるだろう。
綾香はまず1人で女子トイレに入って中を確認すると、所在なさげにしている彼の手を引っ張って個室に入った。
綾香 緊張する?
少年 はい………
綾香 声は我慢してね……
小声で短いやり取りをした後、彼の前にしゃがんだ綾香は学生服のズボンのチャックを下げた。
取り出したベニスは立派な大きさと形をしていたけれど、見事な包茎を成していた。
綾香 もしかして、初めて?
少年 ……………………はい……
皮に覆われていても亀頭の形が浮かび上がっている感じを見ると、自慰は盛んなのだろう。
でも………と、皮を剥いてみると、予想通り汚れがびっしり付いている……。
仕方なく彼を残して個室を出る綾香。
手洗い場でハンカチを濡らして戻ると、彼に言った。
綾香 ちょっと我慢しなさいね…
びちゃびちゃに濡らしたハンカチで亀頭とカリ首の凹んだ部分を中心に、汚れを落としていく。
手洗い場と彼の元を数回往復してはベニスの汚れを擦り落とす、そんなことを繰り返した。
悶絶する彼は観物だったけれど、悪臭を放つ状態ではさすがの綾香でも受け入れられはしない。
綾香の目の前にこれ以上はないほど勃起した若いペニスがあって、濃いピンク色のそれが血流によって僅かに脈打つ動きを見せている。
綾香 じゃあ、いい?
そう言うと臭いのしなくなった男根を、綾香は口に含んで見せた。
はち切れそうな亀頭を唇を密着させて、首を前後に動かす。
たちまち口の中にヌルヌルした粘液が溢れ、彼がまた悶絶をはじめる。
ジュップジュップジュップジュップジュップ……
泡立って溢れた粘液を唇から垂らし、糸を引いてビチャっと下に落ちる。
女の子のようなか細い声を出す彼に、綾香は口からペニスを離して唇に人差し指を立てた。
綾香の警告を受けた彼は相変わらず悶絶をしていたけれど、今度は声を我慢した。
かなり敏感と見えて、鼻息荒く悶える少年。
数分と保たず彼は綾香の口の中に、白い若さを勢いよく放った。
量が凄かっただけでなくとても濃くて、飲み込むのが大変だった。
綾香 どうだった?
少年 はい………凄すぎて……
綾香 もっとしたい?
身を輝かせる彼を見て、答えは言うまでもなくはっきりしていた。
綾香 じゃ、そこに座ってくれる?
少年を便座に座らせると、綾香はパンツを脱ぎはじめる。
ショーツを下げる段階で、彼に言った。
綾香 見ないで、目を瞑ってなさい……
それでも薄めを開けて見る少年の目に、黒々とした剛毛を生やした大人の女性のそこを目にしてしまった。
毛だ……すげぇ……こんな綺麗な人なのに……
そのギャップに射精直後の陰茎に一段と血流が流れ込み、痛いほどに硬さを増す。
綾香は右手をかざして少年の目を塞ぐと一言、こう言った。
綾香 見なくていいの……
彼に跨ってがに股になると、グイッとペニスを起こす。
それが彼には根元から千切れるんじゃないかと思うほどの苦痛で、呻き声を出す。
綾香はあてがった亀頭をゆっくりと沈めるように腰を下ろし、あはぁ〜………っと息を吐いた。
奥まで届くと綾香は頭を後に反らし、思わずこう感じていた。
凄っい、硬い…………。
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